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最近noteで読みがいのあった小説を紹介します2023.7
読んだ順です。
オフロスキーさんの「慟哭と改悛」
汗など身体に関する表現が印象に残りました。
https://note.com/ofuro_scheit/n/nbf10bd8d4808
kajiさんの「妄想と欲望という名の夢か誠か」
地の文が多いのにスピード感があります。序章は別にありますが、第一話のURLです。
https://note.com/hiroshi__next/n/n27c766
小説✳︎「月明かりで太陽は輝く」第4話
結里子ーただ生きる
紘太の助けた男の子の父親は
葬儀には来ていたけれど
私もまだ、顔を合わせることも出来ないし
気持ちの整理もつかない状態で
その場に立っていることさえやっとだった。
同僚のめぐみが、ずっと寄り添ってくれたから
めぐみの方に、後日改めてお詫びを
させてほしいと、名刺が渡されていて
落ち着いたら、連絡が欲しいとも。
最初は躊躇ったが
私からも、伝えたいことがあり
ようやく日常に
小説✳︎「月明かりで太陽は輝く」第7話
佳太ー彼女の真実
土曜日
奏と待ち合わせて、病院に向かった。
結里子さんのいない受付。
並んで待合室で待っていると
少し恰幅のいいナースが
「久しぶりね〜。奏ちゃんー!」
と言いながら、話しかけてきた。
「あ!師長さん!」と奏は答えた。
この人も、奏が入院していた時
お世話になっていたナースだそうだ。
「今日はリハビリ?」
「はい」
「クラッチ(松葉杖)外せたんだ」
「お陰様で!でも今日は結
小説✳︎「月明かりで太陽は輝く」第9話
佳太ー素顔の笑顔
奏達の引っ越しも、無事終わり
いよいよ結里子さんを招く日。
僕はアクリル板の衝立を手作りして
パーティションを分けてた。
そこには“喋る時はマスクをしよう‼️”と
付箋も貼った。
全てのテーブルは、消毒済み。
部屋に通され、間隔を空けて
並べた椅子を見た結里子さんは
「こんなにしっかり対策していただけて
ありがたいです。
下手な飲食店より万全ですね」
マスクの上の目は笑ってい