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自治体政策出力サービスにGPT-4oを使ってみた

こんにちは。痛快技術の荒木です。
自治体の政策サービスをAzure Open AIを用いて今後の政策活動をどうするか?をマークダウン形式で出力していました。
今回、GPT-4oが公開されたので、GPT-4 turboを使っていた部分をGPT-4oに変えてどう変化したのか?をまとめました。



システム構成について

システム構成は、下図のようになっています。
上部赤枠の箇所が今回、gpt-4oに変えた部分になります。

実行結果

 GPT-4 turbo実行結果

gpt-4 turboを使うと以下の回答が返ってきます。(マークダウン形式で回答するようにしています。)
※アンケートデータは、適当なダミーデータです。

## 自治体の政策について
 
**目的**: 住民の意見と生活状況を理解し、地域の政策やサービスの改善案を検討するためのアンケート結果です。
 
### 回答者概要
 
| 性別 | 年代  | ジョブカテゴリー               | 主な交通手段 | 地域 |
|------|-------|--------------------------------|---------------|------|
| 女性 | 20| 大学生・漁業                   | バイク        | 久保 |
| 女性 | 30| 林業;中学生                    | タクシー      | 鍬江沢 |
| 男性 | 30| 高校生・高専生・自営業         | タクシー      | 勝蔵 |
| 女性 | 40| パート・アルバイト;会社員      | 自動車        | 鍬江沢 |
| 男性 | 30| 中学生;大学生・自営業          | バス          | 小和田 |
| 女性 | 30| 自営業;公務員・会社員          | 徒歩          | 鍬江沢 |
| 女性 | 40| 会社員;大学生                  | タクシー      | 小和田 |
| 男性 | 60| 無職;農業                      | 徒歩          | 鍬江沢 |
| 女性 | 50| 自営業;林業;無職               | バイク        | 沢   |
| 女性 | 20| 会社員                         | 自動車        | 鍬江沢 |
 
### アンケート結果の要点
 
#### インターネット利用状況
- 多くの住民がスマートフォンやPCを利用しているが、全員がインターネットを使っているわけではない。
- SNSの利用は半々で、特に若年層の間で利用が見られる。
 
#### 地域活動と地域への関心
- 地域活動への参加意欲はあるが、積極的に関与しているわけではないのが一般的。
- 地域の特産品や自然環境に誇りを持っている住民が多数いる。
 
#### 注意深く検討すべきポイント
- 福祉サービスの利用しにくさや高齢者サービスの不満が存在する。
- 地域に対する愛着はあるものの、子どもに同じ地域で生活して欲しいかには分かれる意見が出る。
- 女性と若者の声を反映した政策の必要性に対する意見は分かれる。
 
### 方針のまとめの観点
1. **情報技術の利用推進**: 地域内でのインターネット利用を推進し、特に高齢者やインターネット非利用者への支援プログラムを提案する。
2. **福祉サービスの改善**: 福祉サービスのアクセス向上と質の向上を図るための措置を講じる。
3. **地域活動への促進**: 地域活動への参加を増やすためのインセンティブやサポート体制を構築する。
 
### 住民サービスの改善提案
- 地域内イベントや活動に対する情報提供を強化し、特に若年層と高齢者の参加を促進する。
- 地元企業や農林業者と連携し、地域産品の販売促進を行うイベントを定期的に開催する。
 
### 福祉サービスの拡充提案
- 高齢者や障がい者、子育て家庭向けの移動支援サービスを整備する。
- 地域の医療機関と連携し、訪問診療や健康相談を定期的に行う機会を設ける。
 
この報告書は、現状と住民の声を反映しており、地域の持続可能な発展のための具体的な改善案を提案しています。

GPT-4o実行結果

open aiのGPT-4oを使うと以下の回答が返ってきます。

# 自治体の政策について

## 回答者属性

### 年代および性別別回答者分布

| 年代        | 男性 | 女性 | 合計 |
|-------------|------|------|------|
| 20~29歳    | 1    | 1    | 2    |
| 3039| 1    | 2    | 3    |
| 40~49歳    | 0    | 2    | 2    |
| 5059| 0    | 1    | 1    |
| 60~69歳    | 1    | 0    | 1    |
| 合計        | 3    | 6    | 9    |

