ツチノコ

2024年4月に人工股関節置換術を受けました。 50代半ばになって、人生で初めて入院と…

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2024年4月に人工股関節置換術を受けました。 50代半ばになって、人生で初めて入院と手術を体験することになり、不安や葛藤など様々な思いを持ちました。それと同時に大切な学びも得られましたので、忘れてしまわないように書き留めておこうと思います。

最近の記事

手術後4日目・退院の目処(人工股関節日記その11)

手術後4日目。 今日は日曜日。日曜日にはシャワーがありません。 手術後のうまく動けない状態でシャワーを浴びるのはひと仕事ですが、さっぱりするし毎日の楽しみのひとつです。 もともと用事がごはんとシャワーとリハビリしかありませんから、シャワーがないのは寂しい……。 ということで、時間もあるし、売店前のちょっとしたテラス(と言えるのかどうか?)に行くことにしました。 お天気もいいし☀️ 売店前のコーヒーマシンでカフェラテを買い、空いているテーブルへ。 4月中旬の穏やかな晴れ

    • 手術後3日目・新しい人生(人工股関節日記その10)

      手術後3日目。 8時前に回診の先生から声をかけていただき、手術時のレントゲン写真を見せてもらいました。そしてその画像をスマホで撮らせてもらうことができました。 手術後の足の状態や、リハビリの様子などをお話ししたのですが、先生から疑問点はないかと聞かれましたので「耐用年数」について質問しました。 手術を受けるかどうか迷っていた時に気になっていたことのひとつが「耐用年数」でした。 ネットで調べたとき、人工股関節の耐用年数は「だいたい15~20年前後」と記載されている記事やペー

      • 手術後2日目・術後初シャワー(人工股関節日記その9)

        手術後2日目。 夜中、痛くて暑くて寝苦しかったのですが、朝の検温で38.2度もありました。足だけでなく頭も痛かったので、そりゃそうだろうな、という感じです。 熱が高かったのでコロナ、インフルエンザの検査をされました。 (大した検査ではないけれど、ふだんは触らない鼻の奥の方をつつかれるのが地味に苦しい。) 結果は陰性でひと安心。手術後の発熱のようでした。 今日は午前中にリハビリ。 両足をそれぞれ体重計に乗せて体重のかかり具合を確認したところ、左2:右1くらいの割合になって

        • 手術後1日目・リハビリ開始(人工股関節日記その8)

          手術後1日目。 朝ごはんをリカバリ室で食べて(完食!)、その後体を拭いてもらい、自室のベッドに戻りました。 初めて乗る車椅子の操作もすぐに慣れ、トイレにも行けるようになりました。 前日(手術直後)の、痛みで身動きが取れない状態から考えますとすごい回復力です。 リハビリも始まりました。 手術の翌日からリハビリとは! リハビリ室には車椅子で連れて行ってもらいました。 やる気満々で始めるも、まずまっすぐ立つことができません。手術由来の筋肉痛、傷口の痛みもさることながら、膝や

        手術後4日目・退院の目処(人工股関節日記その11)

          夜の長さ(人工股関節日記その7)

          いよいよ手術日。 昨日と打って変わっていいお天気。まるで空が洗われたような青空です。 手術前なので朝ごはんが食べられず残念……。メニュー、なんだったんだろう? 10時半頃、準備をするように言われ、手術着に着替えました。 右足首に、看護師さんが淡いオレンジ色の毛糸を結んでくださいました。手術する足を間違えないようにする目印とのことです。 かわいらしいオレンジ色の毛糸のリボン。ですが、右足は心細そうに見えました。 手術は12時の予定でしたが、前の手術が早く終わったようで、1

          夜の長さ(人工股関節日記その7)

          入院、手術前夜(人工股関節日記その6)

          とうとう来てしまった入院日。 天気予報どおり雨風が強く、まるで私の複雑な気持ちを表しているよう……。 バス&徒歩では大変そうだと案じていたところ、アプリでタクシーを手配することができました。 (優先パスを買って20分以上待ちました。事前に予約しておきたかったのですが、悪天候が予想されていたため満車でした。) そして無事病院に到着、10時に入院手続き。 この日は入院する人が多かったようで待合室は混んでいました。スタッフの方も、何組も入院患者とその家族を誘導し大忙しです。

          入院、手術前夜(人工股関節日記その6)

          旅行じゃないんだから(人工股関節日記その5)

          4月になり、いよいよ入院日が近づいてきました。 人生初の入院と手術……今まで家を空けるのは帰省と旅行しかなかったので、どうもピンときません。しかも、今までで一番長く「家ではないところ」にいなくてはならないのです。 入院準備をするにあたり、ネットで検索をかけました。たくさんの記事やブログや動画配信があり、入院生活をイメージすることができました。 本当にいい時代です。わからないこと、知りたいことがすぐに調べられちゃう。 特に、実際に入院された方からの情報は本当にありがたかっ

          旅行じゃないんだから(人工股関節日記その5)

          手術まで(人工股関節日記その4)

          手術の予約を入れたのが2023年9月、手術は2024年4月。 半年あることでなんだかほっとしていました。 手術までにいろいろ準備できそうで……(一番は心の準備?)。 手術までの間の予定として病院から言われたのは「使用する金属のパッチテスト」と「手術1か月前の検診」でした。 パッチテストは2月になってから行いました。 もともとアクセサリー類が苦手なので、アレルギーありそうだな……と心配していたら、やはりうっすらとアレルギー反応が出ました。 (金属を体の中に埋めて大丈夫な

          手術まで(人工股関節日記その4)

          決心(人工股関節日記その3)

          周りの人はみんな、手術した方がいいって言ってくれたんです。手術をして良くなった人を何人も知ってるって。昔と違ってそんなに大変な手術じゃないし、進化してるって。 でも、怖いという気持ちがぬぐえず……。 ……何が「怖い」の?…… ……自分の骨を削って、代わりに金属を入れるんだよ?考えただけでも痛そうじゃない? てか、想像できなくない?…… 先生に見せていただいた人工関節が自分の体の中に入っている様子が、どうしても想像できません。 悶々としている私に、夫は「全身麻酔で寝て

          決心(人工股関節日記その3)

          雲の上を歩くような(人工股関節日記その2)

          さて、予約を入れた4月から半年経ち、9月に初めてその病院に行きました。 朝一番の時間を指定されたのですが、すでに待合室はほぼいっぱい。 足腰が痛くて困っている人がたくさんいるんだなぁ…と痛感。それぞれの方の歩く様子を見て、大変な思いをして歩いているんだろうなぁ、とその辛さに共感することしきり。 ようやく診察の順番が回ってきて、先生の診察を受けました。 私は臼蓋形成不全だそうで、普通の方の股関節画像と比較すると骨盤側のかぶりが小さく、その分体重等の負荷が大きくなり軟骨が減っ

          雲の上を歩くような(人工股関節日記その2)

          手術なんて考えてもなかった(人工股関節日記その1)

          2024年4月に人工股関節置換術を受けました。 50代半ばになって、人生で初めて入院と手術を体験することになり、不安や葛藤など様々な思いを持ちましたので、忘れてしまわないように書き留めておこうと思います。 2021年9月頃から腰の左側に神経痛のような痛みが走り、歩くのが辛くなっていきました。 まっすぐ立つことができず、仕事中も腰を曲げたまま動いていました。 いくつか整形外科を回りましたが、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症と診断され痛み止めを処方していただくだけでした。 そんなある

          手術なんて考えてもなかった(人工股関節日記その1)