見出し画像

ネット碁振り返り#5


対局

この対局は野狐囲碁における対局で、私の白番であり相手は9段の方です。
白番天元という珍しい布石を選んでみました。

内容

白番天元て打つ場合、いつも私が言っている"ゆっくり構えて"は通用しません。そのため中盤に入る前に天元を利用した戦闘フィードを作成する必要があり忙しいです。

右上隅の白が重複しており効率が悪いので、私だとここから様子を見ながら進めていきたくなります。ただ実践の黒の応手は勢いは良いものの、白の外回りが豊かになったので別の進行を想定していました。

このような進行を想定しており、これだと中央の白をまとめるのがそれなりに難しいのではないかと思っていました。
また右上で黒が外回りを取る進行は…

白に地を持って生きられてしまう上に、黒の急所が残ってしまうので黒面白くない進行といえるでしょう。

その後右下に白がカカリを打ちましたが、黒は工夫した上で辛い変化を選んでしまいました。黒59.61が負担になってしまって白良しに傾きました。
その為黒としては…

上ツケではなくコスミで中央に出ていく進行を選ぶ方がわかりやすかったように思います。
また上ツケした後でも…

黒1.3と打っておくことで、白の中央を牽制することができるのでこれでも良かったでしょう。白は黒から白2の位置を二段バネされる筋が残っている為白2を省けないので、黒の中央に無理矢理襲いかかる手が打てません。

実践は黒が中央の2子を捨てずに動かしてしまったため、白に追いかけられながら中央を白で塗られてしまったので黒はいよいよ敗勢に近づいてしまいました。さらに右辺の白の地模様が大きく育ってきてしまい黒は苦しいながらもこれをどうにかしなくてはいけなくなりました。

その為黒は左辺を先に処理した後に、105と中央を牽制しました。

白は右辺をさらに固めたことで、左下の黒地が少しでも先手で削れればもう白の勝ちの当確マークが点灯するところまで来てしまいました。

その為左下白からの仕掛けに対して、黒は目一杯抵抗しましたが…

黒は右辺の白を削る代わりに左下を白に取られてしまいました。
一見振り代わりが成功したように見えますが、右辺は白地が減っただけですが、左下は黒地が白地に変わってしまっているので、プラスマイナスの問題で黒は困ってしまってます。
ここまで来るとおおよそ白は10目ほどの有利を下回ることはなさそうなので白の勝ちと判断できそうです。

あとがき

ご希望の布石や知りたいポイントなどの要望でも出来る限り応えたいと思います。
ご意見やご要望などありました、コメントやXで連絡をくれると嬉しいです。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?