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アイデンティティー

 午前4時過ぎ、オフィス街は人知れず朝を迎える。
 呆れるほど高いビルとビルの間から差し込む朝日を見たことのある人はどれだけいるだろうか。
 スーツ姿のサラリーマン、財布を持って歩くOLのいない景色の代役は、ビルの死角に置かれたゴミを回収するつなぎを着た清掃業者か、店舗に商品を納品する業者が担っている。華やかとは一線を画す姿は、きっと舞台の裏側によく似ている。物語に沿って綺麗に整えたセットや備品の裏は、大抵張りぼて。むき出しになった骨組み、やけに暗い照明や埃っぽい空気を想起する。きっと裏側の人間だからだろう、なんだか安心感を抱いてしまう。
 光と影。
 表と裏。
 主役と脇役。
 演者と裏方。
 僕は進んで二極の選択肢において全て後者を選ぶ人生だった。そうでもしないと自分の存在価値を見い出せなかったから。そして裏として生きることで、ささやかだけど、生きる意味を見出せるきっかけを見つけられると信じ込んでいた。でも本音を吐露すれば、手が届かなかった場所に行きたいと今でも思っている。
 いつかは・・・・・・。
 夢追い人の多くが口にする常套句を胸の中で呟きすぎて、使い古したボロ雑巾みたいになっている。それが現実だった。
 都が定めた禁煙区域を咥えタバコで歩く。口元から伸びる紫煙は、明るくなりつつある朝焼けの空へと伸びていく。
「生きる意味ってあんのかな?」
 口にしすぎて新鮮味の薄れた常套句が浮かんで消える。大人になったと実感してしまうけれど、未だに子どもの頃から成長していないことを突き付けられる。
 思えば子どもの頃から、やけに背伸びしてマセたガキだった。生きる意味とか自分の存在理由とか、大層な哲学的な問題と早くから向き合っていた。でも僕より遅く向き合った奴は、あっさりと答えを導き出して、悩むこと無く、人生の方向を決めていた。そう考えると惨めになった。全てをリセットしたくなるから年齢を積み重ねる間で、僕の人生は帆を立てた船のように風任せなんだと思い込むようになっていた。そうでもしないと、発狂してしまいそうだったから。
 気が付くと、オシャレな服屋の前に立っていた。ディスプレイされたマネキンは、高価でオシャレな服装を身に纏い、無表情で街の一点を見つめている。僕とマネキンの前には透明で薄いガラスが存在していた。思い返すと、僕の欲しいものの前には必ずガラスの板があった気がする。
 ガラスの向こう側は憧れの場所。
 子どもの頃に欲しかったゲームやおもちゃ、思春期の頃には携帯電話やミュージックプレーヤーの前にも存在していた透明な壁。青年期に頃には偏差値と才能とか実体見えなくなっていたけど、確かに存在していた壁。欲しい物の前には必ず壁があって、手を伸ばしても届かなかった。見えるけれど触れられない歯がゆさは、数えることも面倒なくらいに体験し続けた。
人生は残酷だ。
 欲しいものが明確でも手にすることができないこともあるのだから。でもそんな人生にも慣れていた。だからこそ背伸びにも拍車が掛かって、物事を俯瞰で見ようとして、導いた結果を咀嚼して大人ぶって、世界の真理を知ったつもりで行動を選択していた。
 今の仕事だってそうだ。目の前には透明な壁が存在している。憧れ倒した舞台に近づくことはできた。でも裏方に徹して、壮大な筋書きのない物語を支える部品になるのが精一杯だった。
 短くなったタバコをポケットから取り出した携帯灰皿に入れて、一緒に取り出したイヤフォンで両耳を塞ぐ。気が乗らないままにスマホを操作して、radikoアプリを起動させて、音声を流す。
 番組の切り替わりを示すチャイムの後、すぐに聴き倒したテーマソングである「Bitter Sweet samba」が耳に届く。少し前までは、この曲を聴くとワクワクした学生時代を思い出しては懐かしさに心が揺れることもあった。ラジオは青春時代そのものだった。でも今は、過去に思いを馳せる余裕なんて皆無で、反省会の材料を聞き取るためのツールへと変化していた。
 曲が流れている中でパーソナリティである俳優の綾瀬ケントは、関西出身らしい小気味よいトークを繰り広げる。実際に現場で聴くのとイヤフォンを通して聴くのでは差があった。その差を言語化できないから、未熟者であり、リスナーに毛が生えた存在であると突き付けられる。
 マネキンの横でラジオを聴き続けると気が狂いそうになるのを感じて、ゆっくりと歩き出す。ボロボロのコンバースの黒いスニーカーが重たい身体を受け止める。でも背伸びしないようにと戒めの為に買ったスニーカーでは、僕の抱える葛藤や不安を受けきれない気がした。

