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政治講座ⅴ1769「歴史を俯瞰すると中国は米国の世界恐慌と同じ轍を歩みつつある」

 資本主義における株式相場を俯瞰して、経済繁栄とは砂上の楼閣のようなものだとつくづく感じさせられる。そして、社会主義(共産主義)は、経済活動を民衆の生活を主体に考えずに、国民の労働意欲と裕福になるという欲望を削ぎ落し、国家の威信のみで軍拡を進めて経済疲弊を招いた。
現在、上場企業の株価下落で時価総額〇〇億ドル喪失などと騒ぎ立てているが、もともと株価などは、幻のうつろな評価であり、絶対的な株価総額を誇示するほどのものではない。さて、今騒がれている中国の不動産バブル崩壊は世界にどのような影響を及ぼすのであろうか。
 中国では習近平氏「中国経済光明論」に従って悪い経済統計・経済実態を報道禁止して、経済好調という良い内容だけ報道するように指示している。それに反する行為は罰している。つまり、中国経済の実態は隠蔽・捏造されて報道されて国民や世界に知られないようになっている。表現をかえるとゾンビ経済である。米国の株価暴落による世界恐慌より始末が悪いのである。このままでは、ある日、突然、中国の国家破綻が知らされて、中国の「元」は一気に紙切れになるのである。そして混乱に陥ることになる。今まさに中国は情報開示しないと隠れ債務2京元と言われる爆弾が破裂するのである。君子危きに近寄らず。今回は米国の世界恐慌の事例を紹介する。今の世界経済は薄氷を踏みながら、企業経営しているようなものである。

     皇紀2684年5月8日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

NY円、一時1ドル=151円台後半に急騰し3週間ぶり高値…アメリカ雇用統計受け円買いドル売り優勢に

読売新聞 によるストーリー

米連邦準備制度理事会=ロイター© 読売新聞

 【ニューヨーク=小林泰裕】3日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=151円台後半に急騰した。3日発表の4月の米雇用統計を受け、4月10日以来、約3週間ぶりの高値となった。

 円相場は雇用統計の発表前は1ドル=153円台前半で取引されていたが、発表後は約10分で1円以上、円高が進行した。

 4月の雇用統計では、非農業部門の就業者数の伸びが3月から大きく減速し、市場予想も下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始が先送りされるとの観測が後退し、米長期金利が低下した。日米金利差の縮小が意識され、円を買ってドルを売る動きが優勢となった。

経済不況から立ち直れないアメリカ。失業者があふれ社会は破綻状態に/世界の歴史15(2)

レタスクラブ によるストーリー

世界恐慌は更に深刻になっていった© 羽田正、近藤勝也(スタジオジブリ)、くろにゃこ。/KADOKAWA

1929年10月24日木曜日、好景気に沸くアメリカで突然全ての株が大暴落を始めます。次々に銀行や企業、工場が倒産。街は失業者であふれかえり、アメリカ社会は破綻状態に陥ります。その影響は世界中に広がり「世界恐慌」を巻き起こすことに…。その後、各国は経済を立て直すために「ブロック経済」という排他的な経済圏を作りはじめ、世界の分断が進みます。

第二次世界大戦が始まる背景となる、20世紀前半に起こった世界恐慌とブロック経済のエピソードをお届けします。

※本記事は書籍『角川まんが学習シリーズ 世界の歴史 15 世界恐慌と民族運動 一九一九~一九三九年』(監修:羽田正)から一部抜粋・編集しました。

景気は必ず良くなるはずだ!© 羽田正、近藤勝也(スタジオジブリ)、くろにゃこ。/KADOKAWA
スムート=ホーリー関税法が成立© 羽田正、近藤勝也(スタジオジブリ)、くろにゃこ。/KADOKAWA
ドイツ経済が回復すれば© 羽田正、近藤勝也(スタジオジブリ)、くろにゃこ。/KADOKAWA


アメリカの経済不況の背景© 羽田正、近藤勝也(スタジオジブリ)、くろにゃこ。/KADOKAWA
アメリカ社会は破綻状態になっていた© 羽田正、近藤勝也(スタジオジブリ)、くろにゃこ。/KADOKAWA

監修=羽田正/『角川まんが学習シリーズ 世界の歴史 15 世界恐慌と民族運動 一九一九~一九三九年』

ソ連の経済的衰退

ルドルフ・ピホイア氏、ロシアの有名な歴史研究者

Alexander Natruskin/Sputnik


集団農場のシステムは、穀物生産の急激な減少をもたらし、食料を外国から購入しなければならなくなった。かつて、1913年の時点で世界有数の穀物輸出国だったロシアは、その主要な輸入国の一つに転落した。

 ルドルフ・ピホイア氏の示す統計によれば、1973年にソ連は、自らが消費する穀物の13.2%を輸入していたが、1981年には、その割合は 41.4%にまで達した

 また1987年には、ソ連の生産に占める消費財の割合は24%にすぎなかった。国は、自国民を犠牲にして前例のない軍備拡大に乗り出していた。

 しかし、その収入はどこから得られたのか。1970年から1980年にかけて、シベリアの石油生産量は10倍(3100万㌧から3億1200万㌧)に増え、ガス生産量は95億立方メートルから1560億立方㍍にまで増加した。そしてこの石油とガスは西側に輸出されていた。衰退しつつあるソ連経済にとって唯一の「ライフライン」だった。

「党と国家の機構はあらゆるレベルで統合されていた。すなわち、行政、管理、コミュニケーション等のすべてのレベルで」。マリシェワ氏は言う。

Sputnik

「党と国家の機構のいずれかに危機が生じた場合、もう一方も危機に見舞われ、衰退する。だから、1980年代後半に民主主義が発展し始めたとき、党は権力を維持することができなかった。共産主義のイデオロギー自体は生き残る力を持っていたが、国家機構との一体化は、共産主義を破滅させた」

 チェルノブイリ原発事故の大惨事は、行政機構が芯まで腐敗していることを示した。ミハイル・ゴルバチョフが社会的・政治的改革を始めると、党と国家の、それでなくとも不安定な均衡は崩壊してしまった。

 リアルな選挙が導入されると、ソ連の各共和国の国民が主権を強く望んでおり自ら決断を下す機会を得たがっていることがあぶり出された。その間、党の古くからの党員はほとんど皆辞めていった。1986年~1989年に、すべての共和国の地元党幹部の90%が辞任し、結局、連邦は崩壊した。

 ソ連のシステムは、時代の要求に応じて自らを改革することができず、持続不可能であることが証明された。


参考文献・参考資料

NY円、一時1ドル=151円台後半に急騰し3週間ぶり高値…アメリカ雇用統計受け円買いドル売り優勢に (msn.com)

経済不況から立ち直れないアメリカ。失業者があふれ社会は破綻状態に/世界の歴史15(2) (msn.com)

なぜソ連の社会主義は失敗したのか:衰退と崩壊の要因は何か - ロシア・ビヨンド (rbth.com)

ソビエト連邦の崩壊 - Wikiwand

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