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【ライナーノーツ】音苦


今回はこちらの楽曲についてのセルフライナーノートです。
まだ聴いていない方は、記事を読む前に是非一度
聴いてみてください!!

はじめにタイトルの読み方に触れておくと、僕は「おんく」と読んでいます。
でも歌詞中では「おんがく」と読んでしまったので、もう好きな方で読んでください……



現在、芸術が人の生活の一部にある所以は、芸術が自由であるからだと思っている。

自由でない音楽は音楽ではない。

今回の曲ではそういった囚われた量産音楽を「音苦」と定義している。

最近は何事においても流行が重要視される世の中になってきていて、ボカロ界隈でもその傾向は強いように感じる。

元々自分の作っている曲が流行に沿った曲かと言われればそれは違うと思うが、せめて作風だけはと思い、使う音源を絞ったりしてきた。
確かに、作風を揃えられたらその分熱烈なファンはつきやすい。もっと言えば流行にのれば結果的に視聴回数は増えるかもしれない。


でもそれって本当に自分の作りたい音楽なのだろうか?

自分の作りたい曲を偽ってまで有名になりたいなんて微塵も思わないし、自分がその瞬間に思い描く音楽でスポットライトを追い続けたい。そもそもそんな同じような曲がいっぱいだと面白くないし。



曲の内容に触れるのはここまでにして、後半は僕の今までの音楽活動も絡めたこの曲の話をさせてください。

処女作「ミチル」から今作まで、
実は「幸せ」というひとつのテーマから
曲を作っていました。

↓過去作のテーマ一覧↓

1.ミチル  今ある幸せ

2.ミライバルーン  夢の先の幸せ

3.アディクティブゲーム  失った幸せ

4.カゲリコレクション  幸せの二面性

5.シンデレラダンス  幸せを追い続ける

6.イマジナリーゴーストフレンド  ある少年が導き出した幸せ

そして活動1年の節目となる「音苦」が幸せシリーズの区切りとなる曲です。
なので過去作の要素も所々入っています。

加えて、僕が「音苦」というタイトルで曲を作ろうと考えたったのは2020年(らしい)。
ずっと頭の中にあったものをようやく形に出来ました。

そんな大切な曲なので、絵は信頼のおける夜島ケロくんにお願いしました。

本当に素敵な絵を書いてくれてます。
ありがとう。

曲を少しでも聴いてくれた方、そしてこの記事を読んでくださった方にも感謝を伝えたいです。
ありがとうございます。

最後に歌詞を載せておきます。

想いはあった?
襲いかかった流行の波に攫われて
光って泣いたその裏で
傷を舐める大人達

便乗の矢に囲まれて
焼き付いた音符を振り払って

誰の為 何の為 偽って
もうどうなってるの

必要なら全部満たして
あなただけの「音楽」で

飛び込め! 何回でも
難解の日々
どこまでも逃げ惑うスポットライト
思い出せば ほら
今更伸び去る影法師

生涯忘れられない
あの日見つけた音の魔法
僕はずっと探し続けている


芸術の名の下の無法地帯
抗えるか否か移ろう時代
右脳以外無能
視界不良
偽造・クローン
カ抜けばボロ曲
机上の空論 you know?

何回でも
難解の日々
どこまでも逃げ惑うスポットライト
思い出したのは

今日からの未来を
歩む力になる音を
僕らはずっと探し続けているんだろう?


量産じみた音苦で
この自由な海を泳ぎたくない
僕だけの音楽を今日も響かせている
音苦

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