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ライカM11やばすぎた。買って4ヶ月#4

Leica M11は、伝統的な写真撮影の魅力と最新のデジタル技術を融合させたカメラというふうにボクは思っています。
Leicaの長い歴史の中で築かれた、その設計哲学と技術的な特徴が多くの写真愛好家の注目を集めています。
そんなLeica M11、2023年12月末に購入して約4ヶ月。 Leica M11の特徴、実際の体験談、そしてカメラ業界におけるその位置づけについて深掘りしていきます。

母親から譲ってもらったLUMIX DMC SZ7で撮影したLeica

第一印象と他のカメラとの比較

Leica M11を初めて手にした時のことは鮮明に覚えています。
その質感と、価格に見合わない意外な軽量感、さらには操作のシンプルさに驚かされました。

Leica M11は、他のデジタルカメラとは一線を画する存在です。本体の堅牢な構造、精緻なディテール、そして独特のレンジファインダーシステムは、使用するたびに特別な感覚を提供してくれます。
ボクは他のカメラを所有していないため、他のモデルとの技術的な比較はできませんが、市場に出ている情報や他の写真家の意見を基にすれば、多くのデジタルカメラが機能満載でありながらも、操作の複雑さや機能の過多が写真撮影の本質から注意を逸らすことがあるとのこと。

しかし、Leica M11はそのすべてをシンプルに抑え、撮影者が本当に大切なこと、つまり「写真撮影」に集中できるようデザインされています。動画撮影も行えないというのその一つだと思います。

このカメラの最大の特徴は、その使いやすさにあります。動画撮影の同行でソニーの一眼レフカメラを触ることがありますが、あきらかな違いとしてLeica M11は直感的な操作性を重視し、メニューやボタンの数を極限まで減らしています。

これにより、撮影者はカメラと一体となって写真を撮ることができ、撮影に集中する体験を感じることができているという印象です。

もちろん価格バイアスは否定しませんがお金をかけたことで真摯に向き合えるという側面はLeicaカメラに関係なく心理として働くので結果的に現時点では満足です。

Leica M11で一番最初に撮影した写真

Leica M11の技術面で感じたこと

このカメラの技術仕様には今もなお驚かされることが多いです。
まず、6000万画素のフルフレームBSI CMOSセンサーは、細部にわたる鮮明な高解像度と卓越した色再現性は出てくる画作りを確認したら納得します。
特に低照度条件下でのパフォーマンスは、手元にコンデジしかないので比較として正確なのかは疑問が残りますが、比べものにならないほど素晴らしいです。
暗がりでさえ、写真は明るくクリアで、色彩がリアルに捉えられています。
しかし、何よりも気に入っているのは、そのユーザーインターフェースのシンプルさです。
現代の多くのカメラが多機能でありながら操作が複雑になる中、Leica M11は操作の複雑さを極力避け、基本的な撮影体験に焦点を当てています。
初めてこのカメラを手にした時、そのシンプルさが逆に新鮮で、写真撮影の本質に返るような感覚がありました。
確かに、このデザイン哲学は一部からは制限と見なされがちです。
最新のテクノロジーを取り入れた機能が豊富なカメラを好む方には、M11のシンプルさが不便に感じられるかもしれません。
しかし、撮影の芸術性を最優先するLeicaのアイデンティティを考えれば、このシンプルさはむしろ長所と思っています。

購入直後の福井のカズさんと写真家 西田航さんとボク(撮影:石井朋彦さん)

Leicaに対しての繰り返し行われている議論

Leicaを所有するようになって一番目につくお話です。
Leicaのカメラは写真愛好家の間でどうやら長年にわたり賛否両論があるようです。
その高価格とデザイン哲学、高価格帯のブランドに対する異なる意見を引き起こしているのではと思ってます。
一方で、Leicaのカメラはその品質、耐久性、そして美学的な魅力で高く評価されています。
一流の職人技による手作り感と、画質の細部にわたるこだわりは、多くのプロフェッショナルや熱心な写真愛好家から支持されていますが、一部の批評家や消費者は、Leicaの製品がその高い価格に見合うだけの機能や最新技術を提供していないと指摘しています。
特に、より低価格で高機能を備えた他ブランドのカメラと比較した場合、Leicaの価格設定はその伝統とブランドのプレステージに支えられていると感じる人もいるようです。
カメラの操作性に関しても、デジタル技術が進む中でアナログ感覚を重視するLeicaのアプローチは、一部では時代遅れと見なされることがあります。
最近では、多くのYouTuberや芸能人がLeicaを愛用し、そのことが公にされることが多くなっています。
これにより、Leicaは一部では「ステータスシンボル」としても扱われ、ファッションやライフスタイルの一部として注目されています。
しかしこれは、本質的な写真撮影の価値を評価する一部の写真家からは、ブランドの商業化や表面的な魅力の追求と批判されることもあります。
このようにLeicaに対する議論は多岐にわたりますが、そのデザインと機能が提供する独特の撮影体験は、依然として世界中の多くの写真愛好家を魅了し続けています。
そのため、Leicaのカメラが持つ特別な地位は、今後も終わることなく多くの議論の対象となるのではないかと思います。

Leica M6

おわりに

使用して4ヶ月経った今、ボクのなかでLeica M11の影響は非常に大きいと感じています。
最初はかなり圧倒されていましたが、使いこなすにつれて、自分の撮影スタイルも洗練されていくのをおぼつかないながら実感しています。
特に、その色彩の再現性と細部の鮮明さは、これまでのカメラでは得られなかったレベルだと感じます。
また、操作性の良さや直感的な使いやすさも、日常的な撮影で大きな強みとなっています。
このカメラを使い続けることで、写真に対する自分のアプローチがより深く、考えさせられるものになっていると感じているのがとりあえずLeicaの4ヶ月の印象です。

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