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東京ゲームダンジョン5一般参加レポ

概要

つくねんと申します。
今回は2024年5/4開催の東京ゲームダンジョン5に一般参加したので軽く感想を書いていきます。
ちなみに前回参加した4のレポートを出展側目線でも書いておりますので、興味があれば併せてどうぞ。


東京ゲームダンジョン「5」の特徴

今回の東京ゲームダンジョン5は、やや特殊な状況で開催されました。
今までは夏と冬の年二回開催されるのが普通でしたが、今回の「5」はGW中に開催予定だった他のインディゲームイベントが中止になった影響で急遽開催されたそうです。

またそのほかの新しい点では、イベントが2フロアでの1日展示だったことがあげられます。
前回は1フロア2日にわたっての展示となっていましたが、今はイベントの様式をいろいろ模索している段階のようです。

一般参加者側としては、この1日2フロア展示というのはちょうど良い規模に思えました。
私的な事情ではありますが、最近睡眠時に呼吸器を処方されていたことから泊まりでの旅行が困難な状態にありましたので、地方民も日帰りで済むというところが助かりましたね。

私は前日券の早め入場を使用しましたが、1フロア2時間ほどでちょうど十分に遊べました。

出展側の目線ではまた違った感想になるかもしれませんね。

今回は若い女性も多く見かけたような気がします。
もしかするとこれは、後述するBUZZ or DIEの影響かもしれません。

読まなくていい移動編

田舎者の上京譚

「あんた、東京なんか行って大丈夫がやぁ?
東京っちゅうんはなぁ、ヤンキーと売人でい~っぱいじゃき。
地元はあんたに期待してるけんぢょ、気負いなんかせずいつでも帰ってきんしゃい。」

「母さん……」

地方民の朝は早い。
数日に一本の電車に乗れるのは、まだ日も登りきらぬ時刻。
いつまでも手を振り続けるご近所どもを背に、僕はただ田園を歩き続けた。

―――無事、新幹線に座れたようだ。
『困ったらこれを開けんしゃい』
母さんのくれた封筒を開けるとそこには、子供の頃から貯め続けたお年玉の1600円が……

おや、こんなところにちょうど1600円の駅弁が。

母さん、ありがとう……。

うちのお年玉、ケチすぎない?
観光ノルマ、観光客なのに道を聞かれるを達成してから浜松町へ。


VS会場の変なロボ

浜松町に来てすぐ、恐るべき事態が起きました。

ああ゛ん?

見てください、会場のヤンキーに絡まれてしまいました。
それにしても都会のカツアゲって仮想通貨なんですね。
私は1ビットコインも持っていなかったので、見ぐるみを剥がされる程度で済みました。
というわけで、あらためまして全裸入場です。

以下に遊んだゲームや印象深かったものなど書いていきます。

ちなみに作者の好きなインディゲームは
ICONOCLASTSASTLIBRAHADESRomp of DumpMINDHACKChants of Sennaar(通称 : ちゃんとせな)などです。
そのへんが好きな人も参考になれば是非。

遊んだゲーム

あなただけの悪役メーカー

キャラクターをメイクできるゲームです。
キャラクター着せ替えゲームは数あれど、悪役に特化してるのは珍しいですね。
外見だけではなく、二つ名や能力も設定できるようです。

私が作ったのはこれ。

原宿に現れる中性的なパリピ。人類を洗脳でパリピにする。

こういうキャラクターメーカーをたまにやると、自分ではできないタイプのキャラデザや性格が生まれて楽しいですね。
できたキャラクターを創作に使ってもよいとのことだったので、一次創作の叩き台にもできそう。

能力設定の時「洗脳あります?」と尋ねたら、洗脳、特定感情の引き出し、性格改変など……
精神系能力をズラッと見せてもらえました。
悪役のツボを押さえてる!
充実した精神支配能力で世界を滅茶苦茶にしよう!


Battery Note

廃品ロボットを充電してお話し!

