娯楽。

娯楽と聞いて、人は何を思うのだろうか。
気にしたことは今まで無かったけれど
娯楽について考え始めたら浮かんできた疑問だ。
「仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ」
これが辞書による意味である。
余暇の時間を埋める何かということだろうか。
それは間違いなく十人十色だし
その人の個性を浮き彫りにする篩のようだ。


学生時代、毎日のように部活に拘束されており
休日の過ごし方なんて、人生での重要項目を
勉強してこなかったから、遊び方が分からない。
この事実が致命傷になるとは思ってもなかったし
大学時代には、かなり頭を悩ましていたのは
記憶として鮮明で、今でもフラッシュバックする。
誰かを楽しますとか、世話を焼くなんてことに
ひどく疎くて、自分が良ければそれでいいという
スタンスで休日を過ごしてきたからこそ
「仕事」などの概念を取っ払うと
人との距離感を上手く取れない傾向がある。
コミュ障と呼べば、そうだろうけれども
会いたい人には時間を割いてでも会いに行くから
そこまで致命傷ではないと思う。
ただ、一緒に居たくもない奴と時間を過ごす苦行は
心身的に悪影響だと知っている。
(結婚式の二次会でストレスのせいか
瞬きが多くなった経験は貴重だと思う)
人と違う個性を模索していた思春期を思えば
今見えている狭い世の中からズレた感覚は
評すべきことなのかもしれないけれど
それに脅されるのは予想外だった。
思春期の柔くて繊細なガラス細工みたいな心を
未だに持ち合わせているからだろうか
少しばかし、寂しく思う節は確かにある。
まさか大人になった今のほうが心が脆いなんて
誰が予想できたのだろうか。
そんな感じだから、娯楽もかなり限られ
それもおひとり様色が全開だったりもする。
小説なんて最たるものだろうし
基本的に僕の娯楽は、どこか平成感が乏しい。
「小説」「ラジオ」「野球」
なんだろう、平成も終わるのに昭和感が
ひしひしと伝わってくる感じは。
それに人間関係が上手くいかなそうな
要素ばかりが詰まっている内容は
切なさと拗らせているなと改めて感じる。
そんな休日は、とても眠い。

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