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短歌と畳川鷺々とかいう変な名前のひと

おれは決してヒーローじゃないからきみを胃腸炎から救えやしない



短歌はおもしろい。いや、冒頭にあげた短歌がおもしろいかどうかは別として、いや、そこはおもしろいの持ってくる流れだろ、と思うのだが、自分にとっておもしろい短歌でもこの文章を読んでくれている方にとっておもしろいかどうかはわからない。実際この短歌はわたしは相当おもしろいと思っている。そして読んでくれている方は、おそらくたいしておもしろいと感じてはいないだろう。難儀だ。


話が逸れてしまったが、短歌はおもしろい。twitterで短歌をざっと探しただけでもいろんな短歌がある。話し言葉でちょっと気の利いたことを言ってみたみたいなもの、あるあるネタみたいなもの、なにかこの世の真理を突いた金言のようなもの、比喩や飛躍がばしっと決まってめちゃくちゃにかっこいいものや、文語でつづられた趣深いものもあれば、現代口語で書かれているのに全く意味が分からないものや、基本の57577を大きく逸脱したものまで幅広くある。わたしはその短歌たちすべてをおもしろい、とは思えないのだが、それらすべてを短歌として受け入れる、短歌そのものがとても面白いと思っている。懐が深い、というか作者が「短歌だ」と言ってしまえばそれは短歌たりえるのだ(異論は認める)。そんななかで短歌を詠むわたしたちは試行錯誤、切磋琢磨してどうにかしていい短歌を詠もうとしている。わたしなんかは常に迷走中である。


地震かも(畳が割れる)違うかも(造花が朽ちる)きみの歌かも


なんこれ。いや、これも短歌よ。この(畳が割れる)の部分は恥ずかしながら自分の筆名にかけたダジャレよ。あ、大変遅くなりましたがわたくし畳川鷺々(たたみがわろろ)と申します。どうも、noteはじめました。今日は自己紹介しようと思ってやってきたのですが、なんかちょっと前にtwitterでやった #自己紹介短歌 ってタグにのっけた3首がちょうどいいじゃん、みたいに思って持ってきて文章書いてたら、思いもよらない方向に来ちゃいまして、なんか急にですます口調になってるし、自分でもよくわからないのですが、わりと言いたいことは言えてます畳川的にはオーケーです。割れてません。軽傷です。


えーー、話と口調を戻すが、やはり短歌はおもしろい。たったの31音の中に詰め込まれる情景や思想が読んだ人の世界をひっくり返すこともあるし、優しく寄り添うこともある。わたしは心の中にお守りのように大事にしている短歌がいくつもあるのだが、それは所謂プロの歌人のものもあれば、インターネット上でたまたま目に触れた歌もある。そして自分で詠んだ歌もそういうお守りのような存在になったりする。まったく、短歌というのは本当に懐が深くて自由で、それでいて詠み手たちを翻弄して、なんというかまあ一言で言ってしまえば、おもしろいと言うしかないのである。


指先で撹拌させた体液を夜空にこぼす 絵筆よ走れ


これは先ほど述べたように、自分で詠んで自分で作歌の際にお守りのようにしている歌で、もう10年以上前に詠んだ歌なので青臭すぎて恥ずかしいのだが、自己紹介するならこの歌で締めるのがいいな、と思ったのでした。うん、口調も構成もぐちゃぐちゃだし、これといった自己紹介もできていないけれども、これからもなにかしら投稿する予定なので、よろしくお願いいたします。noteくんもよろしくね!



#自己紹介  #はじめてのnote


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