大衆扇動者ブリーナにおける腹黒い夢ルート比較


序論

そもそも腹黒い夢自体がゴミカスクソザコカードだというのはどうしようもない事実ではあるがそれはそれとして、このカードを実質的な1枚コンボカードとして機能させる際にはコンバット誘発2ドローの上から唱える場合と相手のエンドもしくは自分のアップキープに唱える場合の2つがあり、またルートの内容によって要求される手札枚数とマナも違ってくる。
このnoteは現実的な達成条件で成立する各種ルートについてそれぞれの採用カード群の汎用性を比較することで最終的に採用すべきカード群の選定を行った備忘録的なアレな感じのやつかも知れないタイプのソレである、きっとそう。

アレな感じのやつかも知れないタイプのソレ

腹黒い夢のキャストタイミングは基本的にコンバット中のジェネラルドローの誘発解決前と相手のエンド(自分のアップキープ)の2パターンのどちらかとなるので、この2つについてそれぞれルートを考察すr……考察ってほどのものじゃないな?なんか書いていきますね。

ジェネラルドロー誘発解決前キャストルートにおける前提条件の確認

まずコンバット誘発2ドロールートを行く場合における手札コストと浮きマナの条件についてだが、再現性で言えばジェネラル着地後の3~4ターン目を想定することになるため、ゼンタリムの山賊などの宝物生成生物やマナファクト系を加味しても浮きマナは1までが限界であり、生物とマナファクトを場に出しているならば手札は5~6枚になるので手札コストは4以下が理想となる。つまり再現性を鑑みれば腹黒い夢コンバット中2ドロールートはX≦4、浮きマナ1の条件で成立することが望ましい。
一応この条件をクリアできるならば2ドロー誘発の上からレインジャー長の起動や沈黙などを添える事も不可能ではない。とはいえ3~4ターン目に成立するコンボとしては妨害を踏み越える力に乏しいので強力とは言い難いのだが。

腹黒い夢コンバット中2ドロールート例

・X=4浮きマナ2、コンバット中2ドロー
 LED禁忌の調査親玉再活性 (コピー生成して1回解決後にLED起動で親玉ディスカード)
 弱者選別研究室荒らし親玉再活性
 弱者選別命取りの論争納墓再活性
 弱者選別命取りの論争対称工作員
・X=5浮きマナ1、コンバット中2ドロー
 弱者選別葬儀再活性暗黒の儀式親玉
・X=4浮きマナ1、コンバット中2ドロー
 弱者選別ナシ城塞DD (ライフ19以上必要)
 弱者選別ナシ具現の技ラザケシュ(切削でコンボカードが落ちる可能性がある為、セヴィンなどでケアが必要)
 弱者選別ナシ多元宇宙ラザケシュ(同上)
 弱者選別ナシ具現の技親玉(コピー解決後の本体解決前にsacrificeで親玉を落として本体解決で親玉リアニ、コピー側の切削の時点でsacrificeが落ちた場合は不成立)
 弱者選別ナシ多元宇宙親玉(切削で切断マジックやsacrificeが落ちた場合のケアはほぼ不可能)
・X=3浮きマナ1、コンバット中2ドロー、(ナシの他に追加で餌をもう1体か浮き1マナ)
 弱者選別ナシラザケシュ (ペタル巣のシャンブラーLEDサムワイズ再活性暗黒の儀式屍技術師で8マナ2サーチ)
・X=3浮きマナ1、コンバット中2ドロー、(セットランドなし、餌2体)
 薄暗い裏通り再活性ラザケシュ

大抵は弱選ナシから入るのでここについてはあまり悩む余地もない。
ラザケシュであればX=3浮きマナ1も可能だが弱者選別とナシ忍術で2体消えてナシだけが残るので餌2体は実現しにくい。結局羽ばたき飛行機械を場に出すか出さないか程度の違いしかないので誤差のうちと言ってもいい。
つまりこの時点でX=4浮きマナ1、コンバット中2ドローの城塞orラザケシュの2択が基本となる。
因みに親玉については切断マジックの為に浮き2マナが必要なのでX=4浮きマナ1、コンバット中2ドロー条件での確定コンボルートを実現するためには黒1マナで唱えられる考慮/Considerが必要になる。そんなもん刷られた日には踊り明かしちゃうね。

