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JASPERプログラムって知ってますか?

 JASPERプログラムという名前を聞いたことがありますでしょうか?JASPERとはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のコニー・カサリ教授を中心として開発された自閉症のあるお子さん向けの介入プログラムのことです。

 自閉症のある方向けの介入プログラムはTEACCH、ABA(DTT・PRT)、ESDM、DIR、SCERTSなど様々なものが開発されています(ここでは詳細については書きませんがSCERTSは介入技法と若干異なるかもしれません)。JASPERとはそういった介入技法の1つです。
 私自身、JASPERを用いた介入を行う資格を所持しているわけではありませんが、数年前から日本でも行われている研修やマニュアルなどを読んだ中で理解したことについて簡単にご紹介していきたいと思います。

 前述した通り、JASPERは自閉症のお子さん向けに開発されており、遊びを通して対人コミュニケーション能力の発達を促進していくことを主要な目的としています。JA(Joint Attention:共同注意)、SP(Symbolic Play:象徴遊び)、E(Engagement:関わり)、R(Regulation:感情調整)の4つを主なターゲットとしており、名前の由来もそこからとられています。介入は基本的に1対1で行われます。対象としては1歳頃から幼児期ごろを想定されているそうです。カサリラボが公表している動画で介入の雰囲気を感じとっていただけるかもしれません。

 日本での実践に関しては、帝京大学教授の黒田先生や中京大学教授の辻井先生がUCLAの方々と連携しながら行っているところのようです。今後、マニュアルも邦訳される予定とのことなので、日本での広がりにも期待できそうですね。

 今回は、JASPERプログラムの概要についてとても簡単にですがご紹介しました。実際の介入に際しては「SPACE」という独自の評価方法やお子さんの自発性を重んじる介入技法などJASPERならではのユニークな点がたくさんあります。また、ご要望があればマニュアルなどで書かれているJASPERの介入戦略なども書いていければと思います(関係者の方にお叱りを受けなければの話しですが・・・)。

本日もありがとうございました。


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