鶴沢 宗文

つるさわ むねふみ/CT-Savvy代表/「仕事の護身術」/「電脳随想録」/ 情報通信…

鶴沢 宗文

つるさわ むねふみ/CT-Savvy代表/「仕事の護身術」/「電脳随想録」/ 情報通信技術(ICT)全般に興味がありますが専門は通信デバイスとネットワークインフラ領域です/

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仕事の護身術と電脳随想録

初めまして、鶴沢といいます。 2024年3月にちょうど30年勤めた会社を辞めて、4月から組織で働く個人を応援する事業を始めました。 私は新卒で入社してから30年間、通信業界で働いてきました。その中で、仕事のやり方や技術開発、組織運営についていくつかの共通点が見えてきました。 具体的には、 1.ずっと変わらないこと 2.数年周期で繰り返していること 3.本当に新しいこと などです。 このnoteにはそれらのことを次のようなカテゴリーで分類して思うところを書いていこうと

    • ジブンゴト化は責任感とスキルの掛け算

      割り振られた仕事をジブンゴト化するといった文脈で使われることが多いジブンゴトですが、何をどう考えたらジブンゴト化できたねと言えるのか、私には結構な期間、ナゾの1つでした。 私が悩んだ末にイメージできたジブンゴト化とは、仕事や状況に対する責任感と、問題を解決できるスキルの掛け算で決まるものかなと思っています。 どちらかは強いけどもう片方がないというような、両極端の状況で考えてみます。 例えば一緒にいる家族や友人が急に具合が悪くなってしまった状況では、なんとかしなければという

      • 「任せる」と「丸投げ」の違い

        わかりやすく言うと、仕事を頼む側と仕事を受ける側の意識の違いがトラブルの原因になることがあります。 仕事を頼む方は「信頼して任せている」と思っても、頼まれた方は「丸投げされた」と感じることがあります。 ですので、トラブルを避けるためには、仕事を頼む側も仕事を受ける側もお互いの期待や理解を確認することが重要です。 言葉そのものの定義は国語辞典に出ていますが、仕事における2つの意味は少しニュアンスが異なっていて、私の定義は次のようなものです。 「任せる」とは、依頼者が期待

        • ハイブリッドワーク時代の組織文化継承のヒント

          私にはここ3年くらい考えてるけどハッキリと答えが出ない大喜利のお題があります。それはハイブリッドワークと組織文化の継承についてです。 出張で使うものだったリモートアクセスのシステムが、東京五輪を前に公共交通機関の混雑緩和の一策として政府の呼びかけ(?)で在宅ワーク(テレワーク)のツールとして進化して、職場以外で働くことが一般的になりました。 そして、2020年春からのコロナ禍によってリモートワークは世界中で一気に広がり、新しい働き方としてハイブリッドワークが一般的になって

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        仕事の護身術と電脳随想録

          スマホで良い音を聴くはなし【後編】

          今回の後編ではデジタルオーディオの再生の仕組みと種類について説明します。 人の耳と音の関係、また音源のデータ化を説明した前編も是非ご参照下さい。 高音質データを復元するDACアンプ音源を作る時にアナログからデジタルに変換したように、再生(復元)するにはデジタルからアナログに変換するプロセスが必要になります。 その機能を受け持つのがDigital to Analog Converter (DAC)アンプです。 図5は各音源ファイルをどのようなDACで復元するとハイレゾ再生や

          スマホで良い音を聴くはなし【後編】

          スマホで良い音を聴くはなし【前編】

          今回の電脳随想録は趣味の話題、ハマるとディープなオーディオのお話です。 「オーディオ沼」という言葉があるのですが、自宅の音楽鑑賞環境に高級車1台では済まない金額を掛けるものの満足行かず、底なし沼的にハマって散財していくという、周囲は引くものの本人は楽しそうという趣味がオーディオです。 デジタルオーディオ技術とスマートホンの進歩により、高価な再生システムを買わなくても「良い音」を手軽に楽しむことができるようになりました。 ただし、スマホで曲を聴くときに、「ロスレス」とか「

          スマホで良い音を聴くはなし【前編】

          仕事の護身術:「戦略」を考えるための基礎知識

          仕事の護身術・理(ことわり)の章・その1は「戦略」のお話です。 語学やスポーツは、時間をかけて体験や経験から学ぶ方法もありますが、例えば語学なら単語や文法、スポーツや音楽なら基本的な形や基礎練習方法を知っていれば、時間を短縮して学ぶことができます。基礎を学ぶと、色々な応用にも対応できます。 仕事でも知っている方が良い基本的な形があると思っています。私は理論や理屈などをまとめたものを「理の章」と呼んでいます。 この記事は戦略を立てる前に、まず戦略が何かを理解するためにまと

          仕事の護身術:「戦略」を考えるための基礎知識

          勉強するのは何のためですか?

          この問いへの答えは人それぞれだと思いますが、子どもや学生さんに聞かれても、大人に聞かれても私の答えは同じです。 「自分で自分を守るため、つまり損をしないためですよ。」 具体的には、社会でダマされないためには、ダマそうとする人よりも知識が必要です。そしてウソや罠も知識がないと見抜けませんし、みんなが気づけないルールの落とし穴も知識や知恵があれば気づけるのです。 例えば、420円のものを2つ買って1000円札を出したときに「1000円お預かりしまーす。150円のお釣りですね

          勉強するのは何のためですか?

          世の中に開発は2種類、「内製か、内製以外か」

          はじめに、一昨日の初投稿は自己紹介の内容にも関わらずスキやフォローを頂いた方々にお礼申し上げます。とても励みになります。ありがとうございます。 今回は電脳随想録としてソフトウエアの開発のお話を書きたいと思います。 お題はソフトウエア開発ですが、自分でやるか人にお願いするかを考えるときの検討材料の話なので、読んで頂く方のお仕事に当てはめて読んで頂ければ嬉しいです。 「内製」とは自分や自組織で作ること、内製以外とは外部の人や会社にお願いして作ってもらうこと、多くの場合は「外注

          世の中に開発は2種類、「内製か、内製以外か」