「おい、笠原」
 静かだけど強い怒気を含んだ声が、ボーッとしていた僕の耳に届く。
「はい」
「はいじゃねぇよ。走れ」
「えっ?」
「えっ? じゃねーよ。キリンジのエイリアンズ」
 キリンジのエイリアンズ。二つの単語で全てが繋がり、座っていた椅子から立ち上がり、全速力で資料室へと走り出す。時計を見ると深夜1時40分。5分で準備しないと。
 誰もいない静かな廊下の天井に埋め込まれたスピーカーからは綾瀬の声が流れ続けている。
「今、ADバントが猛ダッシュで出て行きました。ごめんな、いきなり無茶な注文して。キリンジのエイリアンズええよな、はよ聴きたいわ」
 優しい口調で語り掛ける綾瀬は、ラジオを開始してすぐに当たり役を演じて頭角を現し、今や日本を代表する若手カメレオン俳優として認知されている。そんなスターが僕のことをあだ名で呼ぶ未来が待っているなんて、学生時代には想像していなかった。きっと裏で生きることを決めなきゃ経験することのなかった世界線。そんな感慨に浸ることも許されない状況下、僕は必死に走った。同時に頭の中で図書館に匹敵しそうな広い資料室のどこに目的のCDがあるかを考えていた。この仕事を始めてもう三年、目星が付いている。それだけが救いだった。
「いやぁー今日は募集メールのおかげでたくさんの曲を流した放送になったな。久し振りに聴いた曲も多くて、なちぃ気持ちでいっぱいやわ。マジでリスナーセンス高いわ。だからこそ言っておく。オレは今日みたいな放送がしたい。おい、リスナー。いつもの下ネタ、おふざけメール、マジで来週からいらねぇからな。って訳で、今日は地獄のダッシュを完走したADバントがMVP。今日もお付き合いして頂き、ありがとうございました。綾瀬ケントでした。ほんじゃまた」 
 エンディング曲が流れる中、ガラスの向こう側で二時間一人語りを続けた綾瀬がイヤフォンを外し、立ち上がる。毎週見ている風景。でも今日はミスとダッシュも相まって、まっすぐ見ることができなかった。
「おつかれさまです」
 普段と変わらない元気な挨拶を口にする綾瀬の表情は明るく、楽しかったんだと一目で分かった。
「おつかれさまです」
 僕は下を向きながら口にする。フローリングの上に浮かぶ埃とボロボロのスニーカーが目に入った。その瞬間、僕の肩に手が置かれた感覚があった。思わず顔を上げると、その手の正体が綾瀬のものであることに気付いた。
「いやぁマジでお疲れ。めっちゃ走らせて悪かった。ゆっくり休んでな」
 綾瀬の顔は試合で送りバントを決めて、褒めてくれた学生時代の先輩の顔を思い出した。作って言っている訳では無い素直な言葉。少し救われた。
「ありがとう」
 綾瀬の番組のADを担当して一年半。綾瀬との関係は互いに敬語を使うようなものではなかった。きっと年齢が近くて趣味が合ったという側面はあるけど、演者としての気遣いなのだと理解していた。すぐに勘違いするようじゃ裏は務まらない。野球のバント同様、点が入らなければ意味は無いし、本質を見失ったら裏の存在などすぐに消えてしまう。
「ほんじゃ、おつかれ」
 綾瀬は颯爽とブースを後にする。午前三時過ぎとは思えない後ろ姿には、表舞台の第一線で戦い続ける強さが見えた気がした。同時に自分が影であることを再確認してしまい、なんだかいたたまれない気持ちになった。 
 僕の存在って一体何だ?
 あぁ、また繰り返す面倒で厄介な哲学の扉を開けてしまったな。

