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『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』 坂本龍一さんから学ぶ、60歳からの生き方。

世界中の子どもたちをワクワクさせる!

メンタルプロコーチの津村柾広(つむちゃん)です👍

『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』

今年の3月に亡くなった坂本龍一さんの本のタイトルです。

私は、坂本龍一ファンというほど、彼の音楽に精通していませんが

この本のタイトルを見かけた時、読むべき一冊と直感が働きました。

坂本龍一さんが音楽を担当した映画『シェルタリング・スカイ』の

ラストシーンに語られたセリフだそうです。


自分がいつ死ぬか知らないから、

わたしたちは人生を尽きぬ泉だと思ってしまう。

しかし、物事は無限回起きるわけではない。

ごくわずかな回数しか起きないのが実際だ。

子どものころのある午後をあと何回、思い起こすであろうか?

それがなければ自分の人生がどうなっていたかわからないほどふかいところで、

いまある自分の一部になっているそんな午後であってさえ。

たぶん、あと4回か5回だろう。いや、もっと少ないかもしれない。

満月がのぼるのを見ることは、あと何回あるだろうか?

たぶん20回か。

そして、それなのに、無限回あるかのように思っている。


病室の坂本龍一さんは、このセリフを何度も思い出したそうです。

確かに、私にとって、とても大切な一場面でさえ、

思い出すタイミングは、そうたくさんあるわけではないでしょう。

春に咲く桜のピンクのグラデーションや、

夏の太陽の中、球場から響くワァ〜という歓声や、

秋の夕暮れになんだか人恋しくなる感覚や、

冬の夜、しんしんと降る雪の静けさも、あと何回見たり聞いたりできるのか?

死生観というと、ちょっと重すぎるかもしれないけれど

還暦が見えてきた年齢になると、妙に実感がこもってしまいます。


先日、メンターの一人であるコーチから、こんな問いをもらいました。

「つむちゃんは、60代にどんな仕事がしたい?」

なかなか、ドキッとする問いでした。ああ、自分も60歳になるのだな〜と。

今までと同じことはできなくなっているかもしれないな・・・

講演中のステージから駆け降りたり、駆け上がったりしたら、足がもつれるかも?

だけど、今までよりもっと熟達するものもあるだろうな。

上も下も、右も左も、酸いも甘いも、光も闇も、今よりもう少し見えてるかもしれない。


「60代でカタチにした仕事を、70代で誰かに渡すといいよ」

同年代のメンターはそんなふうに話していました。

つまり、これまでのリソースをフル活用して、10年でカタチをつくる。

そして、それを誰かに継承してもらって、その先の時代まで続けてもらう。

正直、継承してもらうなんて、考えてもいなかったな。

私の仕事は私にしかできないし、何かカタチに残すものなど何もないと。

だけど、学校に行って子どもたちの心に火を灯してきた日々のことを思うと

私の個人的な事情で、勝手に終わらせていけない気もします。

60代は何かカタチに残る仕事をしてみよう!

そして、誰かに続けてもらう。未来の子どもたちのために!


できるかな?そんな大層なこと、私にできるかな?

「できるか、できないかではないよ。やるか、やらないかだよ」

いつも、子どもたちに向けて言ってきたことが、鏡ように反射します。


自分がいつ死ぬか知らないから、

わたしはわたしの人生を尽きぬ泉だと思ってしまう。

ぼくはあと何回、満月を見るだろう?



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