見出し画像

要件を言わずに予定だけ聞いてくる奴は身の程を知れ

相手に何かを尋ねる時は先に自分から名乗ることは、現代に暮らす武士としては当然のマナーである。

何の用があるのか言わずに「10日空いてる?」みたいにこっちの予定だけ聞いてくる奴は、貴族の出身で甘やかされて生きてきたに違いない。

この予定の聞かれ方をすると、相手が誰であってもこっちが感じることはいつも同じで「その日が空いているかどうかはお前の要件によるから!」である。

要件が「映画一緒に見に行かない?」なのか「バイト変わって欲しい」なのかで、その日の予定が空いているのか空いていないのかも変わってくるから。

その聞き方をされて「空いてるよ」と答えてしまったら相手の要件が何であれ断れなくなってしまう。だから予定を聞く側もその前段階で断れる余白を作らなければいけない。

「10日空いてる?」「空いてるよ」「じゃあ大野と飲むんだけどくる?」

この段階になってしまうともう断る理由が「大野がいるから」というのが透けすぎてしまう。こうならないためにも大野がいる飲み会のカミングアウトをこっちの予定の有無のカミングアウトの前に持ってくるべきである。

そうすれば大野がいる飲み会がカミングアウトされた時点で「ごめん、その日は予定入っている」で事なきを得る。「大野がいるから」が行きたくない本当の理由だとしても、本当の理由を伝えずに断るのが大人のやり方だ。その場合の「予定が入っている」の真偽はここではどうでもいい話だ。

だって予定を聞く側の知りたいことは「その日予定が空いているか」ではなくて「その日に大野のいる飲み会に来られるか」なのであって、断る本当の理由が「予定があること」ではなく「大野がいること」であっても関係がない。その日大野のいる飲み会に来られないのなら結果としてはどっちも同じだ。それがその日をみんなが平和に過ごすための最適解なのである。

結局その日の要件は伝えないと話は進まない訳だし、そっちから連絡しておいてこっちの予定だけ恥ずかしげもなく相手に教えなくてはいけない状況がおかしい。

「10日空いてる?」「ごめん、その日はホットヨガだ」「おけ」

何だこの会話。向こうは何の傷も負わずに、俺がホットヨガに行っていると言う情報だけ持って逃げってった。こんなの引ったくりだよ。

今後皆さんもこのような人に出会うことはあるだろう。その時は「こいつは自分中心に世界が回っていると考えている身勝手な奴で、こんな奴はどうせろくに仕事もできないんだろう」と考えるようにして、それと同時に今一度自分も同じことはしないように帯を締め直しましょう。

こうやっていつか自分勝手な考え方の人がいなくなり、この世界が平和に包まれることを望んでいます。

この記事が参加している募集

スキしてみて

最近の学び

サポートよろしくお願いします!あなたから頂いたサポートは必ず「非日常」に使います!