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つる の勝手に賞(短歌)

お世話になっております。^^
つる です。こんにちは。☆彡

短歌好きの私にとって、
この勝手に賞は、外せませんでした。^^

時間の合間を縫いまして、
気に入りました10名10首を
選ばせていただきました。🎵

真に、つる の勝手に賞です。
受け取って下さりましたなら
幸いです。m(_ _)m

それでは早速参ります。☆彡

授賞作品は、順不同、
順位も付けておりません。悪しからずです。☆彡


つる の勝手に賞(短歌)


うつスピ さん

一目見ていいね好きって言い合える世界私が望んだ世界


(つる 感想)

ストレートな詠みぶりで、
五七五七七に乗せた言葉のリズム感が
とても心地よくて選ばせていただきました。

私は基本的に音の(声に出した時の)
リズム感を重視します。

歌の希望的内容と、歌の持つリズム感。
これがマッチしているように感じられました。

リズムに乗せて歌われますと、
素直に受け入れたくなる魅力が
この御歌にはあると思いました次第です。

勝手に つる 賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡


見据茶(みすてぃ) さん

熱き日に子らの無邪気な声のして
平和像から鳩は羽ばたく


(つる 感想)

言葉の音感、リズム感、そして
過不足無い内容と、
暗に伝えるメッセージの重さや深さとは反して、
あたたかさ、優しさ、軽さを感じますのは、
作者みすてぃ さんの自ずから持てる
魅力なのでしょう。

私は、こういう歌を大切に読みたいですし、
自分もこういう詠みぶりを目指したいものです。

勝手に授賞、おめでとうございます。m(_ _)m


☆彡


茉叶☆Makana さん

金曜の朝一番に思うのは
もっと寝てたい
がんばれ私


(つる 感想)

シンプルな詠みぶりと、
やはり定型を守った安心感のある
言葉の音感、リズム感。

中島みゆきさんの素朴で
あたたかい応援歌なども
思い出したりしました。

がんばれ私、の詠みぶりに
どことなく優しさを感じるところも
柔らかい感性と趣きを感じる
ところです。

日常の中に短歌は寄り添っている。
そんな愛すべき短歌の一面を
見せて下さっているような
茉叶さんの御歌。
とてもすてきでした。

勝手に授賞、誠におめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡


rira さん

置いてった「海辺のカフカ」の中でだけ
きみとの恋が持続している


(つる 感想)

「海辺のカフカ」。
この言葉がとても効いているように感じます。

私は、村上春樹さんの小説のタイトル、
くらいしか存じ上げないのですけれども、
それを差し置いたとしましても、
どこか惹き付けられる所を感じますのは、
海辺、という言葉の力で、
恋の情景がぼんやりとでも、
印象をのこしてくれるからだと思います。

そして、一首全体の詠みぶりが、
一つの気持ちを貫いている、
そういう芯のある御歌をまずは
感じ取った訳でした。

持続している、という客観的、
無機的な言葉の表現をあえて用いることで、
読者である私は、
恋のエモーショナルな部分に
思いを馳せることができるのでした。

切ないですけれども、とてもすてきな
一首に感じ入りました。

勝手に授賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

こたろう さん

青空や飛行機雲が引いていく君と僕とのボーダーライン


(つる 感想)

青空や、の言い切りで印象付けられて、
結句、ボーダーラインとの対比が
鮮やかで、
君と僕の関係性の何たるかを暗に
しかし明快なほどに伝えてくれます。

具体的な人間関係を述べておられないのにも
関わらず、作者の思いがとても
伝わってくるように感じますのは、
比喩表現の巧みさと見ました。

飛行機雲、飛行機もとても重要な
意味を持つところと思われますけれども、
青空や、がやはり一首全体を覆っていて、
青色が一首中の全ての言葉に
息を吹きかけているような
すがすがしさを透過させているかの
ようです。
実際は切なさをお歌いになられたかも
しれませんけれども、
歌われている情景がとても晴れやかなのが、
対照的で、暗に詩情を感じました次第です。

