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○○の話 まとめマガジン

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レジの話 :お店の顔であるレジ係やお客様、裏事情など クレカの話:クレジットカードにまつわるお店の苦労
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レジの話① アルバイトのバカヤロウ!

永年小売業に従事し、その後別業態や飲食店舗でも働いてきたが、働く側からみても、客側からみても、様々な「バカヤロウ」がお店にはいる。 コンビニのレジなんかは、はた目にもやることが多く大変そうであるものの、時折出会う「私アルバイトなんでわかりません」と客を突き放すアルバイトには閉口する。 レジ会計中に「わかりません」と言い切られても、こちらがどうする話でもないのだが、それ以上何も動く気配がなければ「じゃあ、これはまた今度にするので、その他のお会計をお願いします」と客側が大人の

キャッシュレスの話④ このお店ではPayPayは使えません

いらっしゃいませ。 本日も小売王_マグロ大使のnoteにご来店有難うございます。 日曜は〇〇の話。 スタートダッシュで首位独走を狙った「PayPay」。 その初戦は思ったほどの独走ではないどころか、2019年初のある調査では、楽天を抜けてもいなかった。 ********** 👉前回はこちら 採算、赤字、それがどうした?スタートダッシュの結果はそれほどではなかったものの、そこはsoftbank陣営。採算性や赤字をものともしない2の矢、3の矢を次々と放っていく。 世の注目を

レジの話② 「現金のみでございます」本業邁進病が始まる

前回はレジに、哀しき「バカヤロウ」たちを育てた小売業界の思考論理を紹介した。今回は経営層にはびこる「バカヤロウ」たちを紹介したい。 👈前回はこちら クレジットカードがご利用いただけます デビットカードもご利用いただけます…90年代から徐々に、クレジットカードが使える店が増えていった。2000年には銀行口座から即時引落するデビットカードも登場した。 ただバーコードをスキャンして現金の受け渡しをするだけだったレジに、決済方法に応じた処理が増えていき、多能工化が始まった。

レジの話③ 「デフレ」が私の未来を明るく照らす

社会の理想を掲げ、店の主役を パートタイマー、フリーターにデフレ時代のパート勤務と言えば食品スーパーなど小売店でのレジ打ちがそのイメージを代表した頃だ。 機器やマニュアルで単純化された作業は、低賃金でまかなえるパートタイマーの役回りとなっていった。 それには一通りの前段階があり、時代に乗ろうとして乗り違えた経営陣の失策を補うための防御策でもあった。 👈前回はこちら 受け入れてくれる社会を望んでいたパートタイマーに代表される「非正規労働力の活用」とは、当時は聞こえが良い

クレカの話① クレカで食品は危ない!?

👉前回はこちら クレジットカードでなんでも買えるって便利!コンビニや食品スーパー、飲食店でもクレジットカードの普及が進み、キャッシュレス派の私にとっては随分便利になった。 スマホ1つでほとんどの決済はすませ、休日には財布は持っていない。会社に出勤する日は念のためでバッグの中に財布を入れているが、数か月に一度しか開くことはない。 主には飲み会などで現金割り勘になった時のためで、「現金持ってないから」と、電子マネー送金などを提案するとすぐ「今日は奢っとくよ」と返してくる男

クレカの話② パニック発生、ガッチャンどこ!?

 インターネットがなかった時代、クレジットカードを使うのも一苦労あった。 👉前回はこちら クレジットカード取引に欠かせないのは? 90年代、大手のレジではクレジットカードを「スキャン」して使うところが増えてたが、小規模店や個人店の多くでは原始的な取り扱いをしていた。  そこに欠かせないツールは  「電話」だ。  信用取引をする以上、客と店との間に入って立替てくれる人(カード会社)の「承認」を取らなければならない。  もちろん大手企業の通信型レジであっても、必要とあれば電

クレカの話③ 客にバレぬようこっそりと

クレジット決済の第1ツール 電話の前にやること2000年代以前、クレジットカードを使うときには、まずはカード会社に電話をしなければいけなかった。 👈前回はこちら 大手のレジなどで、通信機能が搭載されてる場合は電話をせずとも済んだが、それでも「一瞬」で通信できる現代のインターネットとはわけが違う。 10秒程度の通信中、沈黙が。 客のなりによっては緊張が 周りの空気を包む いずれにしても電話や通信をしないといけないわけだが、その前に無駄足をふまないように1つの確認手続き

