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【温湿度計】飽和塩水による湿度校正を試みた結果は…!?

前回、所持しているSwitchBotの温湿度計の湿度がバラバラだったので、人生で初めて湿度校正を行うことにした。

しかしそれに必要な『湿度の値が明確にわかっている環境』を作る方法が自分の知能では思いつかない。

どうにかこうにか調べた結果、家にあるもので可能な方法を発見。


今回行うのは、飽和塩水を用いる方法だ。

時間はかかるものの、やること自体はとてもシンプルで誰でもできる。


そんなわけで、アジシオ水筒の蓋を用意した。

水筒の蓋である意味は特にない(小さい容器ならなんでもいい)

実際には純水塩化ナトリウムを用意するべきなのだが、別に研究室レベルの厳密な湿度は必要としないので水道水アジシオでいいこととする。

この水筒の蓋にを入れ、そこに溶けきれないほどの塩を投入して混ぜる。

すごい塩水

こうしてできたのが飽和塩水である。

今回は10mlくらいの水塩いっぱいを使ったが、1mlでもOKなんて実験結果もあるので、お財布にも優しい。

・飽和塩水は1mlでもOK(エヌケイエス株式会社)
https://www.nks-wa-hakaru.jp/2013/1114_000000-2/


なお、これと同じような機能を持ったものをAmazonで買おうとすると、まさかの1500円かかる。

水筒の蓋とアジシオに感謝しよう。


ではこの飽和塩水湿度計3個をジップロックに入れて密閉する。

あとは24時間くらい放置すれば、この中は75%くらいの湿度になるのだ

まあ厳密にいうと温度も関わったりしてピッタリ75%ではないのだが、どのみち±1%くらいの誤差しかないので問題ない。


なぜこれで湿度が75%にできるのか
は自分には全くわからないが、理解はできずとも活用できるのが科学である。

先人に感謝を!!

OMEGA:平衡状態にある相対湿度

そんなこんなでどんどん湿度が変化していく

理屈はわからないが面白い。


では時間経過による湿度変化をまとめてみよう。

せっかくなので36時間時点でのデータも取ってみたが、やはり新型は他の温湿度計と8%ほどのズレを維持したままのようだ。

そして旧型2つに関しても、71%72%という結果になった。

先程載せたOMEGAの相対湿度表によれば、10〜15℃の我が家の環境ではジップロック内の湿度は『約75.5%』になるはず。

やはりこの新型製品は湿度の値がおかしいようだ。


なお旧型2つも3%ほどのズレがあることがわかったが、数値の校正はアプリから簡単にできる。

直しておこう。

湿度校正

しかし問題は新型の防水SwitchBot温湿度計だ。

検証で64%という数値が判明したが、これは理想値から10%ズレている

もちろんアプリで校正して使うこともできるのだが、正直ここまでくると初期不良を疑いたくなるズレなので、新品に交換してもらうのもありかもしれない。


自分は温度と湿度のデータが取れて楽しいだけの人間だが、この製品の活用方法は実は幅広い。

本来この製品は、温度や湿度データをきっかけにSwitchBotの他製品(加湿器やスイッチ)と連携させ、今までにない便利な生活を構築するためのアイテムでもあるのだ。

農業ペットの管理のために買った人もきっと大勢いるはず。

公式による活用風景あれこれ

しかしそのトリガーになる数値が間違っていたら全てが台無しになるのはいうまでもない。

今回は自分が他の温湿度計を持っていたからおかしなことに気づいたが、知らないまま使ってしまっている人もいるのかもしれないと思うと、湿度計関連は気をつけないといけないなと思う。


いや、まだ自分の所持しているものがたまたま初期不良なだけの可能性もあるのだが。

……これは交換品でも実験だな。



そんなわけで、お安く買った温湿度計は返品交換になりそうだ。

さっそくAmazonへ向かう。


そしてついでに自分のような状態になったレビューがないかを探してみた。

すると、それよりもっとヤバいレビューを発見した。

持ち歩いてもデータは蓄積されず、グラフ化されません!!

嘘でしょ!?


自分の一番大事な目的が破綻するじゃないか!!(旅行時の気温ログ)


……さっそく検証した。

いや、外に出てちょっと過ごしただけだけど。

空白の記録

おいおいおいおい!!

本当にログが残ってない!!


これでは旅行に持っていったとしても、アプリからしか温度や湿度をチェックできない”使いにくい温湿度計”でしかない。


・・・


よし!

新品交換じゃなくて返金対応にしよう!


〜おわり〜


【追記】
ログは残ります!!
(あれこれやれば)


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