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2023年の仕事をふりかえる
noteで #今年のふり返り の記事をたくさんの人が書いているのを見て、ぼくも 2023年の仕事のふりかえりをしてみようと思います。ふりかえりっていいですね。こうして書いて…
写真をはじめて1年がたって「何気ない日常」なんてないとわかりました。
出版社で働いている辻敦と申します。ぼくは写真家・幡野広志さん編集担当をしていて、『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』という本を幡野さんと一緒につくりました。写真を撮る前に知っておいてほしいことから、写真の撮り方、RAW現像の方法まで、幡野さんが写真についてはじめて書いた本です。
ぼくは完全な写真シロウトです。本のお話をいただいたときは、ぼくが幡野さんの写真の本を作ってよいのだろうか、そんな
あんなにたのしかった写真が、たのしくなくなったとき。
写真をはじめてちょうど1年が経ったころ、なんだか写真が撮れなくなりました。それまでは超ノリノリで写真を撮っていたのに。あんなにたのしかったのに。
カメラは毎日持っています。会社に行くときも、ちょっと出かけるときも。でも、なんだか撮れない。撮ろうという気持ちにならない。撮る枚数がぐんと減りました。今年、2024年2月から3月ごろのことです。
仕事でやらなきゃいけないことはまあまあたくさんあった。
被写体への敬意をぜったいに忘れない。人だけじゃなく、猫にも、モノにも。
写真を撮るのってめちゃくちゃ楽しいですよね。ぼくみたいに写真をはじめたばっかりの人はなおさらそうなんじゃないかと想像します。あちこちにカメラを向けて、自分の撮りたい気持ちに素直にシャッターをどんどん切っていくわけです。まさに前のめりな感じで。
でもこのときぜったいに忘れちゃいけないのは、「被写体への敬意」です。
これはワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」で幡野広志さんがおっしゃっていたこと
「編集者になろう」と思ったあのころの圧倒的な尊敬を忘れてはいないか。
「編集者になろう」と決めたのは大学2年生の4月でした。松家仁之さんの授業を受けて、編集者に強烈にあこがれてしまったんです。松家先生は新潮社を退職なさったあと、当時ぼくが通っていた大学で特別招聘教授として勤務されていて、エッセイを書く授業、インタビューをして記事にまとめる授業、出版のこれまでとこれからを考える授業などをご担当されていました。
ぼくは運よく出版社に入社して、紆余曲折ありつつもなんとか
2023年の仕事をふりかえる
noteで #今年のふり返り の記事をたくさんの人が書いているのを見て、ぼくも 2023年の仕事のふりかえりをしてみようと思います。ふりかえりっていいですね。こうして書いてみると、「よくがんばったなあ」とも思うし、「もっとできたじゃん…」とも思う。noteではポジティブなことを中心に書いています。
▪️編集担当本2023年は5冊作りました。ぼくが編集の仕事に携わってから、いちばん本を作った1年に
誰かに見せるための写真を選ぶことは、自分の好みと実力をあぶり出す作業でした。
先日こんなnoteを書きました。
ドイツに行く前からこういう趣旨でnoteを書こうと決めていました。でもいざ写真40枚を選んでnoteを書いていると急に怖くなりました。こんなことしないほうがいいかもと思いました。当時を振り返ります。
まず、現像するのは4530枚ぜんぶじゃありません。それじゃ大変すぎますよね。写真を現像するまでの流れは
①たくさん写真を撮る
②その中からいいなあと思ったものを
ドイツで撮った4530枚の写真から40枚を選びました。
10月18日から10月20日まで、はじめてドイツのフランクフルトブックフェアに参加しました。世界最大のブックフェアで、今年は「130カ国から10万5000人のトレードビジター、11万人のプライベートビジターが集まった」そうです(yahoo!ニュース「フランクフルト・ブックフェア2023レポート」より)。ぼくの所属する部署からドイツへ行ける枠はひとり。「行きたいです」と手を挙げて、運よく行かせていた
もっとみる信頼する人からのほめ言葉ほど勇気になるものはない。
これは先日の幡野広志さんのツイートです。
幡野さんは息子さんに限らず、よく人をほめます。
たとえば今年1月から実施していて、ぼくもすこしお手伝いしている写真のワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」でも、参加者の方々の写真を見ながら「写真うまいですね」とか「いい写真ですね」と、けっこうほめる。
ほめられた人は、なんともうれしそうです。写真を教えてもらう人に(というか写真家・幡野広志に)写真をほ
「いい写真」とはなんだろう? ~人を撮るむずかしさとたのしさ~
郵便ポスト、電話ボックス、人がいない道、のみもの……。写真を撮りはじめてから、動かないものばっかり撮っていました。そんな時期を経て、だんだん人を撮ることに挑戦しはじめました。
でも人を撮るのはむずかしい。
そもそも写真を撮られたくない人が多い。多くの人は写真を撮られるのが好きじゃないし、カメラを向けられると恥ずかしい。だからカメラを構えることさえままならなかった。
なかなか近くに寄れない。か
「検索すればある写真」と「自分のエピソードがのった写真」 ~古代メキシコ展で考えたこと~
7月16日(日)。
家から最寄り駅まで歩けば、下着が汗でぐしゃぐしゃになってしまう暑さの中、上野の東京国立博物館へ出かけました。話題の特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」をみるためです(9月3日終了)。
大学生のころ、旅行で行ったイギリス・大英博物館のアフリカ民族資料の展示をみて感じた、未知との遭遇感、人智を越えてる感を味わえるんではないかと胸を高鳴らせながら向かいます。
自分が「かっこいい」と思うカメラを買えばいい。
幸運なことに幡野広志さんと「写真の撮り方の本」を一緒に作らせていただくことになり、幡野さんの写真ワークショップにも参加させていただくことになりました。(下記にそのときのことをまとめましたので、お読みいただけるとうれしいです!)
写真のワークショップには当然カメラが必要です。
でもどんなカメラを買ったらいいかわからなかった。
今回は幡野さんにいただいたアドバイスを踏まえて、ぼくがカメラを買ったとき
自己紹介をします。(2023/12/16更新)
はじめまして、辻敦(つじあつし)と申します。
出版社のポプラ社で一般書(主にエッセイ)の編集と営業をしています。自分自身の振り返りもかねて、自己紹介がてらいままでの仕事をまとめてみました。
自意識過剰なため、このような文章を書くのは本当に恥ずかしい限りですが、この職業をしている以上、そしていまの時代、そんなこと言っている場合じゃないと一念発起しました。
ぼくが関わった本がすこしでも世の中に広が