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「生成AI、熱狂への警鐘」②ユニコーン企業は?そして・・・

どこで火が着いたのだろう。

New York Times(米)では、2022年末、Roose, Kevin (2022年12月5日)が“The Brilliance and Weirdness of ChatGPT”で、超絶すごいと評価する。

The Guardian(英)でも、Lock, Samantha (2022年12月5日). “What is AI chatbot phenomenon ChatGPT and could it replace humans?”で、ちょっと踏み込んだ表現を使った。「人間に置き換わる?」

OpenAIのCEOが来日して、2023年4月、内閣を訪問し、プレゼンテーションを行った。そのニュースで日本でも一気に火が着いた感じとなる。

OpenAIは非上場企業だが、2023年初の推定企業価値は300億ドル(4兆円)に達したと報じられている。

CBINSIGHTSがユニコーン企業50社(The Complete List Of Unicorn Companies(CB Insights))のリストを公開しているが(生成AIのユニコーン企業かどうかはちと厳密ではない)、生成AI分野と思われるものについてみると、企業の勃興(start up)後、評価が上がり、直近では、11社が企業価値10億ドル(150億円;切り上げ)のユニコーン企業として挙げられている。※BingAIは11社のリストを知らない。John Thornhill(ジョン・ソーンヒル)が選択したものらしい。

敷衍して。

マッキンゼーMcKinsey & Company(米)によると、アメリカ63分野について、AIが与える経済効果を推計している。年間で3兆ドル±の経済価値をもたらすという。イギリスのGDP(2021年)が約3兆ドル+なので、毎年付け加わって拡大していくことが予想されている。そのうち、日本のGDP約5兆ドル(2022年557兆円)を超えることになる公算が高い。

毎年、イギリス並みのGDPが加わり、そのうち、日本並みのGDPが加わる感じとなる。大きく世界の経済構造が変化していく公算が高い。AI経済の波及効果を考えると、経済活動は様変わりする公算が高い。AIは「インフラ」部分にも大きな影響・効果をもたらす、と思われる。

*生成AIがうまく機能しない場合、ユニコーン企業などの企業価値評価に「痛烈な大調整」が起きる可能性も指摘されている。