勝手に想像してしまいました。
勝手に授賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

まついみさき さん

夏の星
しんしん眠る
赤ん坊
君の人生
幸よ多かれ


(つる 感想)

とても自然で、素直な詠みぶり。
そして繊細な感性を思わせます。

気負いが無く詠まれて、
しんしん眠る赤ん坊の気持ちにも
なりそうなくらいです。

夏の星、より始まり、
オノマトペの使い方、
多かれの文語で締める
柔らかい表現性に魅せられました。

一読して、
何となくいい感じのする歌は、
よく読みましても、
とてもすてきな歌と
改めて感じ入る次第です。

しんしん眠る、そっとしておきたい、
そんな静けさを感じる御歌でした。

勝手に授賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

ヒスイ さん

「のどやかにカンナで削る恋心
   まだ夜も明けぬパリ祭ひとり」


(つる 感想)

ヒスイさんの御歌は、
応募作品群の中で異彩を放っているように
感じられました。

とはいえ、一つの素晴らしい個性であり、
みなさまの御歌のお心とも
通じ合う何かを感じたりもして、
勉強になります。

パリ祭り、の表現が効いていますし、
言葉の扱いが巧みな上に、
策には溺れていないように思えて、
ただただ感心するばかりです。

それは、ヒスイさんのひたむきな
歌の心を詠もうとする気持ちの姿勢が
すてきなのだと思うところであります。

充実した一首に、乾杯です。

勝手に授賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

あぷりこっと さん

吾は父と妹は母と手を繋ぎ見上げた先の花火は丸く


(つる 感想)

結句、花火は丸く、の表現に収斂してゆく、
すてきな構成の御歌を想いました。

登場人物の多い一首を、
花火は丸く、で言いとめて収める。

気持ちもとても伝わって来るものが
ありますし、とても巧みを感じます。
なお、とても自然な詠みぶりにも
感じ入りました。

行動と情景だけを詠まれて、
読者である私に想像を促して下さる
御歌を私は気に入るようです。

とてもすてきな一首、ありがたい一首です。

勝手に授賞、まことにおめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

械冬弱虫 さん

一文字もマスが埋まらぬ感想文私のみちがページをめくる


(つる 感想)

ドラマティックな一首の流れ、そして
結句で意思をお詠みになられて、
決意的な気持ちで詠み切られた感じの
晴れやかなる一首を思いました。

この御歌も、言葉の収め方が
過不足なく、見事に一首の伝えんとする気持ちが
届いてきます。

青春の苦々しさや、もどかしさを
とても巧く詠まれて、
フレッシュな文体にも興味が注がれる
ところです。

仮名遣いのバランスもすてきで
見映えも美しい一首。

勝手に授賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

ぽこまる(外村ぽこ) さん

対流に任せて茹でる素麺をじつと見てゐるだけの炎昼


(つる 感想)

作者の行為を綿密に描写した、
魅力的な一首と思いました。

言葉の扱いに慣れてらっしゃる印象を
受けます。
対流、炎昼、そして旧かな遣いなど、
欲しい所にピタッとマッチする言葉を
付することのできる力量に拍手したいです。

炎昼の中での、メランコリックな気分か、
あるいは、ただ見つめるしかできないほどの
暑さであったか。

対流に任せて茹でられる素麺の動きに
注目したくなります。

動かない現実に、動く素麺に
思いを馳せたりなどいたしました。

心にじんと来る一首でした。
すてきです。

勝手に授賞、おめでとうございます。
m(_ _)m


☆彡

以上、10名10首を、
真に勝手ながら、つる 賞として、
授賞差し上げたく思いました次第です。

すてきな作品を読ませて下さりまして、
誠にありがとうございました。

私も、みなさまのように上手く詠みたい
ものと思いました。
努めて詠んでゆきたいと心新たにする
ところです。

それでは、
失礼いたします。

つる の勝手に賞(短歌)でした。🎵
あ、間違いなどございましたなら、
ご指摘くださいませ。
何ぶん、この暑さにやられている50代の男で
あります。^^;

つる かく 🍵

旬杯、勝手に賞のお誘い note、etc


お着物を買うための、 資金とさせていただきます。