見出し画像

初めて友達と映画館

初めて友達と映画館に行った。
人生2回目の映画館。
見た映画は『52ヘルツのクジラたち』

友達がInstagramのノートに
「いろいろ見たい映画あるから誰か一緒に行こ」
と書いていた。

ちょうど原作小説を読んでいたため、すぐにdmで「52ヘルツ行きたい」と返信した。原作は急ぎ気味で読み切った。

バイトしか予定がない日だったのが、お昼に友達と映画を見る日になった。

大学近くの最寄りの駅で待ち合わせをする。
いつも綺麗にしている子なので、私も気合いをいれてメイクした。

列車が駅についてから徒歩で映画館に向かう。
映画が始まる30分くらい前に映画館に着いた。

ポップコーンは、ちょっと重めな映画だからパクパク食べられなさそうだったので買わなかった。
飲み物はメロンソーダのMサイズ。

早く着いたので、映画が始まるまで時間がある。
ポスターを見ながらハイキューの話をしたり、ドラえもんのグッズを物色したりして時間をつぶす。

やっとシアタールームに入ったら、次は予告編。
大きな音にびっくりしながらもメロンソーダを飲みながら本編開始を待つ。

外国の映画で、「大迫力バトル」みたいなのがあって次はこういうのを見ようかなと思った。映画館で見たら楽しそう。


そして、ついに映画が始まった。
原作を読んでから見たので、原作を確かめるように映画を見る。
風景や人物の様子が、小説よりもくっきりと分かる。
気持ちみたいなのはやっぱり小説が強い。
あえて言わなくても分かるような演出が映画らしい。

本を読むのにかかった時間と比べると映画の尺って短い。
省くとこは省いてる。ちょっとだけ内容を変えているところもある。
ただ映像にすればいいってもんでもないようだ。

友達が隣でハンカチを手に持っている。
「しくしく泣いてる」と思った次のシーンで私も泣いた。

暴力的なシーンにびくびくなりながら、俳優の表情や言葉に泣いた。
登場人物と自分を重ね合わせたり、自分だったらどうするだろうと考えたりした。
原作を読んでいたからあった余裕で、映画で初めてだったらショックが大きすぎたかもしれない。悲しいシーンがたくさんあった。


初めて友達と映画館で映画を見た。
一人映画館も悪くないが、二人映画館も好き。

映画館から駅に歩いて向かう間、映画のことを話した。
内容がどうっていうのも話したけど、後半は
「杉咲花って顔ちっさいよね」
「めっちゃ、ちーさかったね」
小学生たちが川に帽子を落として慌てている横をそんなふうに話しながら帰った。


かわいい私の友達、
映画おもしろかったね。
ほんと、あなたと映画を見に行けて私は嬉しいよ。
ありがとう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?