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P-MODELからのMAN WITH A MISSION②

初めて帝国劇場で「エリザベート」を観劇した時は緊張した。
帝劇のロビーでパンフレットを見ながら、
「何時頃に終わるのかな」なんて友人と話していたら、
隣りに座っていたご婦人が、
「16時頃ですよ」と声をかけてくれた。
福岡から観劇に来たというご婦人は、
ミュージカル好きの大先輩で、
いろんなことを教えて頂いた。
宿泊先は帝国ホテルと伺って、
私たちも、そんな風に年を重ねたいなんて夢見ていた。


ちなみに、ミュージカルの観劇中に、
とんでもなく号泣したのは、
劇団四季の「夢から醒めた夢」
ストーリーを聞いただけでは、なぜ「号泣」するのかわからないと思う。
CDを聴けば少し納得し、実際に観劇すれば、
あなたも、タオルが必要となる。

「オペラ座の怪人」に至っては、
パリで実際に舞台となったオペラ座を見て、
ロンドンで、ミュージカルも観た。
ここまで、人の感情を揺さぶり、動かしてしまう、
ミュージカルというエンターテイメントの力には感動しかない。

※劇団四季の「オペラ座の怪人」だって、相当素晴らしいが、
ロンドンで感じたのは、
畳と椅子、木の建物と、レンガの建物・・・、
みたいな根本的な文化の違いを目の当たりにした。
立ち振舞が別物。


2004年12月に、縁あって東京に来た。
職場が渋谷だったので、
よく「eggman」を横目に、右往左往していた。
ふらっとライブハウスに入って音楽を楽しむなんて余裕はなく、
平沢氏の音楽も、ますます遠くなっていた。

ミュージカルや演劇を楽しみながら月日は流れ、
東日本大震災があり、
様々なことで自分自身の中に変化があり、
東京での「渋い、渋すぎる」生活が続いていた。

そんな中、
2015年、
テレビで、初めて、

MAN WITH A MISSIOを見た。


司会者と、メンバーの一人が、とぼけたやり取りをして、
その後、多分、「Raise your flag」を演奏したと思う。

マンウィズあるあるで、
最初は、五匹の区別がつかない。
まさか、ギター・ヴォーカルの人が、
あの、とぼけたやり取りをしていたオオカミちゃんだとは!!!
後から知って、とにかく驚いた。
歌と英語が、かっこ良すぎた。

こんなに、普通に、素敵音楽をやっているのに、
なぜ、
真夏のフェスで生命の危機を感じるほどの、
あんなクレイジーな格好をしているのか、
多少の疑問と、
印象には残ったが、それはそこで終わり。

で、ある時、
私は、いつもの偏頭痛で、
ちっとも効かない薬を呪い、
保冷剤で頭を冷やしながら苦しんでいた。

その時、あのクレイジーバンド(マンウィズ)のことを思い出す。
彼らだって、
熱をだしたり、頭が痛かったり、体調不良の時はあるだろう。
そんな時にあれはキツすぎる。
むしろ苦しいはずだ。

偏頭痛の激しい痛みで、
こちらも頭がおかしくなっていたのか、
「なぜ、あんなクレイジーなことをしてまで、音楽をやっているのか」と、
彼らのことを勝手に案じてしまい、
そして、頭の痛みが治まったら、
ちゃんと、「彼らの音楽を聴いてみよう」なんて決心する。

ここで、やっと、偏頭痛からの、
マンウィズへと繋がった。

③へ

※マンウィズについては


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