 綾瀬の番組放送日2日前、事件が起きた。
 先日、僕の怠慢に対して怒気を含んだ声を出したディレクター山川がコロナウィルスの濃厚接触者になったという内容が話されるはずだったLINE通話の着信音で目を覚ました。すぐに着信に気付いて、眠気眼でスマホに触れるも着信を取ることはできなかった。
 スマホ画面には山川からのLINEが届いており、その文面を読みながら「えっ、マジ?」と昼下がりのワンルームで、思わず呟いてしまった。一つ深呼吸してから、山川にリダイヤルを入れる。
「LINE見たか?」
 開口一番、山川は言った。
「見ました。体調大丈夫なんですか?」
「あぁ大丈夫だ。嫁が陽性なんだけど、幸い無症状で元気だよ。今も娘と一緒にアイドルのコンサートDVDを見て、騒いでるよ」
 山川は呆れたような口調でしゃべる。どうやら、ニュースで聞いたことのあるような危機的状況では無いことに安堵する。
「それなら大丈夫ですね。山川さん含めご家族が元気で何よりです」
「休みなのに連絡して悪いな。ホント、どこで貰ってくるか分からないのは厄介だ。お前も気をつけろよ」
「はい、気をつけます」
 山川の変わらない声を聞いていると、本当は何も起きていないのでは無いかと疑いたくなる。同時にある疑問が頭に浮かぶ。その疑問が山川からの電話の核心であることは、想像に容易だった。
「で、だ。明後日のラジオはいつも通りに放送する予定だ。別に綾瀬が罹った訳じゃ無いから当然の判断だ。一応、綾瀬やマネージャーを含めラジオメンバー全員を対象にPCR検査して、陰性のやつだけで番組を行う。もし陽性のやつがいれば、そいつの代わりに別番組のスタッフが入ることになる」
「はい。分かりました」
「Qシートは出来てるか?」
「大枠は出来てます。あとは当日、綾瀬と作家の高崎さんと調整すれば問題ないと思います」
「よし・・・・・・」
 山川は変な間を作る。きっと意図的に、だ。
「これからどうなるかは分からないが、今のところ穴はオレだけ。ディレクターの仕事は代わりが効くようでそうじゃない。番組自体は成立しても微妙に誤差が生じるだろうし、初見の奴に任せるのは気が重い。で、だ。オレの代わりに、笠原、明後日はお前がディレクターだ」
 何言ってんだ?
 耳を疑うも身体は正直だった。急に足が震え始め、次第に全身に震えが伝播していく。心臓が激しく鼓動し始め、えづきそうにもなった。
「えっ」
 今、出せる最大限の言葉だった。
「えっ? じゃねぇよ。お前は一年半、あの番組のADとして働いている。それに綾瀬との関係性も良好だ。やれるだろう。というか、やれ。これは上司命令だ」
 あの日の怒気よりも力強い言葉が鼓膜を刺激する。
  オレがディレクター? しかも明後日? 嘘だろ?
「でも・・・・・・」
 無意識で逃げる言葉を口にしそうになる。しかし全てを見透かしている山川は言った。
「逃げるのか? 滅多に無いチャンスだぞ」
 確かに傍から見ればチャンス以外の何ものでも無い。しかし同時に頭に浮かんだ言葉が踊る。
 ピンチはチャンス。チャンスはピンチ。
「というか、もう決まりだ。お前が陽性なら別案で行くが、基本路線はお前だ。ADとしての意地を見せろ」
 もう逃げられない。RPGでラスボスから逃げる選択肢がないみたいな状況に半ば強制に陥る。次第に視界が白く、遠のいていくのをぼんやりと感じ始めた。

