呪縛からの解放
こんにちは。tsumuguyaです。
こちらの続きです。題名でだいたいわかると思いますが、お付き合いを。
今年5月のおわり、土間の整理をした。息子の外遊び用おもちゃ、旦那のサバゲーグッズ、使い切れない園芸用の土(どうしてあんなにたくさん入っているのだろう)…とにかく物が多い。素敵空間にしたいのに、ほど遠い。
もちろんベビーカーも。ふと、内側を見るとカビが生え始めていた。
「あ、もう潮時だな」
自然とお別れする気持ちになった。カビが生えたベビーカーは誰にもあげられないし、万が一私に奇跡が起きても使う気になれない。相変わらず「2人目は?」「もう1人は考えてないの?」と聞かれる日々ではある。それ関連の会話に突入したら心を殺すことにしているので、慣れた。しかし、最近は息子からの「兄弟が欲しい」攻撃が頻繁になってきた。彼の純粋な気持ちを傷つけてしまいたくないので、のらりくらりとかわしている。息子よ、すまん。
私の住んでいる自治体では、粗大ゴミを処理場へ持ち込めば無料で処分できるので「この気持ちが切れないうちに持ち込んでしまおう。」と思った。すぐに息子の学校の振替休日があったので、その日に決行した。
息子に「カビが生えちゃったからサヨナラします」と説明し「お世話になりました。ありがとうございました」と2人で深々と礼をした。よく考えたら思い出がたくさん詰まっている。保育園も、予防接種も、ベビースイミングも、晴れても雨でも電車やバスもどこでもお供してくれてた。一緒に息子の成長を見守ってきた言わば戦友のような存在。
なのに処分したら寂しさなんか微塵も感じない。見える景色がすごく変わった気がした。清々しささえ感じて、明るい未来が待ってるんじゃないかとすら思える。
なんだ、こんなもんか。
ちょっと残念な気持ちも混ざってる。ハートブレイクな気持ちに浸りたい自分もいた。私のドロドロした気持ちを封印しているパンドラの箱だとまで言っていたのにあっけないもんだ。ま、イチイチ感傷に浸っていたら身が持たないか。
そんなわけで、思ったより早くあっさりとお別れしてしまった。こうなったら、すべてのベビーグッズがいらない物に思えてきた。全部処分しようとしたら、急に腰が重くなってきたのでまた気が向いたらやろう。
ここまで、お付き合いくださってありがとうございました。またドロドロしてきたら吐き出させてください。
またお会いしましょう。tsumuguyaでした。
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