呪いのチャーハン
「お客様、申し訳ございません。明太高菜チャーハンですが、明太子が切れてしまっていて、高菜チャーハンでもよろしいでしょうか。」
冗談じゃない。
そういうのは普通、調理する前にこちらに確認することだ。
すでに調理済みの、完成された高菜チャーハン目の前に持ってきておいてそれはおかしくないか。
その時は勢いで「はい、いいですよ」と言ってしまったが、今思い返すとやっぱりおかしい。腹が立ってくる。
おいしそうな高菜チャーハンを目の前にぶら下げられて我慢できるやつはいないと見越しての作戦なのだろうか。
完全にナメられている。
俺が、
何の実績も残していないから、
好きなことをやってお金をもらおうとなどという甘い考えでずっと生きているから、
「明太子切れてるけど、とりあえずチャーハン作り始めちゃえ〜どうせこいつ有り難がって食うだろ?」的なことなのか?
まあ、確かに、チャーハンはうまかった。
………は???
ふざけんな!!
くそが!美味いチャーハン出してんじゃねえんぞ!クソ!◯ね!
おおっと。
オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームのライブビューイングを見て、その帰りの、感動的な1日の締めくくりのラーメン屋で、何とも言えない気持ちになってしまった。
100点の答案用紙をこれ見よがしにクラスメイトに見せびらかしていたら先生が「あれれ?浦上くん、ちょっとそれを見せなさい」と言ってきて、
「ふむ。ここは間違っていますね、先生のミスですね〜はい95点!でもよくがんばりました!」
みたいな感じだ。
テストを受ける前は目標点数が90点だったのに。本来なら喜んでいいはずなのに、なんだか損をした気持ちの方が大きくなってしまう、
みたいな感じだ。
例えが、キモい。
あとなんかちょっと違うし。
店員が高菜チャーハンを持ってきた時、なぜあのタイミングで怒れなかったのか。
ひと言言ってやらなかったのか。
「あの、これは頂きますけど、普通作る前にそれを言いませんか?」
(いやいただくんかーい)
くらいせめて言えよ。
なぜ引っ込めるんだチミは!!!
「あ、はい、いいですよ」
じゃねえよバーカ!やめろ!辞めちまえ!
この、う○ちが!!(小学生)
なぜいつも「そちら」を重視してしまうのか。
分かっている。
僕は自分から「それ」を選んでいる。
「それ」は僕に力をくれるが、近頃のように、あまりに行きすぎると「それ」は僕のことを潰しにくる。
とにかく、もう、やっぱり、
選ばれない。
温かい言葉の方に目を向ければいいのに、選ばれなかったという確固たる事実の方に気を取られてしまう。
温かい言葉もまた、ある方面からの確固たる事実なのに、だ。
この傷を癒すには、勝利しかない。
勝つしかない。力がいる。
そうだ!そうだよね〜!
こんな奴には、
とりあえず明太子切れてるけど、とりあえず高菜だけでチャーハン作って、とりあえず出してしまえばいい。
どうせありがたがって食うだろう。
いや、ラーメン屋の判断正しかったじゃん!
……は?
どうしましょうか。
ごちそうさまでした。ラーメンもチャーハンも美味しかったですが、二度と行きたくないです。
でも、どうせまた行くんじゃないかな!
今月はデスnoteだ!!くらいやがれ!!
この、う○ちが!!!(小学生)
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