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ようやくできた学外でのゼミ研究会

今日(3/17)は春休み中2週に1度行っているゼミ補講の特別編。下関のuzuhouseに集合してのゼミ2年生の日帰り研究会。緊急事態宣言も解除となり、大学も十分な衛生管理を行った上での研修許可を出してくださった。関係者の皆様にお礼を申し上げたい。

今回の研究会のスケジュールはこんな感じ。
11:00 唐戸ターミナル集合
11:00-13:30 唐戸商店街と周辺施設フィールドワーク※
13:30 uzuhouse集合
13:30-15:00 テキスト輪読
15:00-17:00 グループワーク※
17:00-18:00 最終プレゼンと今日のまとめ

まいどのことながら、時間軸でふりかえりを進めていこう。

商店街のフィールドワーク

11:00に唐戸ターミナル集合。私は最速ルートの博多→小倉→門司港→唐戸の渡船を含むルートで集合場所へ。

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今回の研究会では当初から唐戸商店街の視察を予定していたが、『九州移住ドラフト』で私を指名してくださった球団の方から依頼を受け、事業譲受する喫茶店の事業案を作って欲しいとのオーダーを頂いた(※)。急遽だったので不意打ちの感もあったが、学生たちは商店街を探索し、それなりにカモンワーフなどで観光を楽しみながら時間を過ごしていたようだ。

※詳細は述べられませんが、ある70歳代のオーナーが経営していた地元で評判の喫茶店がこの3月での閉店を決意され、事業を譲渡。移住ドラフトの下関球団のメンバーのお一人が引き受けることになり、今回のゼミのテーマが設定された。

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唐戸商店街の中心唐戸ドーム下を歩く学生たち

グループ分けも工夫してくれて、テキスト輪読班をベースにしながら、別途フィールドワークのグループを作り、それぞれ別のグループで見てきた事実をテキスト輪読グループに戻ってシェアするという形。一緒に歩く人によっても見え方は異なるので、これはこれで良い時間になった模様。

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学生と分かれて途中で昼食。商店街周辺は往時を偲ばせる街の様子を残すが、空き店舗になっている物件が多く見られた。

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ちょっと綺麗にすれば祇園の花見小路よろしく、瀟洒な飲食店街ができそう。ランチはそのすぐ横に隣接したお店「魚正本陣」で海鮮丼を頂いた。

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これで880円はリーズナブル

地方都市あるあるで、ここに行けば同行して頂いた球団メンバーの知り合いに会うわ、会うわ。おまけに、あとでお世話になるuzuhouseのオーナーで球団GMまでがランチを食べに来たではないか。世界は狭い。

そんなこんなで集合時間の13:30が迫り、uzuhouseに集合した。

テキスト輪読→グループワーク(インタビュー)

集合時間まで少し時間があったので、入口のスペースで高校生と雑談。聞けば下関出身だけど、観光が勉強したくて「国際観光科」がある長野県の高校に通っている高校2年生。自分の成績では行けるかわからないけど、本学に進学したいと相談を受けた。今月末の中国語検定で初めて本学を訪れるらしく、楽しみだそうだ。そういう高校生に希望を与えられている大学。ありがたい。

事前課題にしていたテキスト輪読とプレゼンを終えて、いよいよフィールドワークで得た結果を踏まえた事業案作成のグループワークへ。

が、ここはいきなり事業案を作ろうとしても面白くないので、ゼミの様子を興味深くご覧頂いていた地元社会人にインタビューをお願いして、いろいろ聞いて回ってもらった。

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それぞれの立場でそれぞれのモノの見方があること、自分が見て感じたことと、ここで生活している人たちが見て感じていることのズレを意識しながら、調査は進んでいく。

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こうして海を間近にし、船を見ながら行うゼミもまた楽しい。あっという間に所定の時間が過ぎていった。

いよいよ事業案の発表

こうして学生たちによるプレゼンがスタートした。

いずれも見てきたこと、聞いてきたこと、予算を弾いて損益分岐点分析をやろうとしたこと(一応会計のゼミ!)を一通りまとめたり、市内に点在する同業他社のリサーチをしたりと、短い時間で情報を収集してきた。

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また、今回は完璧な事業案を作る前の段階として、どんな事業機会があるのかをしっかりと調査することを主眼にと指示をしたこともあって、無理くり何かそれっぽいアイデアを出すのではなくて、荒削りだけれども尖らせると面白くなりそうなアイデアも出てきた。(もう3年生だから当たり前という評価もあるだろうが、パッと集まってパッと課題を掘り出してパッとプレゼン作るってのはその辺の大人でもそうそうできない。)

やはりソトモノが来て議論することの意味は、ある程度客観的にフラットに状況を見られること。もちろん学生であることの限界もあるけれども、年長者の考え、アイデアが正解というわけでもない。その点からも今日のプレゼンを聞きに来てくださった方々にもそれなりに爪痕の残せたのかもしれない。

プレゼン後は今回の出来が良かったので、さらに応用編を説明し、3年次に彼らが取り組む「社会課題をビジネスで解決するプロジェクト」への導入を行った。

ゼミ終了後は焼肉を堪能:ふりかえり

ゼミ終了後は、大人チームで下関の名物料理である「焼肉」を食べながらのふりかえり。

今回のプレゼンはYoutubeでオンタイムで配信をしたこともあり、『九州移住ドラフト』に参加されている個人、あるいは事務局にも見て頂けるようにした。そこにも沢山のコメントを頂くことができ感謝しています。また、同席頂いた社会人のみなさんにもポジティブなコメントを頂くことができて、ホッとしている。

コロナ禍でなかなか外に出て行くことはできないが、リスクを最小限に抑えながらできることをやっていく。向こう見ずにチャレンジするのではなく、リスクと機会を見極めることはアントレプレナーシップ教育の基本。

下関と門司でも、これまで何度も小さな創業を支援しようとしてきて、今でも実際に取り組みが行われている。そうした面でも何かお手伝いができるかもしれない。今やオンラインで講義をすることもできるわけで、思っている以上にハードルは低い。

改めて外に出て学ぶことの効用を感じられた1日だった。関係者の皆さん、学生のみんな、今日は1日お疲れさまでした!ありがとうございました!

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