マガジンのカバー画像

ゲーム開発の道標 ~企画から完成まで~

10
地域密着型アプリ「津軽為信統一記」の「企画」から「完成」までドキュメンタリー記事まとめです。ゲーム制作したい方や既にゲーム制作している方にもインディーゲーム開発例としてご覧くださ… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その10・隠し要素

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 この記事は何もないゼロの状態から完成までをドキュメンタリー風に手順に沿ってまとめたモノです。 前回の記事では「チュートリアル」を実装するお話をしました。これでゲームの本編は完成と言ってもいいのですが…… 「信長の野望」「太閤立志伝」など戦国時代を題材としたゲームによくある「イベント」というのを追加するお話です。 前提条件この記事の前提条件として「津軽為信統一記」ではUnityで作られています。 作る人によって「

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その9・チュートリアルの実装

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 この記事は何もないゼロの状態から完成までをドキュメンタリー風に手順に沿ってまとめたモノです。 前回の記事では「地域おこし」「地域の歴史教育」のために、GPS機能を利用した「城跡探訪」機能を実装するお話でした。 今回は「チュートリアル」を実装するお話をしたいと思います。 取扱説明書この記事の前提条件として「津軽為信統一記」ではUnityで作られています。 また、作る人によって「作り方」は違います。この記事ではあく

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その8・スマホのGPS機能で城跡探訪!

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 この記事は何もないゼロの状態から完成までをドキュメンタリー風に手順に沿ってまとめたモノです。 前回の記事では、このゲームにとっての最重要画面である「合戦画面」と、(プログラムによって動く)対戦相手についてお話しました。 今回はゲーム本編と同時進行で作っていた「おまけ」要素のひとつである「城跡探訪」についてお話したいと思います。 城跡探訪とは?津軽為信統一記にはスマホのGPS機能を利用して、津軽地方にある城跡を訪

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その7・ゲームの花形「合戦画面」作成

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 この記事は何もないゼロの状態から完成までをドキュメンタリー風に手順に沿ってまとめたモノです。 前回の記事では「軍備画面」「編成画面」の画面デザインやデータの連結についてお話しました。今回は「合戦画面」を作るお話と対戦相手(思考ルーチン)についてお話したいと思います。 前提条件この記事の前提条件として「津軽為信統一記」ではUnityで作られています。 また、作る人によって「作り方」は違います。この記事ではあくまでわ

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その6・画面デザインとデータ連結

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 この記事は何もないゼロの状態から完成までをドキュメンタリー風に手順に沿ってまとめたモノです。 前回の作業によって各種データをゲーム内部DB(と言っても一次元配列で十分)に読み込む仕組みを作りました。サーチとソートも可能です。そのほかにも各種画面でボタン類を押したらリアクションを返す大まかな流れを構築しました。 今回は各画面によって異なる部分があるので「各画面デザイン(設計)はどうやって作ったのか?」と「その画面で

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その5・プログラムを打ちまくれ!

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 前回までの作業内容としては以下のような感じ… 企画構想、資金調達からスタート! カードゲームのルールを作る。 必要なデータを準備し資料を確認する。 データや資料をグラフィック担当者やBGM担当者に渡す。 さて今回は、ここまで準備したモノを活用しプログラムコードを打ちまくります。とは言うものの、実は「その4」で他の担当者にお願いしたグラフィックやBGM作成と同時進行で進めていますので、そこはご了承ください。

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その4・ゲーム情報をデザイン担当へ

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 前回の「その3」ではゲームに登場させる各種情報を収集し精査しました。これまでも何度か書いてますが、わたしは歴史の専門家ではありません。小さな開発規模でゲームを作っていますので、歴史の先生に時代考証してもらうようなお金もありません。 自分たちで何とかするといっても戦国期の津軽の情報は「南部家」と「津軽家」の正統性アピール合戦でお互いの主張が食い違います。なので少し調べると出てくるような情報からイメージできるモノを採

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その3・ゲームに必要な情報収集をする

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 前回の「その2」ではゲームシステムを決めるところまで進めました。しかし、システムだけではゲームは成り立ちません。データが必要です。 カードゲームで且つ将来的にアナログゲームでも遊べるようにしたいので、カードで合戦をこなせるようなデータが必要なのです。 そのまえに、どんなカード(札)が必要かチェックしてみましょう。 「その2」と少し内容が被りますがご了承くださいませ。 どんなカードが必要かチェック!■ 攻撃札

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その2・ゲームシステムを考える

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 さて「その1」では企画構想および、ゲームアプリ開発に向けた資金調達についてまとめました。今回は「大まかなシステム構成」のお話です。 企画構想では大枠で「戦国時代の津軽地方を舞台としたカードゲーム」と決めましたが、それはざっくりしたイメージです。 ゲームはルールに則ったシステマチックな娯楽、つまりルール(ゲームシステム)を作らないといけません。デジタルな作業に入る前にある程度は固めておきたいところです。 他のカ

ゲーム開発の道標(企画から完成まで)その1・企画構想の時点で疲弊

こんにちは「つけらっとゲームス」プログラム担当のとちです。 以前から「ゲームの作り方」をお話してきましたが、どうしても断片的な情報しか発信できてないなーという想いがずっとありました。 だったら、いっそのこと、ひとつのゲームの企画から完成までを何度かに渡ってお話した方が良いのではないかと思い、この記事を書いています。 ※今回、文章多めで長いです。 はじめに読んでいる方に、とあるゲームの「ゼロから完成まで」を追体験して貰いたい。こうやってゲーム作ってる人がいるんだと発信する