見出し画像

日記、ときどき本|0508-0514



0508|トイレトレーニング開始!

夕方、妻と息子が帰ってきた。妻が「パパに報告は?」と促す。トイレのことだ。私からも「うまくいった?」と聞くと、「トイレいけたー!」と言う。悪いけど、ほんとう? と妻にジェスチャーで確認する。すると、うん、と頷く。本当に出たらしい。今日は午前中だけのチャレンジだったようだが、布パンツを履いている間は、ちゃんと保育園の先生にトイレを申告し、連れて行ってもらったらしい。なんなん、えらい。家では一度も成功したことがない息子。なんでだ。


0509|料理のシーンに思うこと

今はもっぱら『ゴールデンカムイ』にハマっている。特に獣の狩り方や捌き方、料理のシーンが好きだ。『ダンジョン飯』でも思ったことだが、最近は料理のシーンが好きだなと思うようになった。食事となる生き物へのリスペクトがあるからかもしれない。それが料理になる前に生きていて、自分で獲って、それを料理にする工程というのは、まさしく命を喰らっている要素が強くなって、なんだか生きている感じがする。あとは、できるだけ美味く喰うみたいな欲求もある。そもそも「美味しくつくる」とは、きっと食材となった命へのリスペクトなのだ。だから好きなのかも。


0510|薬って、すごいし怖い

不調がつづく。息子の風邪を完全にもらっている。同僚に、子どもが風邪を引くと、嘘みたいに自分も風邪をひいて休んでしまう人がいたのだけれど、あれはマジだ。今日は風邪薬を飲んで仕事に参戦。風邪薬を飲むとちょっと楽になるので、やっぱり薬ってすごいし、怖い。


0511|本にして良かった

私の日記本を読んでくれていた方が、「ちょー笑った」って言ってくれて嬉しい。「笑えるところと、グッとくるところがあってバランスよかった」とも言われる。そうかな? 面白かったところをメモしてくれていて、それを教えてくれたのだけれど、そこで笑う? というポイントばかりでこちらが笑う。でも、そうやって読んでくれたのが嬉しいし、本にして良かった~という気持ちになった。


0512|かーしぃて

息子とふたりの休み。雨の予報。雨が降る前に公園へ遊びにいく。久々の砂場遊び。砂場用のおもちゃを持って参戦。息子と同い年くらいの男の子が、もうすでに遊んでいて、スペースを分け合って一緒に遊ぶ。息子は、男の子の持っているブルドーザーのおもちゃに興味があるようで、ずっと目を奪われていた。男の子のお母さんが「これであそぶ?」と聞いてくれる。私は息子に、「かしてって言ってみ?」 と言ってみる。すると、息子は小さな声で恥ずかしそうに「かーしぃて」と言う。向こうの男の子は笑顔で「いーいーよ!」とブルドーザーを渡してくれる。やさしい。


0513|黄色い付箋を大事にする

家に帰ると、息子がボールペンで遊んでいた。小さな正方形の黄色い付箋用紙に、ボールペンで長い線や、短い線、ぐるぐるにした線を書いている。それを私たちに差し出して「これがぱぱでぇ、これがおかあさんでぇ、これがぼく!」と言う。どうやら家族の似顔絵らしい。彼が自分の書いたものに何かしらの意味を見出したのは初めてだったので、驚く。それに長い線はおかあさん、ぐるぐるはパパ、短い線はぼくと、もし身体の大きさを模しているのだとしたら、それなりに特徴をつかもうとした軌跡を感じる。親バカな私たち夫婦は、その付箋の糊の部分を切り取って、まじまじと眺める。「どこかに飾ろっか」と、黄色い付箋を大事にする。


0514|あなたほどの不美人な方とお会いしたのは初めてです

夜、寝る前には新潮120周年記念号を読み進めている。70名以上の作家による短編や短いエッセイが寄せ集められており、寝る前の薄暗い部屋で読むのに最適なのだ。村上春樹の短編『夏帆』が面白い。「あなたほどの不美人な方とお会いしたのは初めてです」と男に言われるところからはじまる物語。川上未映子さんとの朗読劇用に創作された作品のようで、ぜひ音声でも聞いてみたいと思った。



この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?