【つながる旅行記#267】緑すぎるさくらの里と、楽しかった伊東旅行の終わり
前回は『怪しい少年少女博物館』に潜入し、普通ではないカオスな世界観を楽しんだ。
その後ちょっと寄り道したりしつつ歩き続けて、自分はとうとう大室山へと至った。
大室山と言っても、ここはリフト乗り場がある場所からは少し離れたところ。
なんでも春には桜が盛大に咲く有名スポットらしいのだが、今は5月の下旬なので完全に緑の世界である。
(おかげで人がいなくて静かでありがたいけども)
そしてここから見る大室山もまた良い感じ……!
なお、大室山のこの形がどうやって出来たかも解説があった。
大室山は伊豆東部で最大のスコリア丘とやらだそうで、スコリアという粘り気の弱い溶岩のしぶきが積み重なっては転げ落ちていくことを繰り返して出来たようだ。
そして大室山の溶岩は城ヶ崎海岸まで至るこの地域の地形を作り出してしまった。
4000年間の出来事だから「自然って凄いね!!」と手放しで感動できるが、これが現代でまた起こったら大災害どころじゃないよなと思う自分がいた。
そして近くにあった普通にスルーしそうな岩は、スコリアラフトだ。
ラフト(筏)という名前の通り、これは大室山のスコリア丘の一部が崩れた際に、溶岩に流されたスコリアだそうだ。
まあ自分の解説じゃなんだかわからないと思うので、看板を見てほしい。↓
しかし火山学者って凄いなと思う。
この岩を見るだけで、きっと自分が見たときとは次元の違う大量の情報が得られているのだろう。
そもそもこれを見たとして、2種類の岩が同化して、しかもこれは溶岩に流されていたものだなんてことは自分には永遠にわかる気がしない。
自分には見えないものが見えている人はいるんだな……
そしてさくらの里の片隅には『穴の原溶岩洞穴』というものもあった。
3700年前の噴火の際にできた洞窟らしく、昔は地元の人達が涼を求めて洞窟に入ったとか。
今は立入禁止になってしまっているが、かろうじて洞窟の入口は見える。
洞窟探検は……今の自分にはハードルが高いな。
水曜どうでしょうの洞窟回レベルでもちょっと嫌な感じを受けていたので、閉所恐怖症的なものがあるのかも……?
(いや常に腰をかがめなきゃいけないような狭い場所は誰でも苦手か)
それじゃあもう夕方ということで、伊東駅へ帰るとしよう。
いやー……相当楽しめたな伊東。
期せずして伊東が舞台の「あまんちゅ!」の聖地巡礼も出来てしまったが、こういう偶然の出会いも良いものだ。
まあ自分はダイビングどころか、海に入ったのは臨海学習が最後だけど。
しかもそのときは天気が曇りで波もほどほどにあったから恐怖体験でしかなかった。
灰色の空と海が今でも脳裏に焼き付いているし、あのとき舌に感じた海の味もなんとなく思い出せるような気もする。
なんにせよ、自分が次に海に入るのはいつになるのやらだ。
そんなわけで、伊東の道の駅に再び戻ってきた自分がいた。
最後にもうちょっとだけ伊東を感じていたかったのだ。
午前中に見た「はるひら丸」は変わらずここにいる。
あれにもいつか乗って……
いや、自分があれに乗るイメージは正直あんまり湧かないか。
港を眺めていたら、なにやら謎の帯が大量に吊るされているのを発見。
あれは幸せリボンといい、色ごとに願いが込められているらしい。(ちなみに1本100円)
今の自分が選ぶなら……青だろうか。
では珍しくいっぱいお土産も買ったし、次の目的地へ行くとしよう。
道の駅を後にする。
……あぁ、なんだかやけに名残惜しい気持ちになっている自分がいる。
有名な熱海をスルーして思いつきで来てみた伊東だったが、自分の中でやけに強く印象に残る土地になったようだ。
多分それほどまでに楽しめたのだろう。
(またいつか伊東に来れたらいいな…)
そんなことをしんみり思いつつ、自分は電車に乗り込んだのだった。
次回へ続く……!
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