 綾瀬のラジオ放送日当日、僕は普段よりも3時間も早くラジオブースのあるビルにいた。PCR検査は綾瀬含めて全員陰性だった。山川が宣言した通り、ディレクターとしての初陣が迫ってきている。未だに身体は震えているし、今からでも吐きそうなくらいの気分だ。食事も喉を通らない緊張感は、何を訴えているのだろうか。
「ちょっとタバコ、吸ってきます」
 不安に毒された今を誤魔化すために吸うタバコ。もう呆れるくらい喫煙所に足を運んでいる。喫煙所の区画を仕切るガラスに僕が映る。目の下のクマはいつもよりも濃く、頬も痩けて、まるで死神か何かのような表情が浮かんでいる。誰も居ないことを言い訳にして喫煙所に座り込み、タバコに火を点ける。普段なら絶対にしない不文律を犯してしまうくらいに余裕の無い自分を自嘲する。紫煙が狭い室内に立ち籠める。吐き出す煙には、頭の中、いや全身を毒す不安が込められているように思えた。
「おっ、新米ディレクター」
 綾瀬は普段と変わらない声色で言葉を放ち、躊躇いも無く喫煙所に入ってくる。その声に気付いて、僕はすぐに立ち上がり、挨拶する。すると綾瀬は笑いながら「タバコちょうだい」と言ってきた。
 喫煙者だったっけ? と思ったが、すぐにポケットからタバコの箱とライターを取り出し、綾瀬に渡す。染みついた行動は、条件反射に近かった。
「おおきに」
 慣れた手つきでタバコに火を点ける綾瀬の姿に釘付けになる。様になっていたこともあるが、一つ一つの所作が綺麗だった。
「バントはさ、なんでラジオの世界に飛び込んだん?」
 不意に訪れた二人っきりの沈黙を破ったのは綾瀬だった。
「ラジオが好きだったからかな」
 どこか模範的であり、ありきたりでつまらない返答だった。
「本当にそれだけ?」
「いや・・・・・・」
 綾瀬のようなスターに対して、本音を吐露することに躊躇する自分がいた。きっと理解されないと無意識で判断したからだろう。
「別にしゃべりたくなかったらええねん。でもな、好きってだけで何年も深夜番組のADを真面目に勤め上げられるほど、楽なもんではないのをオレは感じてんねん。一般的な生活とは乖離するし、本来なら失わずに済んだことだってあるやん? だから気になんねん」
 この世界に入って失ったものは確かに存在していた。生活リズムは呆れるほど狂っているし、友人の誘いも断る機会は多くなっていた。もちろん彼女なんてできる訳もなかった。
「そんな状況でも続けている。しかも真面目に、楽しそうに。そこには好き以外の何かがあると思っちゃうねんな。オレも俳優なんて職業やってるから、分かる側面あんねん。俳優をやることで色んなもんを失ったし、受けなくてもええような罵詈雑言を言われるしな。でもな、この仕事が好きやし、ハリウッドで主演張りたいってエゴも持ち合わせてる。だからこそ耐えられるし、遮二無二なってる側面もある。ラジオも同じやねん。自分の声で話せる機会を毎週得られることは貴重だし、リスナーやスタッフとの関わりは楽しくてしゃあない。でも、心のどこかで何かに繋がる、名前を売れるなんていうエゴというか下心も持ち合わせてる。バント、ホントはなんかあるんやろ?」
「……自分の存在理由とか、生きる意味とか、哲学的で答えの掴めないことを考えて続けた人生なんだよ」
 ダムが決壊するかのように口から本音が溢れる。こんなことを誰かに話すのは初めてで、どう話せばいいか分からなかった。でも言葉は次々と出てくる。
「子どもの頃から、やけに大人に憧れていて、背伸びして周りの目を気にしていた。だから、何も考えずに中心にいる簡単に居場所を作れる奴とかスポットライトが当たる奴に嫉妬してた。そういうやつが作り出す雰囲気が大嫌いだったんだけど、目を付けられると厄介なのは分かっていたから、空気を読んで、集団の中で空いてる椅子を探して、そこに座るようなことばかりやってた。それがいつの間にか個性みたいになって、スポットライトが当たる奴がやらないことに尽力して、一応の居場所を作ってきた。本当はスポットライトを浴びたいのにって思いながら。そしたら当たることもあった。でも散々で。そんな経験して、自分にできることは何かって考えた、答えは出なかったけど。そんなことばかりに囚われて、人生がつまらなくなってきて、そしたら次第に笑えなくなって、集団から浮き始めた。そんな頃に出会ったのがラジオだったんだ。誰もが知ってるツール、だけど面白いことを知らない人が多いツール。気付けばずっと聴いて笑ってた、大好きになっていた。万人から評価されなくても存在していて良いんだって自分と重ねて、日陰でもできることはあるんだって思えたんだよね。そしたら目の前で広がる靄が少し薄くなって、見ていた景色が変わった。そしたらさ、欲深いのか、あの場所に立ってみたいって本気で思ったんだ。同時にきっとパーソナリティには成れないってことも自覚していた。なら作る側に行って、スポットライトが当たる奴を輝かしてみたい、一緒に何か面白いものを作ってみたいって思った。それが今までのダサくて情けない自分を肯定する術になるんじゃないか、求めていた存在理由の形成、自分だけの生きる意味になるんじゃないかって・・・・・・」
 止まることの無い本音の波。火を点けたタバコはフィルターまで燃えて、原型を留めていなかった。その間、綾瀬は口を挟むこと無く、真剣な表情を浮かべて、時に頷いていた。
「なるほどな。ほな、やること決まってるやん。目の前のことに遮二無二やらんとな」
 全ての話を聞き終えた綾瀬は紫煙を吐き出しながら笑って言った。その笑顔は、抱えていた不安や悩みを軽くさせた。
「ほな、行こか」
 綾瀬は吸っていたタバコを灰皿に入れて踵を返す。僕も置いていかれないように、綾瀬の背中を追い掛けた。

 時計の針が0時59分を回った。本番まで1分を切り、ラスト一周の秒針を見守る。ガラスの向こう側のブースには綾瀬と作家の高崎がいる。こちら側には普段と変わらないスタッフが、それぞれの持ち場で準備をしている。違うのは本来なら山川が立っている場所に僕が立っているということ。
 いつもと景色が違う。憧れ倒した場所に立っているのだと自覚的になる。
 秒針が9の位置を過ぎる。
「頼りにしてるで、バントD」
 綾瀬は僕に向けて短いエールを送ってきた。僕は黙って頷いた。
 秒針が11の位置を越えた。僕は右手を挙げる。心拍数が上がるのを感じる。でも不安は無い。きっと僕ならできる。根拠の無い自信が不安を上回っていたからだろうな。
 秒針長針と重なった時、綾瀬やスタッフのため、今まで抱えてきた悩みである自分の存在価値や生きる理由を示すため、そして過去の自分を肯定するために、全力でキューを振った。

文責 朝比奈 ケイスケ

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