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エッセイというか日々の戯言

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絶え間なく進む日々の中で、感じたことなどを綴っていこうかと。
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記事一覧

散文。

 頭に浮かぶ設問が解けないまま、次の設問がやってくる。
気付けば自転車操業で、今を過ごしていて、頭が痛い。
 何が原因で、どうすればよいのか? 
 漠然とした見通しがあれば景色は違うと思うけれど、それもない。答えを導かなきゃいけないという強迫観念みたいなものと、雪だるま式にっ膨れ上がる不安に押しつぶされそうになる。改めて人間だな、なんて思ってみるけれど、進展や発展のきっかけに化ける気配は皆無。言葉

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無駄な努力か? 2020年の振り返り。

無駄な努力か? 2020年の振り返り。

 2020年もあと僅か。
 世間が東京オリンピックに染まって、街を歩けば例年以上に外国人とすれ違う。メダルの数に一喜一憂して、スターが生まれるはずの一年だった。でも気付けば、全世界が別の、得体のしれないウィルスと戦う羽目になった一年。きっと世界史には確実に掲載されるだろう。一年前に想像していた景色とは、明らかに異なっていたし、初めて触れる肌触りに戸惑い、真偽不明の情報に踊らされるなんて夢にも思って

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明るい夜に出かけて

明るい夜に出かけて

 深夜未明、どうしょうもなくて行き場のない気持ちを抱えながら、ぼーっと部屋の天井を眺める。人にはそれぞれ大なり小なりの傷がある。その傷を癒すのは、なんだろうか。その答えは十人十色であり、その人を見事に表わす。だからこそ大好きなことが一つあるだけで救われる、傷を癒すきっかけになる。そして変わるきっかけになる。ダイヤルをゆっくりと回して電波を合わせる。聞こえてきたのは、ノイズ交じりの音声と笑い声だった

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7月12日(日)の戯言。

7月12日(日)の戯言。

ジーンズの股部分が破れた。
そのことに気付いたのは一昨日の会議中で
その姿で仕事していたのかと思ったら溢れ出す羞恥心。
(まぁ誰も見ちゃいないから、自意識過剰なのですが)
このジーンズを履き始めたのは確か高校時代で
ざっくりと計算して15年間の付き合いになる。
高価なものではない、ユニクロで買ったやつだ。
過去への執着でも思い出のあるものでもなかった。
だた、そこにあったから履いていたのが本音。

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1週間の振り返り。

先週の日曜日から1日の行動を記録していました。
理由は2つあって、1つは時間の可視化と見直し。
今年度から新しい場所で働くことになり
6年間積み上げた習慣が外部からの刺激で壊れてしまい
新たな習慣を積み上げる必要性が生じたからです。
正直、今までの過ごし方で行けるだろうと
踏んでいたのですが、やはり行く場所や
過ごす環境、出勤及び帰宅の時間が変わることによって
今までのやり方ではどうしても足が出て

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6/21(日)

9時前に起床。
コーヒーを入れて、洗濯物を洗濯機に入れる。
10時
コーヒーを飲みながら朝食。
昨日、一昨日のカープ戦ハイライト、ゴッドタンなどを観る。
昨日の三好のファインプレーを繰り返して観たけど、何度見ても巧すぎる。
11時
洗濯物を干しながら、部屋の掃除 Huluで「トクソウ」を観る。
12時
短編小説を一本書き始めて、書き終える。
13時
阪神巨人戦と楽天オリックス戦を観る。
(パソコン

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6月7日の戯言。

6月7日の戯言。

 ドラマ「拝啓、父上様」に出てくる梅宮辰夫や奥田瑛二のような余裕のある渋い大人に憧れている。
 でもそういう憧れを見直すときは大抵、情緒不安定だ。なぜなら現状ではなく、未来の姿をぼんやりと想起しているからだ。本来ならば、ゴール地点を設定したら、スモールステップを考える。それが正しい筋道だと思う。けれど、憧れの姿だけを追いかけている。これは良くないサインだ。 
 情緒不安定。これに関しては、今に始ま

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4月19日の戯言

 変な方向に跳ねた寝癖と無精ひげを蓄えた風貌で、コーヒーを飲みながら、タバコを吸って、読書に勤しむ。お気に入りのバーに置いてあるような椅子に座り、HIPHOP流す休日を過ごしていると、断捨離的なことを考え始める自分に気付いてしまう。
 何が必要で、何が不必要なのか。
 考えなくても良いことを考えてしまう程度に、余裕ができた頭の中を俯瞰しながら、部屋に差し込む日差しを眺めている。暇。その一言で回収で

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ちょっとした戯言。

仕事帰り、ロードバイクに乗りながら
ぼんやりと考え事をしていた。
「何故、小説を書いているのか?」
誰かにこの問いをされた時に
ボクはまっすぐな返答ができないことに
背を向けず、直視することにしてみた。
「30歳までに人生の方向性を決める」
竹内真氏の「風に桜の舞う道で」という
名作青春小説の一節に感化されて
公言していたけれども
10年という時間を漠然と過ごして
気付けば30歳になっていた。

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世界が変わる音がした。

世界が変わる音がした。

世界一美しい風景は
キャッチャーマスクから
見えるグランウンドであることを
16歳の夏、僕は知った。
あれから十数年の月日が流れても
あの時抱いた感動を覆す
風景に出会っていない。
おかしな話だなとは思う。
感情が乏しいのか。
単なる野球バカなのか。
真意は僕にも分からない。
でも、僕は未だに野球に魅了され
自らの意志でマスクをかぶり
小高い山に立つ投手が放る
白球をミットを構えて待っている。

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記憶装置。

久し振りに見た写真に僕はいない。
当たり前だ、シャッターを切ったのは
誰でもない僕なのだから。
そして、実感する。
シャッターを押す瞬間
僕は写真を撮るという行為と共に
記憶装置としての役割として
存在を保持していたということを。

noteで連載していた青春小説
「ハイライト」の主人公のように
僕は常に誰かの姿を切り取ってきた。
それは自分に自信が無くて
椅子取りゲームの要領で
自分の居場所みた

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2019年1月19日(土)の戯言。

2019年1月19日(土)の戯言。

今年で平成が終わる。
個人的には20代も終わる。
社会規範で論じれば
子供の頃、遠かったはずの
大人として生きていることになる。
実感は湧かないけれども。

六連勤を終えての休日は
何とも言えない夢で目覚めて
ひどく気分が悪いスタートだった。
疲れているのか或いは
無意識が何かを訴えているのか
そんなことは当事者にだって
分からないけれど、空は青空だった。
今日はセンター試験だとか
全く無縁のイベ

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成人の日。

今日は成人の日。
去年或いは今年の3月までに
二十歳になる世代は
地域のホールや体育館に集められ
大規模な同窓会を行ない
夜には飲み屋で騒ぐことが
認められているような日だ。
学生が多く住むアパートの一角にある
僕の部屋は、いつにも増して静かだ。
みな、地元にでも戻っているのだろう。
静かな夜は貴重で、素晴らしい。
今年も逮捕者が出たニュースもあるようで
新成人のバイタリティーが
少しばかり羨まし

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娯楽。

娯楽と聞いて、人は何を思うのだろうか。
気にしたことは今まで無かったけれど
娯楽について考え始めたら浮かんできた疑問だ。
「仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ」
これが辞書による意味である。
余暇の時間を埋める何かということだろうか。
それは間違いなく十人十色だし
その人の個性を浮き彫りにする篩のようだ。

学生時代、毎日のように部活に拘束されており
休日の過ごし方なんて、人生での重要項目を
勉強

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