あいつは馬鹿だ!じゃあ、自分は?

他人の不足を見るのが恐ろしい。

世の中は馬鹿が多いとは思う。明らかに何も考えていない人が多いし、何も考えていないのにすぐ影響されて大声を出す。

Twitterでも街角でもバカはよく見える。

ただ、彼ら自身は自分がとんでもないバカということに気がつけていないだろう。バカだから。

さぁどうする?

自分は?

他人の不足を見るたびに、自分の不足が怖くて仕方がない。

自分がどんなにバカで取るに足らない考えしか持っていない人間だとしても、自分も、自分を取り巻く人間も絶対に気がつく事ができない。

でも頭のいい誰かにとっては火を見るより明らかなバカで、しかも無自覚であることを気づかれている。

自分の不足を知りたい。努力で修正できるところは直したいと常に思う。でも誰も教えてくれない。目につくのは他人の不足ばかり。

報道ステーションのCMを作った人は頭が悪いのではなく、自分の男女観の古さに気がつけなかったのだろう。その他の点においては天才的であったとしても、絶対に苦手分野は存在する。そしてあのCMが世に出たということは、周りの人間も指摘出来ない状態なのだろう。

コミュニティに存在している限りは自分には絶対に気が付けない不足がある。誰かの不足を見つけてしまうということはそのまま自分にも不足があることを見つけられないということである。

絶対に気がつけないけど欠けているピースを探そうとするのは途方も無い作業である。こういう時に神の存在を願ってしまうのだろうか。全知全能で自分の不足を見つけ、優しく諭してくれる存在を。

すべての人にあらゆる気付きがあらんことを。

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