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きっかけ(その2)と津軽三味線

前回、きっかけ(その1)で『きっかけはひとつではない』という話をしたので、他にどんな『きっかけ』があったのかを羅列して振り返ります。

レゲエ

その1でもお話ししましたが、それまでぐうたらしていた気持ちを引き上げてくれたのは間違いなくレゲエです。次に書く『活動の制限』という枷から解き放ち、次のステップに繋いでくれました。『ジャマイカの方にとってレゲエはソウルミュージック』ならば、日本のソウルを奏でる三味線でレゲエが弾けたらいいな、なんてよこしまなことも考えたり。

活動の制限

三味線を始めるきっかけ、というよりは『何か動き始めなきゃなぁ』と思ったきっかけという意味合いが大きいかと思います。それまで活動していた地域活動がCovid-19によって全て制限され、しかもCovid-19の影響で仕事が忙しくなり、オンラインの活動すら参加できなくなり、「飛沫感染を防ぎつつ、自分のスキルで、自由な時間に、地域を盛り上げるには?」から想像して私が表舞台に立ってできることは『何もない』ことを思い知り、思いきって楽器をはじめよう!というのがことの始まりです。(楽器経験なんて義務教育くらいしかないのにw)

たまたま、週末は着物生活をしていたので、着物も楽しめるように和楽器なんていいんじゃないかな、という連想方式で三味線に辿り着いたのですが、1年後にふと『着物着て三味線弾いたらガチの奏者じゃん』ってちょっと不安になり、今は意図的にラフな格好で『修行中ですよ、下手ですよ!』というセルフハンディキャッピングをしつつ、外で演奏しています。

アニメ『ましろのおと』

2021年開始のアニメーション。先日、漫画は31巻を持って完結しましたが、三味線のことを考え始めた頃に、ちょうどAmazonプライムで見始めたアニメでした。『絵のタッチが少女漫画っぽいし、イケメンがいっぱい出てくるから自分向きじゃないかもなぁ。』と軽い気持ちで見始めましたが、どっぷりハマってしまいました。間違いなく影響をうけています。

Amazonプライムビデオ ましろのおと

無料体験会での師匠との出会い

自宅近くに三味線教室があったものの、月謝の欄に『お見積り』と書かれていてドン引き。敷居が高いなぁと思いつつ、そう簡単に諦めがつくはずもなく、ウェブやSNSをあれこれ探し回るうちに『無料体験会』なるものを発見!早速DMを送ってお願いしたのが、いまお世話になっている髙橋竹春師匠。この時はまだ師匠の凄さなど全く知らず。いま思えば師匠に出会えたのは本当に運が良いことなんだなぁと実感します。その理由はまた別のお話で。

高橋竹春師匠のInstagram


和楽器サブスクリプション

実はこれが最後のひと押しでもありました。和楽器の相場などわかるはずもなく、ヤフオクやらメルカリやらを眺めては、「うーん」とうなるばかり。物の良し悪しもわからずに中古に手を出すわけにもいかず。そんな時に見つけたのが『SEION』さんの和楽器サブスクリプションでした。練習用の三味線フルセットで月額5,000円程度、年1回の皮張替え付き!!お稽古動画も毎月送られてくるサービスでしたので、年間60,000円でサポートまでつけてもらえるなら!!と契約しました。およそ1年はお世話になったのではないでしょうか。いつ挫けるかわからない身でも和楽器を無駄にせず練習できるのはとてもありがたいです。


他にもたくさん、思い出せないほどきっかけがあったと思います。いずれにせよ、同じタイミングでこれだけ背中を押してもらえるきっかけがあるということは、挑戦すべきことだとあの時は思ったのです。今ではもう三味線のない人生が思い浮かばないほど毎日触っています。そういえばこんなこともあったな、なんて話があれば(その3)を書くかもしれません。

ご縁って、重なるものですね、不思議。

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