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Vtuberが「トレパク冤罪」を吹っ掛けた件についての暴露記事


何が起きたのか。要約

IRIAMで配信を行っている「牧田ひつじ」というライバーが、赤の他人である善良な新人ライバーにトレパク冤罪をふっかける。当該事実が冤罪を指摘する相手が現れるとブロック・ツイ消しという対応で牧田ひつじ氏は逃げる。
その後、牧田ひつじが所属している「Qooo!ライバー」などにメールで苦情問い合わせするも、企業、本人共に公の場での対応はされなかった。

IRIAMとはどんなアプリなのか

IRIAM(イリアム)は、自分のイラストを動かして「キャラクターになって配信できる」新感覚Vtuberアプリです!

IRIAM公式ページより引用

簡単に言えば、一枚絵をスマホなどの端末に読み込ませて、疑似的なLive2Dで配信を行うことができるアプリです。配信のためには自作あるいは外部委託などの方法で立ち絵を用意する必要があります。

出来事の顛末について

2/26/20:30
牧田ひつじが自身の立ち絵をパクられたというツイートを行う

牧田ひつじによる「注意喚起」の声明。

2/26の20:30。
牧田ひつじによって「自分の使っている立ち絵をパクられた!」という旨の注意喚起を行うツイートが行われた。
当該ツイートは、牧田ひつじというIRIAMにおいては比較的名の通るライバーである(FF数2000前後)事実が伴い、反響を呼んだ。リプライ欄、引用リツイート欄には、牧田ひつじの言葉を信じ、当内容を擁護する声が非常に多く寄せられた。
若干長くはなるが、それがどれだけ反響を呼んだのかということを示すため、当該ツイートに関連するリプライのスクリーンショットを下記に追加する。

「牧田ひつじ」を擁護する人が大多数を占めるリプ欄

「パクラレ」ツイートに対する牧田ひつじと、そのリスナーの反応まとめ

牧田ひつじは、私の観測できる範囲では、自分自身に対して肯定的なリプライを行う人に対してのみ返答を行っています。
また、後述するのですが、当該立ち絵は「まりのAIイラストショップ」から公開された著作者人格権譲渡の立ち絵であるにも関わらず、当の牧田ひつじ本人は「透かしをいれたものを作るかも」という旨のツイートまで行っています。

最も閲覧数が伸びていた引用リツイート

これについても同様、肯定的なリプライですね。

2/26/22:00
「牧田ひつじ」のパクラレツイートに対して、冤罪を指摘するリプライが現れるが、牧田ひつじはブロックで対応

牧田ひつじが相手に濡れ衣を着せていることを指摘するツイート

当該ツイートがされてから約一時間半後。
牧田ひつじの立ち絵は、すのてゃさんが作成した立ち絵なのではないかということを指摘するリプライがありました。
このリプライを受け取った牧田ひつじ氏は、これを指摘した相手を「ブロック」しました。
尚、牧田ひつじ本人はこのツイートの指摘後も、自身の擁護に対するリプライにだけは積極的に返答を続けていました。

2/26/22:30
「被害者」からの謝罪

冤罪を掛けられた被害者の方が牧田ひつじ氏へ謝罪を行う

実際には、牧田ひつじが相手に濡れ衣を着せたから立ち絵が被っているのですが。この場では、濡れ衣を着せられた側の方が牧田ひつじに対して「謝罪」を行っています。
牧田ひつじは「事務所が怪しい気がします」とまで述べ、相手方の事務所にまで濡れ衣の責任転嫁を行います。

「冤罪」事実の確認

要約

  • 牧田ひつじの立ち絵はまりのAIショップ(すのてゃ様)の立ち絵を流用したものである可能性が極めて高い。

事実①牧田ひつじの立ち絵は、時系列として、すのてゃ様が先に公開していたイラストである可能性が考えられる

1/5に牧田ひつじが「新立ち絵」として、当立ち絵を公開する
1/29にまりのAIイラストショップ様から、牧田ひつじ使用の立ち絵が「再」販売される

現在、日本版boothのダークなひつじちゃん販売ページは閉鎖されているのですが、「再」販売であることから牧田ひつじ氏よりも先に、すのてゃ様が先に当立ち絵を公開していた可能性が考えられます。

尚、当該立ち絵はすのてゃさんのショップでは加筆修正可、自作発言不可のものとなっております。(牧田ひつじ氏が加筆修正を行うことに問題はない)
また、まりのAIイラストショップはIRIAM用立ち絵の販売実績が多くあり、当該ショップが敢えて「牧田ひつじの立ち絵をわざわざ流用して」販売を行ったという可能性は極めて考えにくいと思われます。

