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大切なものをなくしたとき

大切にしていた食器を2つ割ってしまった。

一つはバカラのグラス、もう一つはミニーマウスのマグカップ。

バカラは2個セットで、撮影小物としての使い道が多かった。残念だけれどまだ1個残ってはいる。

でもミニーマウスのマグカップは。

もうずいぶん前になるけれど、
ディズニーランドに行った娘からのお土産だった。

ミニーの鼻が持ち手になっている。その可愛らしさに、毎日会社で使うカップにした。

仕事の合間に飲むコーヒーが、そのマグカップのおかげでいっそう美味しくなった。

また、同僚や他部署の女性たちの目も惹き、コミュニケーションの一端を担ってくれた。

仕事でヘマしたり、イラッとしたりしたときにも、とぼけたミニーの顔が心を緩ませてくれた。

退職するとき、どうしてだか持ち帰るのを忘れてしまって、諦めるに諦めきれずにいた矢先、気づいた後輩が届けてくれて無事に手元に戻ってきた。

以来、家での寛ぎタイムには欠かせないアイテムだったのだけれど、今日、洗い終わった直後に床に落としてしまって、あえなく割れた。

粉々ではなく、綺麗にスパッと2つに割れた。

捨てられなくてそのままにしている。
気がすむまで、そのまま飾っておこうと思う。

思い入れたっぷり

いつもありがとうございます。いただいたお気持ちは、写真家として、表現者として、もっともっと突き進むための糧として大切に使わせていただきます!