0と1の間にある、些末な何かの話。

HRラボほくりくのアドベントカレンダー、今年も参戦します🎅

今年のテーマは「2023年の感動体験」。

みなさんは、「感動」という言葉にどんなイメージを持ちますか?

わかりやすい「感動」のイメージで言えば、喜びや悲しみを感じて感情が揺さぶられたり、綺麗な光景や印象的な場面に遭遇して忘れられない記憶になったり。そんなイメージを持つかと思います。

でも、僕はあまり感情の起伏が大きい方ではなく、感動体験があったことの事実は覚えていてもその時どんな気持ちだったのかを思い出せず「そんなこともあったね」で済んでしまうことが多いので、わかりやすい感動体験を掘り起こすのが難しく…。

なので、熱気と大雨を連れてくる真夏の台風のような感情の最大瞬間風速が吹いた出来事ではなく、花びらをそっと運ぶ暖かい春風に包まれたときのようにじんわ~りと心が動いた体験について振り返ってみます。

それは、今年の9月に島根県に旅をした時のこと。
もともと集団行動をすると気を使いすぎる性格なので、ふだんはひとりで旅に出る機会が多かったのですが、今年は久しぶりに人と一緒に遠出をしました。

金沢から出雲まで車で向かう途中、高速道路の分岐を間違えて無駄に琵琶湖を半周してしまったり、初めて訪れた鳥取砂丘で靴下の中まで砂まみれになってみたりと、ハプニングを楽しみつつ丸一日かけて島根に到着。

なだらかな傾斜に見えるけど、高さは47mもあるらしい。

出雲では稲佐の浜で波音に心を癒され、雲南では鬼の舌震で大自然に圧倒され、現地で出会った方々と食事を囲んで地域に住まう人と人との繋がりを感じながら、充実した5日間の旅を体験することができました。

出雲大社西方にある稲佐の浜。心が洗われるような青い空と青い海。

この旅の中で一番心に残ったことは、いろいろな人の生き方や考え方に触れ、相手の想いや悩みとじっくりと向き合い、その過程で自分のWill・Can・Mustの接合点を見つけられたことです。

昨年1年間の出向経験を経て得たWill(やりたいこと)は「学生・若者が、安心して成長や挑戦できる場所・環境を作る」ということでした。

そして、この旅の中で気付いた自分のCan(できること)は「学生・若者の言葉や想いに耳と心を傾け、相手の感情や思考を想像・分析し、自分ごととして捉えながら咀嚼・言語化する」こと。

また、それを実現するためのMust(すべきこと)は「学生・若者の夢の実現や前進・成長を助けるためのHowの引き出しを増やしつつ、自分自身も『みんなの右腕』になれるようスキルを身に付けていく」ということだと仮置きすることで、自分がこの先どんな働き方をしたらよいか、どんな知識や資格があったらそれができそうかを、以前より具体的に考えることができりるようになりました。

ゴツゴツとした岩が並んだ鬼の舌震い。水の流れる音しかしない。

社会人になってからの数年間、自分の「やりたいこと」や「できること」を考えることもなく、ただ目の前にある「やるべきこと」だけに埋没される日々を過ごしていた自分が、いまでは「やりたいこと」を他人に語れるようになり、同じ悩みや迷いを抱えながらも一緒に前に進んでいる人々と出会い、この先の未来を想像できるようになった。
そのことに気付いたとき、それまで空っぽだった自分の心の中に、「感動」というには些末すぎるほどの小さな小さな心の機微を、確かに感じました。

このささやかな「感動」を気のせいで終わらせないためにも、2024年も新しいチャレンジを続けていきたいと思います!!

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