クレカの話④ カード会社に連絡を取ります

この記事は『レジの話⑦ カード会社に連絡を取ります』を タイトル変更し、再編したものです。 2000年前後まで、クレジットカード決済をするには、電話や通信でカード会社に連絡を取り、承認を取らなければいけなかった。 その手続きを前回、順に第3関門までご紹介した。 そうはいいつつ、なかなか電話も通信もしない。 なぜなら第3関門まではできるだけ 「電話・通信」をしないための事前確認ステップ。 「客にバレぬようにこっそりと」確認を済ませることもあった。 「電話代・通信代がかかる

クレカの話⑤ 「お連れ様」は共犯者

この記事は『レジの話⑧ 「お連れ様」は共犯者』を タイトル変更し、再編したものです。 カード会社に連絡を取ろうとすると、さりげなく避けようとする客 前回クリアした Lv.1★ :手慣れた紳士  は店とはうまくやろうとする小悪党 今回取り上げるのは、 Lv.2★★:別のカード取ってくる カード会社のみならず 店にも仕掛ける危ないヤツらこういう客は複数人でやってきて、店内でばらけているケースが多い。 レジで「カード会社に連絡してください」表示が出た場合も、多様な手口を持

クレカの話⑥ お店は日々戦場だ

クレジットカード決済の際に、カード会社に連絡を取ろうとすると、さりげなく避けようとする客にはさまざまな種類がいる。 👈前回はこちら たくらんだ不正カード利用が失敗に終わると、「ちょっと別のカード取ってくる」と駐車場に向かうふりをして、そのまま商品を持っていこうとするやつらがいた。 犯人を取り逃すと損をする  犯人を捕まえると大損こくこちらは争う気はなく、商品を返してくれればいいだけなのだが、なぜか殴り掛かってきたり、商品を離さなかったりするので、「商品を置いて行ってくれ

クレカの話⑦ 電話したのに「替わらなくていい」!?

前回までのシリーズタイトル『レジの話』を今回より変更しました。 前回まで、クレジットカード決済の際に、カード会社への連絡が必要となった場合に、それを避けようとする客達を紹介した。 今回は、実際に連絡を取ったケースの中からいくつか紹介したい。 前回はこちら 「ご本人にお替り頂けますか」  …って本人じゃないってわかってますよね?まずカード会社に連絡をしてカード番号や氏名、期限などを伝える。 購入金額や内容など向こうからの質問に答えていくと、「ご本人様にお替りいただけます

クレカの話Extra 皆様ご存知「じゃない方」

インターネットやスマホの普及以前、カード決済の際にレジに「連絡をしてください」と表示され、電話での直接会話を求められるケースには、本人の信用状況にかかわらず一定条件で自動発動されるものがあった。 今回はいつもの番外編として 業界内でもあまり知られていない、皆様ご存知「じゃない方」の話をしよう 今はこのような条件ではないが、どういった要因でカード会社が不正利用を疑い、用心をしていたのか。詳細な部分は伏せて紹介しよう。 念のため悪用不可・拡散不可でお願いします。 ***を繰

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クレカの話⑧ 逃げたら「オワリ」のやつら

「いくつぐらいに見えます?30代とかですか」 「30代にも見えますが、ぱっと見は若いですね」 「ご本人から、覚えのない決済が時々あるって言ってきてて…」 「悪びれた風はないですけど」 「同居人が怪しいって言ってるんですよね…」など クレジットカード決済で、カード会社への電話連絡を求められた時の話。 前回はこちら 騒いじゃいけない「なりすまし」「どうします?電話繋いで事情聴きますか?」 近親者を相手にした軽い犯罪ではあるとはいえ、「カード会社に連絡をしてください」と表示が出

ショッピングクレジットの話① クレカと違って安心です!?

クレジットカード決済がまだ発展途上であったころ、 様々な手続きや苦労が、店にとっても客にとってもあった。 決済するだけで、カード会社に連絡を取る場合があったり、インプリンターと呼ばれる手動の複写機で版を取られたりと。 前回はこちら クレカ以外のキャッシュレスの雄それでも、クレジットカードはキャッシュレス決済の主流であった。 いや、キャッシュレスという言葉も普通に使われる言葉ではなかった。 現金しか使えない店がほとんどで、クレジットカードが使えるお店においても「現金」か