## インターネットの利用割合

### インターネット利用の有無

| 利用状況    | 男性 | 女性 | 合計 |
|-------------|------|------|------|
| 使っている  | 2    | 5    | 7    |
| 使っていない| 1    | 1    | 2    |

### インターネット利用手段

| 手段                                       | 男性 | 女性 | 合計 |
|--------------------------------------------|------|------|------|
| スマートフォン・タブレット                | 3    | 4    | 7    |
| パソコン                                   | 1    | 1    | 2    |
| スマートフォン以外の携帯電話              | 1    | 1    | 2    |
| テレビ                                      | 1    | 1    | 2    |
| ゲーム機                                    | 1    | 0    | 1    |

## 地域活動への関心

### イベントへの関心

| 関心状況                              | 男性 | 女性 | 合計 |
|--------------------------------------|------|------|------|
| 関心があるが、積極的に参加していない | 1    | 4    | 5    |
| 関心があり、積極的に参加している     | 1    | 1    | 2    |
| 関心はない                            | 1    | 1    | 2    |

### 地域活動に対する満足度

| 活動項目                          | 満足 | やや満足 | やや不満 | 不満  | どちらでもない | 計     |
|-----------------------------------|------|----------|----------|-------|----------------|--------|
| 美化・環境保全                    | 1    | 4        | 0        | 0     | 2              | 7      |
| 道路・河川の維持管理              | 2    | 2        | 0        | 0     | 5              | 9      |
| 児童活動の安全性                 | 1    | 4        | 2        | 1     | 1              | 9      |
| 防犯活動                          | 0    | 4        | 4        | 1     | 0              | 9      |
| 防災活動                          | 1    | 4        | 3        | 1     | 0              | 9      |
| 交通支援活動                      | 1    | 3        | 4        | 1     | 0              | 9      |
| 高齢者向けイベント               | 0    | 3        | 4        | 1     | 1              | 9      |


## 女性・若者の声を反映する必要性

### 回答結果(年代別×男女別)

| 年代 / 性別       | 男性 | 女性 | 合計 |
|------------------|------|------|------|
| 20~29歳         | 思う  | 思わない |
| 30~39歳         | 思う  | 思わない |
| 40~49歳         | 思う  | 思わない |
| 50~59歳         | わからない | 思わない |
| 60~69歳         | 思わない | -      | 思わない |

総数としては、アンケート回答者の約55%が「女性・若者の声を反映する必要性」を「思わない」と回答しています。

## 他地域との交流の必要性

### 回答結果(年代別×男女別)

| 年代 / 性別       | 男性 | 女性 | 合計 |
|------------------|------|------|------|
| 2029| 思う  | わからない |
| 3039| 思う  | わからない |
| 4049| 思わない | わからない |
| 5059| 思わない | わからない |
| 6069| 思わない | -       |

## この地域に住み続けたいと思うか?

### 回答結果(年代別×男女別)

| 年代 / 性別       | 男性 | 女性 | 合計 |
|------------------|------|------|------|
| 2029| やや思う | わからない |
| 3039| わからない | わからない |
| 4049| 思わない | わからない |
| 5059| わからない | わからない |
| 6069| わからない | -       |

## 自分の子どもにも住み続けてほしいと思うか?

### 回答結果(年代別×男女別)

| 年代 / 性別       | 男性 | 女性 | 合計 |
|------------------|------|------|------|
| 2029| 思わない | わからない |
| 3039| わからない | わからない |
| 4049| わからない | わからない |
| 5059| わからない | わからない |
| 6069| わからない | -       |

