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「ベーシックインカム」より優先される「コロナ禍での継続給付」

 新型コロナウイルス禍のなかで、にわかに”ベーシックインカム”の言葉が聞かれるようになりました。ベーシックインカム(コトバンク)とは、すべての人々への最低所得保障のことをいいます。  たとえば、コロナ対策で一律10万円の給付が決まりましたが、これが一度限りでなく、すべての人に対して毎月続いていけば、ベーシックインカムとなります。  今こそベーシックインカムを、という声が出ていますが、ここでは、現況でどのような継続給付が必要かを論じます。  ◆平常時のベーシックインカムと、非

    • 通貨は「インフラ」②――補償・給付後は、絶対に必要な「資金回収」

       前記事「通貨は「インフラ」①――補償・給付の財源はつくれる」で、財源は十分につくれることを示しました。  給付や補償で配られた資金は、政府による回収が必須です。ここではその理由を示します。  コロナ禍は終息の見通しが立たず(4/18現在)、単発の給付や補償で人々の生活が救われるとは思えません。継続性が必要です。資金回収は、継続した経済対策を可能にします。 ◆給付や補償で配られた現預金(お金)のゆくえ 給付や補償で配られたお金の多くは、個人の食費・生活費や家賃、会社の人件費

      • 通貨は「インフラ」①――補償・給付の財源はつくれる

         新型コロナウイルス禍において国の「108兆円規模の経済対策」が示されましたが、現預金(お金)のかたちで補償や給付に回る額は十分ではありません。 ※全国知事会の緊急対策本部 損失補償求める緊急提言へ(NHK) ※このままでは多くの人に壊滅的影響。「現金30万円を非課税世帯中心に」では明らかに足りない理由(Yahooニュース)  補償がなければ休業できません。十分な補償を。  個人に現金給付があれば、ひとまず生きていけます。すみやかな一律給付を。  終息後、元気に動ける会社と人

        • 大企業「も」中小自営「も」個人「も」――いのちをつなぐ補償を

          【補償】損害や出費を金銭などでおぎないつぐなうこと。「災害ー」「ー金」(広辞苑)  新型コロナウイルス禍は甚大な災害となり、人々が生きていくには金銭補償が重要な局面にきています。ここでは、大企業向けの出資検討の報道が出たことに対し論じます。 政府 大企業や中堅企業向け 1000億円出資枠創設へ(NHK) ◆ 大企業は「内部留保」をためているのに? 上記の報道に対し、企業は内部留保を460兆円超ためこんでいるのに守られる必要があるのか、という声が多数みられます。これまでも、

        「ベーシックインカム」より優先される「コロナ禍での継続給付」

          経済死者を防げ ――新型コロナウイルス禍に打ち克つ経済

          【経世済民】世の中を治め、人民の苦しみを救うこと。(広辞苑)  新型コロナウイルス流行による経済的打撃は庶民を広く襲う未曽有のものとなりつつあります。以下では個人の生活保障につき論じます。 ◆ ただちに 10万円/人 の現金給付を* 派遣や非正規で働く人たち、親を頼れずバイトでやりくりする大学生、余裕のないひとり親、零細自営業者・個人事業主……  このひと月どころか、今日明日を乗り切れるかどうか、生活不安にあえぐ人たちが激増中です。  自殺、餓死、セルフネグレクトからの死

          経済死者を防げ ――新型コロナウイルス禍に打ち克つ経済