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GW中の引っ越しまでの奮闘記?

思えば、自分が今の住居に引っ越ししたのは、このゴールデンウィークの最中であった。


「新生活」という言葉が絡んでくる3月と4月は、引越し業者にとっては繁忙期ということもあり、相場も他と月と比べて割高だ。

土日や月末も、人気が集中しやすいうえに日程が思うように取れず、料金も言うまでもなく比較的高めの設定となっている。


新居先が決まったのは、大半の企業や学校が、新年度に切り替わろうとしている時期である。

前述のことを踏まえ、業者と電話やメールでやりとりしながら悩みに悩んだ末、私は5月初旬の引っ越しを決めたのである。

正直なところ、金銭面や後片付けにおいて余裕を持ってできるなら、繁忙期から落ち着いてきたタイミングしかなかったのだ。

その年の4月は、自ら新しい土地に移り住むと決めたにも関わらず、後になって悲鳴を上げる羽目となってしまうぐらい、まるで地獄絵図のようなスケジュールを組み込んでいた。


日中はほぼ仕事で時間が取れない中、新居に持っていく物と捨てていく物の分別を、平日の夜で少しずつ整理していかなくてはならない。

休日のほとんどは、新旧の住居間の移動に当て込んだ。少しでも引っ越しの費用を抑えるための策として、自分の車に乗れられそうな荷物を積み込む。引っ越し当日に、予想外の金額が発生してしまわないよう、できる限り回した。 

住民票や免許書き換えにおける住所変更の手続きは、最悪の場合、引っ越しが一通り終わってからでも可能だ。しかしながら、平日しか窓口が開いていないところもあり、その際は有休に当て込んだ。

そうして、後々になってあたふたする事態になってしまわぬよう、一つ一つ綿密な計画を立てた…つもりだった。


まもなくゴールデンウィークに突入し、引っ越しが本格的に近づいてきている中、思考がうまく回らず、だいぶぐったりしていた。

洗濯機や冷蔵庫といった白物家電、そしてベッドなどの寝具系のものに関しては、さすがに物が物であって、業者にお願いせざるを得ない。

そこまでは想定内だったが、住み始めと比べたら、物がかなり増えすぎてしまっていた。梱包していくにも断捨離するにも、これらの作業を一人で行うには、流石に骨が折れてしまうものであった。


引っ越しすると決まってから、準備を含むこれらを全て一人で行わなければいけないことについて、それなり覚悟していたつもりだった。

しかし、残りの荷物が思うように片付かない中、期日が刻々と迫ってきていると思うと、余計にプレッシャーがかかってしまう。

同時に、リサイクルに出す予定である家具の搬出も控えている。幸い、住んでいた場所が一階部分であり、回収場所も目と鼻の先ということもあって、なんとか力を振り絞ればかろうじて運ぶことはできそうだ。


…といった具合で、普段から慣れない行動にだいぶ体力が消耗してしまったものだった。だが、この苦難を乗り切れば後は楽になれる。そういう心意気を持って、引っ越し前日を徹夜してなんとか間に合わせたのであった。

ただ、そこではまだ楽観視はできなかった。また休みの日に前の住居に戻り、部屋の隅々まで掃除して、解約の期日までに綺麗な状態で引き渡しができるように整えておかなくてはならないのだから。

最後までお読みいただきありがとうございました。 またお会いできる日を楽しみにしています!