## 地域への愛着の有無

### 回答結果(年代別×男女別)

| 年代 / 性別       | 男性 | 女性 | 合計 |
|------------------|------|------|------|
| 2029| ある  | わからない |
| 3039| わからない | わからない |
| 4049| 思わない | わからない |
| 5059| 思わない | わからない |
| 6069| わからない | -       |

## 近所づきあいでの悩み

### 近所づきあいに対するコメント

- 隣近所の付き合いがわずらわしいと感じることがある
- 集落内で話し相手や仲間が欲しい
- 地域や集落での仕事や行事が多くて忙しすぎる

## アンケート結果から見えるポイント

1. **女性や若者の声の反映に関する多様な意見**  
   アンケートの回答者の中には、女性や若者の声を反映する必要性を感じない人も多くいますが、それでも一部の人々はこれを重要だと思っています。

2. **インターネットの利用状況**  
   多くの住民がスマートフォンやタブレットを利用しており、インターネット利用が高いことが確認されています。特に若年層は積極的にインターネットを利用しているようです。

3. **地域活動に対する関心の違い**  
   地域活動に対する関心はさまざまで、関心があるが積極的には参加していない人が多い一方で、積極的に参加している人もいます。活動に対する関心があるにもかかわらず、参加が躊躇される理由を探る必要があります。

4. **他地域との交流について**  
   他地域との交流の必要性についての意見は分かれており、これも今後の地域戦略を考える上で重要な視点となるでしょう。

## 方針のまとめの観点

- **女性や若者の意見を反映する方法の検討**  
  女性や若者の声を積極的に取り入れる方策を検討する必要があります。これにより、多様な意見を地域運営に反映させることができ、住民の満足度を高めることが可能です。

- **インターネットの活用**  
  高いインターネット利用率を活かし、インターネットを通じた住民サービスの提供や情報共有を強化することは有用です。

- **地域活動の柔軟化**  
  住民の関心を引き出すため、地域活動の内容や頻度を柔軟に見直すことで、住民参加を促進することが期待されます。

## 住民サービスを今後どうするとよいか?

- **デジタル化の推進**  
  インターネットを活用したサービスの拡充に努める。例えば、オンラインでの行政手続きのサポートや情報提供を強化します。

- **コミュニティ活動の見直し**  
  住民の意見を反映したイベントや活動を企画し、住民が参加しやすい環境を作ります。一方で、負担が大きいと感じられている行事の見直しも必要です。

- **相談窓口の充実**  
  緊急時や日常の相談先を増やし、住民が安心して暮らせる環境を提供します。

## 福祉サービスはどのように拡充するとよいか?

- **高齢者向けサービスの強化**  
  高齢者が参加しやすいイベントやサポートを充実させるべきです。福祉サービスの利用しやすさを評価し、改善点を探ります。

- **育児・教育支援**  
  子育て支援に関する相談窓口の充実や、子どもたちの安全と育成環境の改善を図ります。地域の教育環境の充実に向けた取り組みも重要です。

- **障がい者支援の充実**  
  障がい者が住みやすい環境を整備し、必要な支援を提供する体制を強化します。

以上が、自治体アンケート結果を踏まえた現在と将来に向けた施策の提案です。住民の声を反映しながら、よりよい地域づくりを目指してまいります。

比較

まとめ

azure open ai gpt-4 turboとgpt-4oを比較すると以下のように感じました。
gpt-4 turboと比べてgpt-4oは、回答精度がデータを元により細かな内容が出力されています。
回答速度については、あまり変わらなかったのは変ですが、今後詰めていけたらなと思います。

  • マークダウン形式のテーブル作成の精度が高い

  • データの細かい内容が出力されるようになった

  • 今後の政策についてより詳細な内容を出力するようになった

  • 回答速度は、あまり変わらない? むしろ悪くなった?

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