第1471回 2024/4/22〜5/4の歴史ニュース
1、満喫している感はある
GWも半ばが過ぎましたが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
私は前半で地元サッカーチームの試合をスタジアムで観戦したり、庭でBBQ、石碑巡りツアーの下見をこなし
後半戦は息子とゴジラの映画をみたり
自宅の庭いじりからの日帰り温泉で汗を流す、など
休日をしっかり満喫しております。
さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①慶長遣欧使節のサンファン号、4分の1サイズで復元へ R7
②沖縄国際大学の発掘調査で、3万年以上前の炉跡を発見 R17
③茨城県が無形文化財指定の祭りに補助制度 R5
④発掘された日本列島2024が今年も全国4箇所を巡回 R8
⑤ポルトガルで400年前の日本製書見台を発見 R7 C
⑥仙台城の石垣修復工事が進む R8
⑦美術品鑑定業者を文化庁が認定する制度を創設 R4
⑧滋賀県甲賀市の石仏が盗難 R21 C
⑨古物商業者が刀剣の違法登録疑いで書類送検 R3 C
⑩清水建設が福井県の永平寺でデジタルツインを作成 R7
3、新たな制度が続々
いかがだったでしょうか。
みなさまの気になる話題もありましたでしょうか。
③の話題はちょっと驚きでした。
茨城県が無形民俗文化財を重要視しているイメージがなかったので。
記事にある有識者会議、というのは県の文化審議会でしょうか。
審議会のメンバーをみても民俗学がご専門の先生もいらっしゃらないようですし、
議事録にもそれらしいものがありませんね。
全国に先駆けて補助制度を実施する、というのはかなりのチャレンジャーです。
そのあたりの事情を知りたいところですね。
続いては⑤の話題。
豪華な螺鈿細工の書見台が美しい。
しかも十字架の装飾を剥ぎ取った痕跡があるなど、
キリスト教弾圧が強まっていた国内の状況を示すようなところも
非常に重要です。
最後は⑦の話題。
近現代の美術品、が対象となる制度なのですが
あまりに私が主に扱う歴史資料と感覚が違っていてすぐに飲み込めない内容です。
まず美術品は市場で売り買いされること、が良いこととして認識されているのですね。
しかも適正な価格設定がなされないから
という点に帰着している、その論理も首を捻ってしまいます。
美術品界隈だとこれは理解しやすい理屈なのでしょうか。
文化庁はどうやって透明性・客観性の高い鑑定士を選ぶのでしょうね。
きっと第1回認定の時も話題になるでしょうから、引き続き中止していきたいところです。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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