ロボットには寿命と充電ゲージがあり、過充電で壊したりすることもできるようです。
なんだかサディスティック。
本来は3体のロボットから選べるのですが、今回の展示版では
💖愛の監視ロボ・サーベリーくん💖の強制一択となります。

なんだか目つきがいやらしい……。

壊すのはちょっともったいなかったので、今回は普通に充電プレイ。
コミカルだけど嗜虐心を煽ってくるテキスト、絶妙。

過充電は一人でコッショリやります。


Steam Dive

空気の汚れた世界を吸気&排気で飛び回る
スチームパンク浄化3Dアクションです。
ビジュアルがいいし、この排気立体機動アクションもいい……
とにかくこのゲーム、移動して空気を吸ってるだけでもすごく楽しい!
ジャンプホバーやダッシュには空気を消費するんですけど、この空気は移動と並行して吸えるので、吸気とダッシュを同時押しすることで無限に高速機動できます。
自分、このゲームめっちゃうまいかもしれない……。
そう思わせてくれるゲームは名作。

これは細かすぎる好きポイントなんですが、遠景が灰色に霞むところも空気が汚くていいですね。

ことのはレルナード

百合は美しい、架空言語は楽しい。
つまり百合×架空言語だよ!!!

この作品はエスペラント語をモデルにした架空言語「ユリノアール」を学ぶ百合ADV、「ことのはアムリラート」を下地にしたユリノアール学習ソフトらしいです。
つまり架空言語学習ソフトでもあり、エスペラント語学習ソフトでもあります。

私は前作もエスペラント語も知らなかったので、軽く文法、発音など解説をいただきながらプレイしました。

どうやらユリノアール語は、日本語と同じ あ・い・う・え・お の5種の母音を持ち、文字もだいたいアルファベットと対応してるとか。

なんと奇遇な!
私たちも偶然、子音に5種の母音を合わせて発声する言語を母語としているではないか!!

日本人に都合が良すぎるぞ、ユリノアール語!!
そんなこと言えるのは未学習の今だけ。

ヒント隠し、スペルヒント機能などもあり、初心者も上級者もそれぞれの難度で学べる仕組みになっていますね。

ちなみに7 Days to End with You, Chants of Sennaar ( 通称 : ちゃんとせな ) などの言語読解ゲームとは違い、語彙はある程度自分で覚えなくてはいけないようです。

真剣に学ばせに来てる。


HEAVEN SEEKER コノ残酷ナ世界ノ救イ方

ローグライクツインスティックシューティングです。
ツインスティックシューティングっていうのは多分、
左スティックで移動、右スティックで照準を構えることで360°から襲い来る敵と戦うジャンルですね。

つまり難しい。

しかしこのゲームではローグライク要素により自弾を強化できるほか、ドッジ(転がって避けるやつ)もできます。
前々から弾幕シューティングでドッジしたいと思っていたので助かりました。
弾幕の中をコロコロしたら絶対気持ちいいからさ。

自弾の強化もかなり凶悪そうで、体験版では壁に反射する弾などがありました。
敵が強いなら、デッキで悪さすればいいんですよ!

これは上達したら脳汁がダバダバ出る気がする……。

ちなみに「ショットガンを敵に接射したいんですけど」と尋ねたら「あります」とのことだったので神ゲーが確定しました

HADES界隈で暴れる5連ロケランを信じろ……。


Reso-Seeker

リゾートが舞台の横スク探索アクションです。

リゾートに来たら探索だよね!の一言で冒険が始まります。

本当にそのとおり!!!
プレイヤーの心を透視しました??!!
でかいホテルってなんか探索しちゃうもんなぁ……

このゲームの特徴はなんと言っても、舞台がリゾートホテルであることです。
当然ロビーもあり、流れるプールもあって、客もスタッフもいる。リゾートだから。
そして鍵と宝箱が隠されているし、敵も襲ってくるわけです。リゾートだから。
でもふしぎと、やわらかいドットとゆるいテキストを見てると納得させられちゃう。
一緒に冒険する仲間たちも主人公の知人なんだけど、そういうところも等身大の冒険って感じがして癒されますね……

ちなみにテーブルの上からホテルスタッフに話しかけると、ちゃんと文句を言われます。
テーブルに乗って怒られるゲームは名作。

クリアしたかったのですが、ボスにめちゃくちゃボコられました。
画面を跳ね回る系巨大ボスは私のアキレス腱です。


BANDIT KNIGHT

HD-2D窃盗アクション
画面に映る小物、全て取れます!
鎧? 壺? 割ったれ割ったれ!

