~風呂用イヤホン選手権~(骨伝導・カナル・イヤーカフ)
自分は基本シャワー勢だが、たまに湯船にお湯を張ったときには、長い時間お風呂タイムを楽しみたいと思っている。(ガス・水道代かかってるし)
これまでは防水のKindleOasisで手がしわしわになるまで読書をしてきたわけだが、ポッドキャストや動画を消費したいときだってある。
そんなとき、一軒家の人などは防水スピーカーを風呂場に持ち込んで音楽でも動画でも楽しめばいいわけだが、自分はそうはいかない。
木造賃貸ゆえに防音性能はお察しであり、風呂場の音が結構漏れているのは他の住民の生活音でわかっているのだ。
ゆえに、楽しむならスピーカーではなくイヤホンでなければならない。
もちろんしっかりと防水性能を備えたものが必要だ。
これは悩ましい……!
ということで、我が家の『風呂イヤホン選抜メンバー』を紹介しよう!!
まずは防水骨伝導イヤホン、『AfterShokz Aeropex』!!
防水等級はIP67!!
お次は個人的に超苦手なカナル型、『Galaxy Buds Pro』!!
防水等級はIPX7!!
お次は耳に引っ掛ける特殊なイヤホン、『ambie』!!
防水等級はIPX5!!
この厳選されたメンバー(たまたま持ってただけ)のどれが風呂イヤホンとしてベストなのか!!
さっそく確かめていこう!!
【AfterShokz Aeropexの結果】
いや、結論から言うともうこれで良いんだよね。
防水等級もIP67で、『規定の圧力、時間で水中に没しても水が侵入しない』というかなりの性能を誇るこの製品。
首の後ろから耳にかける形式なので、他のワイヤレスイヤホンみたいに個別にコロコロ転がって排水口に落ちる心配もない。
そして骨伝導だから耳をふさがないので、耳がムレることもないのだ。
そんな最高の製品だったので、もはやシャワーの時すらこれを着けていたくらいで、湯船にお湯を張ったときなんてこれを着けたまま潜って音の変化を楽しんでいた。(狂気)
そして1年くらいで壊れた。
……防水性能はあくまでも常温の水に対してのものであり、お湯に沈みながら音楽を聴くのはイレギュラーだったのだろう。(それにしてはかなり使えたほうだと思うけども)
なので皆さんがこれをお風呂で使う際には、決してお湯の中に潜ったりしないように注意してほしい。
そもそもそんな風呂の入り方をする人間が他にいるのかはともかくとして。
【Galaxy Buds Proの結果】
こちらはスマホ購入時のおまけで付いてきたイヤホンだ。
だが自分は長いことこれを使ってこなかった。
こういう耳栓型はどうにも体に合わないのだ……。
しかし防水性能を見るとIPX7と優秀だったことに気付き、「じゃあ風呂でもいけるか!?」ということで今回使ってみた。
結論から述べると、だんだん中が蒸れてきて気持ちが悪い。
そしてセンサー式の操作なので、濡れた手だとたまに誤作動を引き起こし、音量を上げ続けたりする。
そして小さくてコロコロするので、排水溝に落ちたら泣ける。
さらには構造がそこそこ複雑なので、拭くのが大変。
そしてちゃんと拭かないとケースでの充電のときに何かを引き起こすかもしれないので油断もできなくて……!
……なんだかもう全てにおいて風呂利用に向いていない。
個人的にはいかに防水性能が高かろうとこれはNGだと思う。
【ambieの結果】
最後は耳に掛けて使うという面白いコンセプトのイヤホンだ。
防水等級はIPX5なので他の2つより劣るものの、『いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない』というものなので、水に沈めたりせず、シャワー時には外すようにすれば大丈夫かもしれない。
(今のところは生きている)
ambieは骨伝導というわけではなく、あくまでも耳の近くにスピーカーがあるという状況にするイヤホンなので、音質はお察しだ。
そして外で使う際に環境音に負けないレベルの音量にすると、凄まじい音漏れ状態になるという問題もある。
また、これを着けるとデカいピアスをつけたやんちゃな人に見えなくもないため、「陰キャがこれで外出していいのか…?」という逡巡が生じる。
なので数回使ってお蔵入りしていたのだが、考えてみれば静かな風呂で一人使う分にはこれらのことは問題ではない。有効活用していこう。
(自分の用途はポッドキャストや動画なので、音質もほどほどでいいし)
もちろんこれもGalaxy Buds Proと同じように、左右のイヤホンが独立しているタイプなので、落とせばコロコロポチャンするリスクは変わらない。
そしてしっかり拭いて乾かさないと充電ケースに入れられないという手間も同じだ。(ambieはカバーに覆われてるのでそこも厄介)
……ああ、そうだった。
何よりこの製品で問題なのが、非常に接触不良を起こしやすいことである。
イヤホンを充電ケースに入れ、充電されているものだと思って次に使用した際に、片方だけ残量5%でしたなんてことは何度もあった。
これはケースで充電出来ていないというのもあるし、ケースに入れているのにスマホと繋がり続ける(そしてバッテリーが尽きる)という場合もあり、非常に厄介なのだ。
レビューを見ても同じ報告は多く、交換しても再発している人が多い。
ただもちろん良い部分もあり、耳に引っ掛ける方式なので骨伝導イヤホンよりは装着感が薄いし、首の後ろに何もないので湯船に体をあずける際は快適だ。
そしてこのイヤホンは物理ボタンでの押し込み操作なので、Galaxy Buds Proのように音量調整が暴走することもない。
(そう考えると、ambieは風呂用のイヤホンだった…?)
【結果発表】
もうここまで読んだ人はわかってそうだが、もちろん優勝は骨伝導イヤホンである。
実際に長い期間使った実績もあるし、妥当な結果だろう。
雑に扱えるし、音質もいいし、防水性能も高い……見事だ。
なお、Aeropexはもう古いモデルなので、今買うならOpenRunだろう。
より上位モデルのOpenRun Proという商品もあるのだが、それは音質が良いかわりに防水防塵等級がIP55に下がるので風呂用にはおすすめしない。
……そしてこれは言っておく必要があると思うので言っておくが、自分の使ってきた骨伝導イヤホンはどれも1〜2年でほぼ確実に壊れている気がする。
やはり振動というのは、製品に日々ダメージが入る原因になっているのかもしれない。
Aeropexのときは2年保証があったので一度交換してもらったが、それも1年くらいで壊れている。
なので出来ることなら保証期間のあるメーカーの骨伝導イヤホンを買ったほうが良いだろう。
数年で壊れる前提で。
というわけで、皆さんも一人暮らしで音に配慮しなければならないときは防水イヤホンをオススメする。
そして湯船で指がシワシワになるまでお風呂タイムを楽しもう……!!
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