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小説✴︎梅はその日の難逃れ 第26話

それから無事、千鳥と春翔は
LINEで繋がることができ
お互いパンダ情報など時々
やり取りするようになった。

ある日、千鳥のスマホに
春翔からのLINEが入った。

今度、『あけぼの』で
イベントを開催するのだが
そこで小春さんの梅干しを
販売しようと思うので
千鳥にも手伝ってもらえないか?との事だった。

春翔と会える理由が出来て
心弾んだ千鳥。
すぐに小春の部屋へ行くと
「千鳥ちゃんにも連絡来た?」
「うん、来た。小春さんの梅干し売るの?」
「そうなのよ。こんな素人のでもいいのかしらね」
「小春さんの梅干しは最高だもん」
「カメに残ってるのは結構あるけど
売れるのかしらね」

スマホが鳴った。
「千鳥ちゃんとのLINEグループにメッセージ来たわね」
千鳥もスマホを見ると
春翔のメッセージは
『千鳥ちゃんには梅干しの容器に貼る
可愛いラベルを考えてくれないかな?』との事。
千鳥は、すぐに「OK』のスタンプを
送った。
千鳥は、元々絵を描くのは好きで
スマホの壁紙は自作のパンダのイラスト。
それを春翔に褒められた時は
本当に嬉しかった。

早速、画材屋に行ってアクリル絵の具を買いに行く千鳥だった。

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