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手術まで(人工股関節日記その4)

手術の予約を入れたのが2023年9月、手術は2024年4月。
半年あることでなんだかほっとしていました。
手術までにいろいろ準備できそうで……(一番は心の準備?)。
 

手術までの間の予定として病院から言われたのは「使用する金属のパッチテスト」と「手術1か月前の検診」でした。

パッチテストは2月になってから行いました。
もともとアクセサリー類が苦手なので、アレルギーありそうだな……と心配していたら、やはりうっすらとアレルギー反応が出ました。
(金属を体の中に埋めて大丈夫なんだろうか?)
 
そして、3月に手術1か月前の検診。
レントゲン、心電図、血液検査、骨密度の検査や、歩行の安定性の検査、なんと歯科診療までありました。
(全身麻酔の際に人工呼吸の管を入れるため、支障がありそうな歯がないか確認するのだそうです。)
痛い足を引きずりながらさまざまな科を回り、たくさんの検査を受け、手術前の一大イベントを終えました。


あとは手術まで、コロナやインフルエンザに罹らないように気をつけるだけです。
 

が。
実はもうひとつ、手術までにしておきたいことがありました。

減量です。

9月の診察時にこんなことがありました。

身長、体重などを測ったのですが、その際、先生から「適正体重はどれくらいですか?」と聞かれました。

私「…ええっと……多分〇〇kgだと…。今10 kgくらい超えていると思います。」

先生「どうして適正体重にしないんですか?」

どうして?って言われましても……。
毎日、おいしいご飯とおいしいお酒をいただいていたらこうなっちゃってたと言いますか。
オマケに足が痛いからあんまり動けないし。
……と、心の中で思うものの言えるはずもなく、はあ、と情けない返事をしたのでした。
 
肥満が股関節にかなりの負担になることは容易に想像できるのに。
そりゃ「どうして?」って聞かれますよね。

そうだ。半年もあるんだから10kg…は無理でも5kg…いや3kgだけでも減らそう。
ちゃんと治す気があるんだと先生に見せよう。

……
 
ところが、結局、1kgも減らせませんでした。

半年もあったのに。

長い年月で根付いてしまった、好きなように食べて飲む生活を変えられませんでした。
足が痛いことを理由に運動もしませんでした。

自分の健康のためなのに、悪習慣を断つことも、良い習慣をつけることも、どちらもできなかったのです。
 

長い間、重たい体を臼蓋形成不全の不安定な股関節で支えるのは大変だったろう。だから軟骨がなくなっちゃったんだ……。

この痛みが自分のたるんだ生活の結果なのだということを身に沁みて感じたのでした。

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