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メロブで買った百合

年が明けて初めてメロンブックスに行きました。年末にコミケがあったおかげでいつもより百合同人が多くて楽しかったです。4つ買ったのでご紹介します。

左上と右下が成人向け、ほか2つは全年齢向けです。
ひとつひとつ見ていきます。内容ネタバレするのでご注意です。

『ここは天国じゃないけど』/majoccoid

まず目を引くのはこの装丁。目線を動かすごとにディスクの背面のようなキラキラの色と加減も変わって綺麗。もっと色んな角度から撮りたいけど真正面からだと自分の手とか携帯とか後ろに掛かってる衣類だのがうっすら写ってしまう。よくあること。


ガールズバーで働く主人公・遥は彼女と別れたばかり。ある日ゴミ捨て場で眠っていた「天使」を見つけ、家に連れて帰り共に暮らし始める。

彼女は天国から来たと言うが…?

というのがあらすじ。

ここは天国じゃないけど…けどの続きはなんなのか。というのを考えながら読みました。

タイトルでパブサするとブルハの歌詞がいっぱい出てきますが、あの曲のフレーズである「かと言って地獄でもない」とは違う答えが導き出されているように感じます。

個人的にそれは、奥付にてサブタイトル的に添えられた英語のフレーズであり、作品最後のセリフもまたその答えということかなと思いました。

This is not heaven, but this is the only place.

ここは天国じゃないけど、ここが私の唯一の居場所。
もしくは、
ここは天国じゃないけど、ここ以外に居場所は無い。
どちらがより適切だろうか。自分としては後者が本編の内容に近いように思いました。もちろんこちらの方がネガティブ目な意味合いになりますね。

ガールズバーのクロージング作業中に聞こえてきた同僚の声は、自らが女性と付き合っていたことを揶揄するようなものだった。それを聞いた遥は店を辞めてやることを思いつく。「クソがよ」

そして帰り道で出会った天使は、かつて天国で女の子を好きになり、そのことを大人に話した結果として楽園を追われていた。

その話をした後の2人の会話「そんな場所、天国じゃない」「…それなら、天国って どこにあるの」「(──そんなの、こっちが聞きたい)」は沁みる。地上で女同士は噂話に余計な着色をするような要素として描かれている、というのにこの雲の上だって似たようなもの。いや、もっとひどいのかもしれない。

そう考えると「他に行く場所も無い」という半ば諦めのようなことばに辿り着く気がしました。

もう1つの解は最後のセリフ。

海で天使の過去に触れた翌朝のこと、目を覚ますと遥は1人だった。元カノと別れた日のことが夢に現れ、今姿の見えなくなった天使について「同じことを繰り返したんだ」と思う。

ところが彼女はベランダにいた。天国だと思っていた場所が天国なんかじゃないと言われ、もはや帰る場所を失ってしまったのだ。「遥、まだここにいてもいい?」と問いかける天使への返事でこの話は幕を下ろす。

となると、「ここは天国じゃないけど、ここにいて」という風に繋がるように思いました。こんなクソみてぇな世の中、でも一緒に生きていこうという強かなものを自分は読み取りました。

もう3回読んでます。流れる静謐な空気感もかなり良いです。


『ごめんね、×××できなくて』/猫村

マットな質感です。

本作は検索避け及びご本人たちのお名前を出さないようにということで、その旨遵守して参ります。

おそらくご存知の方も多いでしょうが、こちらはとあるVTuberさんのユニットの二次創作です。

とにかく絵が美麗すぎ!このタッチから紡ぎ出されるR18は相当な強度です。何よりまたこうして2人のお話を読めたことがとても嬉しい…。ちなみに本作のジャンル?設定?はオメガバースです。自分は初めて読んだかな。

オメガバに関する知識はほぼ無くて、それこそ以前配信でskyさんが、巣作りが癖(ヘキ)みたいなことを言っていた気がする…程度なんですけど、良かったです。

自分が百合好きになったタイミングと初めてVTuberの配信を見てみた時期が大体かさなっていて、2020年の春前あたり。なので必然的(?)にお2人のライブも拝見しておりました。

こ、こんなものを見ていいのか…!と身悶えに次ぐ身悶えを幾度となく体感した日々。3Dお披露目会は帰り道に歩きながら見ていましたが、マスクが破顔を隠してくれた。肉じゃが作るやつ好きだったな。

あとはウサギみたいなキャラがお互いを掴み合って移動するゲーム(名前分からんけど伝わるはず!)とか。ちなみにこのゲームは他のライバーさんのコラボ配信も好きです。

VTuber自体あまり見ないようになっていた頃、skyさんが資格試験取得のために活動を休止しました。で、自分の認識が正しければ昨年復帰してからもお2人はコラボしてないですよね?

なんでなんだろう…ちゃんと追っていたわけではないのでこの辺り実は全然わかっていなくて、でも「なんで?」と人に聞くのもはばかられるし。

tmeさんがちょっと良くないラノベの帯を書いてしまったことで百合クラに遠慮してるんじゃないかみたいな推察もあったけど、あれから1年以上経ったしたぶん違いますよね・・・笑

まあVtuberの関係性に萌えるってのは結構しんどいもんだよなと思う。何せ半分nmmnなのだから。

みたいなことを思って少ししんみりとした気分にもなってしまいましたが、それでもこの同人誌はとても良いものですので、オメガバいける方、そして成人済みの方、是非いかがでしょう。


『だいすきをあげる』/ゆりりん

良い色ですね。

こちらも成人向けになります。

推しキャラの死を悲しむアリサに話しかけてきたのは、同じ推しを持つ麻里亜。2人はカラオケボックスでなぐさめ合い、すっかり仲良しに。しかしそんな日々も、「転校するかも」という麻里亜のひとことで突然の終わりを迎える。「なぐさめてよ」と言う麻里亜。しかしそれは初めて言葉を交わした時の慰め合いとは違ったもので・・・。

という感じのあらすじ。

もともと交わることのなかった2人が好きなものを通して通じ合うのって良いですよね。絵柄と、キャラの性格のどちらも可愛くて好きです。

「そういう本いっぱい見てきたでしょ?」いい台詞だ・・・。


『関町プロトタイプ』/2C=がろあ

表紙で副流煙を吹きかけているのが元・天使、腸活レシピ本を読んでいるのが現・悪魔。な2人のゆるい1日を描いたものです。めちゃくちゃ良いです。

悪魔さんの提案で朝活をしようとします。彼女は健康オタクなんですね。でもそれは悪魔的には良くないことでしょ?っていうところのやりとりが可愛くて面白い。通して2人の互いを思いやる優しさが見られてニコニコできますよ。

どうして「元」天使なのかとか、どうしてこうやって一緒に住んでるのかみたいなところも気になってくるなあ。


おわりに

はい、てな感じで先日購入した百合同人4つのご紹介でした。読んだ順に感想書いています。

最初に『ここは天国じゃないけど』を読んで結構食らい、この作品のことをちょっと考えてみたりして数日経ってから2冊目3冊目と開いていったので、『ここは~』への熱量が高くなっていますね。

でも初読の際も、こうやって書くために改めて読んでみた際もやっぱり、全部いいな!と感じました。よい買い物でした。

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