見出し画像

【第6回】ベンチャー・研究者のための試作・製品化サポート~地域企業への橋渡しとその先に目指すもの~<後編>

ものづくりをテーマに103人が参加!とても“熱い”イベントになりました!

こんにちは!つくば研究支援センター(Tsukuba Center Inc.)のnote編集部です。今回は、前回に引き続き、当社が茨城県と取り組む「ベンチャー・研究者のための試作・製品化サポート」事業についての特集です。

<前回の記事はこちら>

<後編>となる本稿では、6月14日(金)に開催された「ものづくり中小企業とベンチャー企業と研究者たちの交流会 in つくば 3rd」のイベントレポートをお送りします。本イベントは茨城県・つくば市・当社TCIの主催で開催され、100名を超える参加者が一堂に集う大盛況のイベントとなりました。

「ものづくり中小企業とベンチャー企業と研究者たちの交流会 in つくば 3rd」イベントレポート

本イベントは、6月14日(金)夜、つくば市が運営するインキュベーション施設 つくばスタートアップパーク(愛称:スタパ)にて開催されました。
 
午後6時のイベント前から参加者が集まり始め、イベント開始時にはご用意した席はほぼ満席に!モデレーターである小泉さん(株式会社しびっくぱわー)の軽快な進行のもと、10社のものづくり企業の方々が3分間のプレゼンテーションを行いました。

今回はつくば近辺だけではなく県内各地からご参加いただき、事業内容や技術をご紹介いただきました。 

(左上から時計回り) ツジ電子株式会社 張替学様、株式会社Bespoke Product 飯泉憲一郎様、
MSリサーチ合同会社 佐藤勝様、A.switch株式会社 門敬太様
(中央) 株式会社大同機械 稲葉金正様
(左上から時計回り) 株式会社イイダモールド 飯田秀夫様、大丸鐵興株式会社 太田吉彦様、
株式会社マイステック 石川美菜子様、株式会社アール・ティー・シー 櫻井仙長様
(中央) 株式会社ハリガイ工業 狩野保久様


それぞれに特徴のあるお話は参加者にとって、とても有意義だったと思います。試作品や特注品の受注や、“図面がなくてもOK”、“スケッチから形に”というフレキシブルなものづくりのお話が多かったのが印象的でした。これが地域に根差したものづくり企業の強みなのではないでしょうか。
 
動画を流したり、パンフレットを配布するなど発表のスタイルは様々。ひとつ共通していたのは3分間という短い時間では自社の技術の魅力を伝えきれない!ということです。プレゼンテーションを見て気になった企業や技術については、この後の交流会でじっくりお話しましょう!とこのパートは締めくくられました。

交流会

午後6時50分頃から交流会がスタート。参加者のみなさんが、ドリンク片手にカジュアルなトピックから具体的なビジネスの話題まで、会場そこかしこで楽しそうに会話しています。
 
今回のイベントは、100人超と人数が多いため、ものづくり企業・参加者を5つのグループに分け、まずグループ内でコミュニケーションをとっていただくことにしました。
その後、グループの枠を外して自由に交流していただくことで、なるべくたくさんの方とお話いただけるように工夫しました。
 
参加者からは、集まった人数への驚きや、一度に多くの方と交流できたことに好評の声をいただきました(あまりの盛況ぶりに会場が狭く感じた方もいるようです…!)。
 
コロナ禍以来、対面でのイベントは縮小されてきましたが、本日の盛り上がりを見て“リアルイベント”の力を実感しました。
沢山の参加者にお集りいただいた様子はこちらをご覧ください!
 

プレゼンパートで気になる企業や技術を見つけた方は、その企業の方に詳しい話を聞いたり、動画資料や製品の実物を見せてもらっていました。

 コーヒーファクトリーさんのおいしいコーヒーとお菓子を片手に、リラックスした雰囲気で交流会は進みます。

「ものづくり中小企業とベンチャー企業と研究者たちの交流会」という表題のとおり、今回のイベントは「自社の技術を紹介したいものづくり企業」とベンチャー企業、研究者などの「ものづくりのニーズがあるけれど技術や環境がなくてできない方」のマッチングに主眼をおいています。
さらに、大手企業の新規事業開発室の方や技術者、県内各地のコーディネーターも加わり、様々な話題で盛り上がりました。(TCIコーディネーターの河西・長谷川も参加しました!)

「自社だけでは普段会えないような方を含む多くの人と出会えた」との声があったように、普段なかなか関わることのない方同士で、マッチングの化学反応が起こるかもしれません!
実際にイベント後の動きとして、見積もりの依頼、見学や打ち合わせ、連携を検討…と具体的につながった案件を多数ご報告いただいています。
 
交流会は午後8時までの予定でしたが、大変な盛り上がりを見せ、午後8時半まで延長しました。

今回のものづくり交流会を終えて

会場の熱気が残る会場で片づけをしつつ運営メンバーで行ったミニ反省会では、茨城県庁技術革新課のみなさまも「この取組みを続けて根付かせ、多くのものづくり企業の方々を巻き込んでいきたいと」意気込んでいました。

最後にこの交流会を一緒に作り上げてきたつくば市産業振興課のキーマン甲斐さんからのコメントです。

「本日は、つくばはもとより県内各地から、ものづくり企業・ベンチャー企業・研究者等、多くの方にご参加いただきました。
 今回のような交流の場が、それぞれの強みを組み合わせる “接着剤”の役割を果たし、強みがより活きていくのだと感じました。普段関わることがない分野・企業・人と出会い、興味を持つ…その先に“強み×強み”の掛け算が生まれるのだと思います。
 何よりも、帰り際、参加された皆様が充実した表情でいらっしゃったのが嬉しかったことです。
 今後も新しい可能性に目を向けていただけるような機会を作り、ものづくり企業の進化の一助となりましたら幸いです。」

つくば市産業振興課 甲斐さん


「ものづくり中小企業とベンチャー企業と研究者たちの交流会」は、今年度中にあと2回開催する予定です。運営メンバー一同、今回のイベントの“火”を絶やさず、つくば・県南エリアはもとより、茨城県全体のものづくりを盛り上げていきたいと意気込んでいます。

レポートをお読みいただき、つくばのものづくりの“今”に興味を持っていただけましたでしょうか?
「まだまだ」「もっと知りたい」そんな皆様のイベントへのご参加をお待ちしております。
是非、現地でお会いしましょう!

ご参加いただいた皆様ありがとうございました!!


執筆:つくば研究支援センター ベンチャー・産業支援部 守谷由佳子

※本記事は、個人的見解・意見を述べるものであり、つくば研究支援センターの組織的・統一的見解ではなく、それらを代表するものでもありません。