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眠れない夜に / 私と娘の交換日記

寝る前の時間、子どもたちが成人して巣立ってしまったあとを考えるとぞっとする。ぐるぐる色々なことが頭から湧いてきて不安の波が押し寄せる。

自律神経の乱れによるものなのかわからないけれど、近年はとくに心の中がざわつくことが増えてしまった。気がつくと涙が流れている。

この先、歳を取るのがこわいとまで感じてしまう。

庭に咲いていたチューリップ


まだ子どもたちが小さくて手がかかっていた頃の私は、"なんで私だけ大変なの" "早くみんな大人になってほしい" そんなことばかりを考えていた。

あの頃のわたしに戻れるなら、今しかない貴重な時間をもっと丁寧に楽しめって言いたい。もっと子どもたちと過ごす時間を大事にして、って。

もっと沢山抱きしめておけばよかった。もっと沢山一緒に遊んでおけばよかった。

"子離れできていない"

もしかすると、子どもたちの心の成長にわたしが追いついていないだけなのかもしれないけれど。





ずっと探していた、娘がまだ小さい頃にやりとりしていた私と娘の交換日記が出てきた。

"ママだいすき" ってあちこちに書かれているかわいい文字に嬉しくなった。あの頃は、すぐに娘が書いてくれて、"ママ、早くかいてね" ってよく言われていたことを思い出す。

最後のページは、娘が書いたところで止まってしまっていた。

久しぶりに書いて娘に渡した。思春期になってしまった娘がいつ書いてくれるのかわからないけれど。


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