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ちゃんと本くらいは読んでおくか。と思った話。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm42652655?ref=garage_share_other

↑読み上げてみたやつのURL
 誰も・・・誰も、サピエンス全史を読んでいないのである!という可能性。

 前にも同じ話をしたかもしれないが、優生思想をボンヤリとそういうものだと思っていたが、良く調べたら嘘なのではないかと思っていたが、やはり嘘だったという思いが高まっている。

 男女論やモテ非モテ論において、良く優生思想が用いられる。曰くチー牛は劣等種であり、魅力のあるオスは生物学的に正しい。という思想だ。女は強いオスを正しく選んでいる。という思想もよく聞く。しかし、ふと疑問に思うことがある。そうであれば韓国での出生率の低下というものは何だったのか。原因は兵役と結婚時の習慣、それにフェミニズムによる女権の強化によるものだと聞く。生物学的にこれだけセックスが好きな人類が思想や社会形態によって行動様式が変わる一例なのだろうとは思っていた。

 最近サピエンス全史に関する動画を見ていたのだが、そこで「人は虚構の中で生きている」という事が語られていることを知る。ここまではその通りだろうな。と納得できるわけであるが、この虚構によって人間は生物学的な進化よりも早く行動原理を大きく変える事が出来た。という事だそうだ。昭和から平成を挟み令和になり、女性参画的な流れがあったのもそうであろう。フェミニズムにより社会構造や国民の意識が変わり行動様式が変わったのは事実であろう。それを思えば影響力としては思想や社会習慣の方が大きいと言えよう。

 生物学的な影響も多少なりともあるわけだが、それによって弱い人間が死ぬことを是としているのであれば、これだけ先天的に病気を抱えた人間はいないはずだ。そもそもにおいて実生活の範疇においては多少の傷病者や重病患者と言うものだって安易に殺したりはしない。まさに優生思想そのものが物語だったのだろう。それに男女というものは備えている遺伝子セットが違う人間が2人なわけだから、そのどちらかが何がしかの劣等種たる原因を持ち合わせていないとなぜ言えることができるのか。そこもまた疑問である。そして彼らはメンヘラは死ねとも傷病者は進んで死ねとも言わない。死ぬべき人間は魅力に劣る人間だけだとよく言っている。クジャクの羽が立派なだけなのに良くいうものだ。生殖の物語に胆泥し、何と戦っているのかも見定めることのできぬ鳥頭には人権意識というものを備えることは実に難しいのだろうなと思う次第である。(常に死ねと言われてんだからこれくらい言ってもええやろ精神)

 劣っていることも弱いことを罵られることも、それが事実であるのならば甘んじて受け入れることができるが、優生思想に関しては嘘であると言えよう。思想教育に比べて、肉体の進化はそこまで大きな影響力を持っていない。また、そもそもにおいて進化というものには断絶が付きものであるが、人類種においてそこまで大きな構造的違いを有した種は現在は存在していないはずだ。進化というほどの大げさなことは起こっておらず、遺伝子プールを抱えている群体の傾向性が変わっているだけである。
 状況が変わればそもそも強みというものは変わるはずである。ましてや、ハラリの言を借りれば人は虚構によって行動様式を変える。それは進化よりも急激な状況の変化が表れるとのことである。そのような激流の中、正しく状況の予測が行える人間など居ないのではないだろうか?

 サピエンス全史はベストセラーになったから知識人と呼ばれるような人たちは当然読んだことあるのだろうと思ってたら実のところ、そうでもないのだろうな。という事に気づいた最近である。この本を読んでいれば非モテは生物学的に死ぬべき種である。などという事は安易に言えないわけなのだから。性的なパートナーとして選ばれづらい。という事であれば大いに頷く。そんな差はないやろ。と思われるかもしれないが、「恋人なかなかできないよね。」と言われるのと「生まれた意味がないよね」と言われるのは違うと思うのだよ僕は。ましてや遺伝子プールには既に自分を構成している要素が存在しているわけだし。

 という事で、本を読むのは大事よね。という話し。


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