人類の10割は、壊しちゃいけないものを片っ端から壊したいと思ったことがあるはず。
そして拾えるアイテム全部拾いたいと思ってるはず。

つまり人間の欲が全部叶います!
叶いました。ありがとう……

義賊が悪徳商人から宝を盗むストーリーも、システムにマッチしてていい……

ボス戦では、攻撃を無効化する宝具を持つボスからスリで装備を剥ぎ取ります
ちゃんとボス戦も窃盗だ……

テーブルのうえに乗った時など、NPCの細かいリアクションがあるのもいいですね!
くりかえし言いますが、テーブルに乗って怒られるゲームは名作


速攻退職(原題 : QUIT TODAY)

ローグライト2Dアクション
ローグライクとローグライトの違いがわかんない

ブラック企業に勤めていた主人公、なぜか退職の噂が立っていたので同僚、上司たちをボコボコにして問いただします。
上司殴って気持ちよくならない人いる?

主人公が起床する場面から始まるんですけど、この起床がまず連打です。
しかもその連打が本当に重い。
台詞ではなく操作で主人公の心境を分からせてくるのが巧み。

で、グラフィックが良すぎる。そしていちいち気持ちいい。
なんかカメラ近いな……と思ったけど、どうやらこのゲームはバトルがメインになっているようですね。
キャラがでかいから敵のアクションがよく見えて戦闘に集中できます。
しかもバトルも派手。
HPが減った敵にフェイタリティを叩きこめるのも気持ちいいです。
職場でフェイタリティして気持ちよくならない人いる?

これ絶対売れるって。
もう既に売れまくったから日本に来たのかも……。

追記2024/05/17
買いました!
想像をはるかに上回るブラック企業でした。
ブラックというかブラッド企業。
とにかくフェイタリティが気持ちいいし、仲間たちと巨悪に立ち向かうストーリーも良かったですね。ストーリーの闇はけっこう深いかも。
ボス敵のトドメは専用のアニメムービーまでありました。
敵が悪いほど暴力が気持ちいい。

本作はローグライクではなくローグライトなので、ステージは一本道でした。
後半は敵湧きも激しく死にゲー感もありましたが、負けてもそのステージからやりなおせるので助かります。
さくさくボコってさくさくボコられよう!
とにかくブロック剥がしスキルを多めに持つことをオススメします。

なぜか体験版と製品版で難易度が大きく異なる点は混乱しました。

BUZZ or DIE

最後です。
実は今回遊んでないのですが……

バズって無罪!負けたら処刑&フリー素材!
大乱闘!死刑囚バズりロワイヤル!


こういうワキワキ動く2Dアニメ大好きだし、
死刑囚が視聴率バトルするテーマも絶対面白いじゃないですか。

でも、人気すぎて場外に100人くらい(警備員談)並んでいました。
それが衝撃的すぎて書いちゃった。

ウィッシュリストに登録して続報を待とう……

読まなくていい帰路編

おっ、坊主。戦士の顔になったじゃねえの。

帰り道でさっきのロボに会ったので再戦しました。

レーザーは盾ガードが正解でしたね。
背後をとれないので、今回は戦士ビルドに切り替えましょう。
大振りは痛いけど、右手を見てればまず当たりません。

ゲムダン会場とは違い浜松町は公道。
日本国憲法適用圏を歩くために服を返してもらいました。

外では春風がわずかに肌寒く、私は文明の温かさを噛みしめるのでした。

田舎者の帰郷譚

こうして東京ゲームダンジョン5での戦いを終えた筆者は東北の山奥へ帰っていった。
わずか一日の出来事であった。
こんな短時間で都落ちしたのでは、自分を見送ってくれた故郷のみんなに申し訳が立たぬ。

だいたいさぁ、日帰り旅行をご近所揃って見送る連中もどうなの?
なんでうちのお年玉こんなに安いの?

そんなことを思えば、情けなさやら悔しさやらで涙が出てくる。
母は泣きじゃくる私をそっと家の中に隠し、それから温かく抱きしめるのだった。

本当のまとめ

前回出展として参加した時も楽しかったけど、今回の一般参加も楽しかったです!
いろんなゲームをちょっとずつ遊べる試食会って感じでした!
ゲームのデパ地下。

みんなプログラム得意でいいなぁ!!!!!!!!!!!!!!

私はUnityとUE5に二股した挙句、双方にほっぺぶっ叩かれてさ、
今は腐れ縁のツクールくんと結婚もせずにダラダラ同棲してるんだわ。
でもまあ、悪いヤツじゃないっていうか……

ていうかさぁ、ツクールくん。
アタシ最近、子供がデキたみたいなの。
これもまあ……身の丈にあった幸せかもしれないわね……



おんぎゃあ……


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