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本音はこれ【音声と文章】

山田ゆり
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1388
※note毎日連続投稿1414日をコミット中1388日目。
※音声・文章、どちらでも楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
本音はこれ
をお伝えいたします。



A子さんが席を立った。
お茶コーナーの急須と使ったスプーンをお盆に入れ給湯室に向かう。

B子さんがストーブのダイヤルを消火に回す。

C子さんがごみを集め出す。

D子さんは空気清浄機のスイッチをオフにする。


あと10分で仕事が終わる。


今日はいつもと違い、緊張感が漂う。

実は今日、終了時刻から会社の駐車場の除排雪が業者によって行われることになった。



連日の雪は駐車場の右側に大きく積まれ車2台分のスペースが無駄になっている。

そして昨日雨が降ったため、路面は柔らかくなってハンドルを取られ危険な状態になったので、業者を使い除排雪をすることになったのだ。

だから、今日は全員、時間になったら会社を出て自分の車を駐車場から出さなければいけないからよろしく、と朝礼の時に所長がおっしゃっていた。


のり子も帰りの片づけを手伝い
自分の机周りをきれいにした。
今日だけは、遅くまで残る人はいない。


17時を待って、のり子は正面玄関のカーテンを引き
更衣室でダウンコートを羽織り
17:05にタイムカードを打刻した。
周りの皆さんもバタバタとタイムカードのところに集まってきた。


「あ、この感覚、懐かしい」とのり子は感じた。




のり子はこの会社に入る前、何度か転職を繰り返していて
ある清掃会社の経理をしていた時がある。

その会社は、当時流行り出したISOを取得していた。

ISOの内容は詳しくは分からないが、
その中に17時の終了時刻後15分以内に必ず帰らなければいけないという決まりがあった。

それは主婦ののり子にとって本当にありがたいことだ。
付き合い残業やサービス残業をする必要がない。

時間になると事務も営業も、皆さん、机の上を片付けてさっさと退社していく。

最後の人が管理会社のシステムの施錠をして帰る。

だからその会社は、全員が早く帰るのが当たり前だった。



その後、のり子が今の会社に入り、ある日、
市の入札で出向いた先でその会社の社長にばったり会い、ご挨拶をした。


私の勤務先名を知り
「いいところに入れてよかったね」とおっしゃってくださった。



嫌なこともあったけれど、あの会社もよかったよなと思う。

過ぎ去れば記憶は美化されるのだ。

終了時刻になったら帰る。
その為には今日やることは時間内に終わらせる。
それには、やることは何かを洗い出してそれを見える化する。

私の場合、やることをTODOリストに入力しやり終えたら「済」の入力をする。
たくさん「済」をもらいたくて欲張りながら仕事をするから思った以上に仕事がはかどる。



残業は特別な事で
終了時刻に帰るのは当たり前。
この感覚が今の会社には欠けている。

本心は帰りたいのだけれど、上司が帰らないから帰りづらいということもある。


終了時刻になり帰り支度をしていると
「早いね。どこかに行くの?」と聞かれる。

のり子も必要に迫られて残業をすることがあるが、基本は残業なしで上がることを目標としている。

だから、時間になって帰る人にのり子から
「早いね」とは言わない。
帰って良い時間なのだから。


のり子が定刻に帰ろうとしている時に
「早いね。今日は何か予定があるの?」と言われると


「私は今日すべきことは十分した。
私の帰りが早いのではないのよ。
終了時刻になっても帰ろうとしないあなたに、どうかしたのって聞きたい」


とは言えない( *´艸`)


ニコッと微笑んでタイムカードを打刻する。
沈黙は金なのだ。


でも、これは本音。




今回は
本音はこれ
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。





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