エンドorアップキープ時キャストルートにおける前提条件の確認

次に相手のエンドもしくは自分のアップキープに唱える側を想定する。
こちらは先ほどのコンバット中に唱える場合と違って最速で条件を満たして唱えにいくものではなく、どちらかと言えばライフの代わりに手札をコストにするむかつきといった感覚になる。つまり手札のゴミをサーチという形でバリューカードに変換する使い方なので、手札コストと浮きマナについて明確な足切りラインは存在しない。そのため完全に中身のカード群の汎用性に基づく取捨選択となる。

腹黒い夢アップキープ1ドロールート例

・X=2浮きマナ6、アップキープ1ドロー
 城塞DD
・X=2浮きマナ5、アップキープ1ドロー
 具現の技ラザケシュ (隣に餌1体必要)
 具現の技親玉(コピー解決後の本体解決前にsacrificeで親玉を落として本体解決で親玉リアニ、コピー側の切削の時点でsacrificeが落ちた場合は不成立)
・X=3浮きマナ5、アップキープ1ドロー
 具現の技ラザケシュオークの弓使い
 研究室荒らし親玉再活性
 命取りの論争納墓再活性 (親玉切断マジックに繋ぐ)
 命取りの論争対称工作員
 命取りの論争出現ネクポ (セットランド権とライフの条件あり)
・X=4浮きマナ4、アップキープ1ドロー
 葬儀再活性動く死体親玉 (再活性親玉弱者選別動く死体からいつもの切断マジックに繋ぐ、なお追加で切削される1枚が切断マジックだった場合には不成立)
 研究室荒らし動く死体白ゴージャー何か(どうせソーサリータイミングになるので親玉バリスタが第一候補)
 命取りの論争写本裁断機動く死体白ゴージャー
 命取りの論争暗黒の儀式具現の技ラザケシュ (具現で出てくる以外に餌1体必要)
 命取りの論争弱者選別城塞DD
 命取りの論争薄暗い裏通り再活性親玉
・X=3浮きマナ3、アップキープ1ドロー
 命取りの論争納墓再活性 (ラザケシュに繋ぐ、餌2体必要)

ざっと書きだした通り、デッキトップ操作と相性の良い城塞や具現の技を直接唱えるか研究室荒らしや葬儀でリアニメイトの下準備をするか命取りの論争や禁忌の調査などのコスト効率の良いドロースペルでフィニッシュカードとマナ加速カードを揃えるかの3択が基本となる。
つまり完全な更地の状態からのアップキープ1ドロー浮きマナ4という条件では城塞とラザケシュのルートは存在しない。これらは単純なリアニメイト1本釣りで成立するコンボではないため研究室荒らしや葬儀との相性が悪く、命取りの論争や禁忌の調査を使わなければならないことに起因する。一応、汚物の雨のようなカードを入れるなら夜の囁き汚物の雨城塞DDや夜の囁き汚物の雨具現の技ラザケシュといったX=4浮きマナ3ルートも用意できるが流石に厳しいので割愛。ラザケシュや禁忌の調査を使う場合は横に餌があればその分だけハードルが下がるとはいえ、このルートを考えている時点でジェネラルで引けない≒全除去系で更地になってる、ということが考えられるためあまり実用的とは言えない。

結論

結局のところ、コンバット中2ドロー側においての前提であった城塞とラザケシュの2択はアップキープ1ドロー側においては5マナの具現の技1枚で仕掛けられる以外には大きな差異を持たない事が分かる。そして大きな差異を持たないというのであれば具現の技のルートを巣のシャンブラーやLEDが邪魔なゴミカードになるということに向き合ってまで実現できるようにしたいかと問われるとそこまででもないというのが実情となる。
具現の技による更地からの腹黒い夢アップキープ1ドローという最悪の条件下で成立するルートを切り捨てるならば巣のシャンブラー、LED、sacrificeなどの専用カードを採用せずとも多元宇宙の突破から4体の餌を並べてペタル暗黒の儀式クリプト屍技術師砂時計などでセヴィンと動く死体で切削までケアしてルートを成立させることもできるが、そもそもセヴィンや動く死体などを採用するほどリアニに寄せているなら専用カード群が邪魔になるケースよりも必要になるケースのほうを重視するべきだろう。
つまり、Midrangeらしいコンボ専用カード枠の節約という観点から城塞に寄せるかTurboプランの強度を上げるべくコンボ速度を上げて強迫系カードを積んだラザケシュ採用リアニ寄せのいずれを取るかの2択に落ち着くと考えられる。

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