参考:韓国版boothでの販売サイト、まりのAIイラストショップリンク。

事実②当該2つの立ち絵は、目元以外が完全一致する

左:牧田ひつじ立ち絵 右:まりのAIイラストショップ立ち絵


アイビスペイントにて牧田ひつじ立ち絵とまりのAIイラストショップの立ち絵を重ねたもの。
目元以外が一致する。

アイビスペイントでも、同様に検証を行ったのですが、牧田ひつじ立ち絵とすのてゃ氏が公開していた立ち絵は、目元以外が完全一致します。
これは、牧田ひつじの公開している立ち絵の、右手が途切れている部分まで完全に一致しているということです。これは少なくともどちらかがこの立ち絵の親作者であることの事実証明となります。

事実③当該立ち絵はAIによって出力されたものである可能性が極めて高い

牧田ひつじ側は、自身の使用している立ち絵が、AIによって作成した立ち絵であるとは明言していません。しかし、当該立ち絵はAIによって作成した立ち絵である可能性が極めて高いと言えます。

牧田ひつじ立ち絵:右手

指が6本生えているように見える、あるいは中指の長さが明らかに短いという点で、AIが出力した立ち絵である可能性が高いと考えられる。

牧田ひつじ立ち絵:左手

左手についても同様。人差し指と中指の間の不自然な色塗り(6本目の指のように見える)、小指の不自然な切断も見られます。このような観点から、当該立ち絵はAIで出力したものである可能性が極めて高いと言えます。

当該立ち絵が「AIによって出力されたものである」という事実は、すのてゃさんにとって有利な事実であると言えます。
なぜならまりのAIイラストショップ様は、自身の販売している立ち絵がAI生成のものであることを明言して販売しているためです。すのてゃ氏サイドがわざわざ牧田ひつじの立ち絵を読み込み・改変して販売を行う合理的な理由は無い。AI生成によって目元だけを加工することも難しいと思います。

事実④牧田ひつじの「目元」は、自身が過去にAIで出力したものを加工し貼り付けたものである

それならば、牧田ひつじとすのてゃ氏の公開している立ち絵で唯一、一致していない「目元」はどこから来たのか。その答えは「牧田ひつじが過去に使用していたAI生成立ち絵からの流用」であると言うことができます。

牧田ひつじの旧立ち絵によるツイート。(12/30)
牧田ひつじ立ち絵と当該ツイートをアイビスペイントで合成したもの。目元が完全一致する。

ツイートの画像と、牧田ひつじ立ち絵をアイビスペイントで照らし合わせすと、目元が一致していることがわかります。
また、目元の加工についても、すのてゃ氏が公開している販売立ち絵の方が線の形が自然です。これらの推定によって、牧田ひつじがすのてゃ氏の販売している立ち絵を使用し、目元を加筆修正している可能性が極めて高いと言えます。

左:牧田ひつじ立ち絵目元 右:まりのAIイラストショップ立ち絵目元

まりのAIイラストショップ様の立ち絵のほうが線に前髪の線に「揺れ」がなく自然であると言えます。
また、牧田ひつじ立ち絵の目元は、周りの髪の毛や服の絵柄よりも目元のコントラストが強く、やや違和感が残ります。
涙袋前に跳ねている髪の形状についても、牧田ひつじ立ち絵のほうは不自然にひし形になっている一方、まりのAIイラストショップ様販売の立ち絵の方は、ひし形の部分が髪に馴染んでおり、後者の立ち絵のほうがより自然な形状であると言えます。
また、羊のツノの先端にあるピン(右立ち絵)の影の部分が、牧田ひつじ立ち絵では削除されているように見えます。この修正箇所も牧田ひつじの立ち絵では、影の形が不自然に歪つであることから、牧田ひつじが、すのてゃ氏のイラストを子作者として加筆修正した可能性が高いと考えられます。

また、牧田ひつじ立ち絵は、瞳孔の形が過去の立ち絵と完全一致し。かつ、当該目元の瞳孔の形が左右非対称であることから「過去にAI生成した立ち絵から目元だけを現立ち絵に流用した」という可能性が高いと言うことができます。

私が行った対応について

①SNS上での事実の拡散

ツイッターを使い、当該事実の公表を行いましたが、私自身は配信者という訳でもなく、極少数のフォロワーとの交流しか持っていなかったため、この事実が多くの人の目に留まることはありませんでした。

②Qooo!ライバー事務所、IRIAM運営への当該事実の通報

IRIAM運営様には「虚偽の事実で通報を扇動したこと」という名目での報告を行いました。IRIAM運営様からのお返事はいただきましたが、要約すると、やはり外部ツール上での出来事のため、ご対応は難しいとのことでした。
また、Qooo!ライバー事務所様宛には返信無用の旨を付けて、当該事実の通報を行いましたが、牧田ひつじ本人からの声明や、Qooo!ライバー公式からの声明、ご対応は私の観測できる範囲ではしていただくことはできませんでした。
誤った事実の拡散を恣意的に行い、善意の第三者、ほかの事務所様を貶めるような行為を行ったのですから、本人あるいはライバー事務所様からの何らかの公のアクションが求められると思うのですが、
両者からの対応は現時点、私視点では確認することはできませんでした。

出来事の時系列まとめ

まりのAIイラストショップで販売されている非著作者人格権譲渡の立ち絵を牧田ひつじが購入し・加筆加工を行ってIRIAM上で配信を行う。

つかつき氏(冤罪をかけラレた方)が、同ショップで同立ち絵を購入し、IRIAMでの配信を行う。

牧田ひつじ氏がそれを見て、自分自身に立ち絵の権利が無いにも関わらず「立ち絵をパクられた!」という旨の注意喚起ポストをし、つかつき氏を攻撃する。

それが冤罪であることを指摘するツイートが出てくると、牧田ひつじは指摘した人をブロックし、最終的に他事務所に責任転嫁をした。

当該パクラレの声明は大きな反響を呼び、当該立ち絵を使用していたつかつき氏から牧田ひつじ氏への謝罪も行われた。
しかし、事実として、当該立ち絵はまりのAIイラストショップから販売された立ち絵である可能性が高く、牧田ひつじが自身の立ち絵をパクられたという声明は冤罪である可能性が高い。
当該事実を指摘する者に対してはブロックの対応。擁護を行う者には肯定的なリプライを行う様子から、牧田ひつじのライバーとしての誠実性は疑わざるを得ないと言える。
また、まりのAIショップと牧田ひつじ視点で自身の立ち絵に関する認識を推定で以下にまとめるが、牧田ひつじ視点にかなり厳しいものがある。

まりのAIイラストショップ視点

  • 当該立ち絵はすのてゃ氏が作成したAIイラストである。

  • 牧田ひつじは当該立ち絵を購入し、目元を自身の過去のAI生成イラストより改変して使用しているだけである。(自作発言は禁止、加筆加工は使用可の旨がショップ内に明記されている。)

牧田ひつじ視点

  • 当該立ち絵は自身が作成、あるいは自身がAIで作成したものである。

  • すのてゃ氏は、自分自身の立ち絵をわざわざパクって販売している。

  • 目元だけは、なぜか自身の過去の生成AIのものと一致する。

  • すのてゃ氏の生成したAIイラストと比べて、牧田ひつじ立ち絵の不自然な指の形状の一致、前髪の線の歪み、影の不自然な形なども、自身がそのように作成したものである。

当該事案について考えたこと

IRIAM界隈の民度の低さ

対応の項でも述べたが、当該事実を指摘するツイートは全く拡散されなかった。これについては個人的に驚きを隠せなかった。当該事実について、牧田ひつじにブロックされた人を除いて、全ての人間がノーコメントを貫いた。

確かに、自分自身が「ライバー」という立場である以上、炎上事に関わるのは損しかないという認識は打算的な観点から言えば間違いない。しかし、それでもこうして無実の人間が濡れ衣を着せられ、袋叩きにされた事実がある。
その上、当の牧田ひつじ本人は当該事実を指摘してきた相手に対してブロックを行うなどの「非誠実的」な対応を行っているにも関わらず、多くのIRIAMライバーがこの件を無視したのである。正直落胆した。

「ライバー」というガワを被った人間がこのような行為を行うことは、リスナーに対する「裏切り」であり、同業者に対する「冒涜」である。
過去のキズナアイなどの伝説のvtuberが築いてきた「配信者誠実神話」をいとも容易く打ち壊すものである。
画面の向こうで配信を行っている人間が、自分に対して「害」を為さない人間であることを前提に、配信者-視聴者の信頼関係は成り立っているのだと私は思っている。配信者は視聴者に対して嘘をつかないし、自分を傷つけてくる心配がないからこそ、安心して視聴者は配信を観ることができる。
牧田ひつじはそのような神話を欺く行為をした。極めて個人的で感情的な発言をすると許されない行為だと思う。これを看過したIRIAM界隈にはがっかりした。配信者としてのプライドや信念というものがあれば、当該事実は絶対に許してはいけないものであるはずなのに、それがこの界隈には無かった。
Qooo!ライバー事務所についても同様のことが言える。

最後に、個人の意見として、当の牧田ひつじ本人、Qooo!ライバー事務所には公の場での謝罪を行ってほしい。少なくとも善意の第三者、他事務所様、そして何よりも自分自身を信頼してついてきてくれたリスナーに対して裏切る行為をしているからだ。
これだけ多くの人に対して非人道的な振る舞いを貫いておきながら、今現在においても。羊の鳴き声を真似しながら悠々と配信していることについて、正直なところ、私はかなり怒りを覚える。

当該記事の記述にはできる限り、事実のみの列挙を心掛けたが、もしかしたらこのような怒りによってやや非客観的な記述になっているかもしれない。そこは読んでいる人に判断してほしい。

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