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日記、ときどき本|0410-0416


0410|家族の一瞬に、まぜてもらえたのが嬉しかった。

仕事中、市内を回っていると各地で小学校の入学式が催されていた。午前中で終わったのか、お昼には父母と一緒にピカピカの一年生達が出てくる。そういえば利用者さんのお孫さんも中学一年生になったらしい。スマホに届いたお孫さんからの動画メッセージを、ニコニコと私に見せてくれる。「おばあちゃん、お祝いありがとう! 中学校いってくるね!」。5秒くらいの短い動画だったけど、思春期の入り口に立つ男の子が恥ずかしそうにしている姿がなんだかまばゆかった。その動画は利用者さんからすれば宝物だろう。目をほそめてしまうような家族の一瞬に、まぜてもらえたのが嬉しかった。


0411|クサクサ

気持ちがクサクサする。スレている感じ。こういう時、起きる事象すべてが自分のせいのような気がしてくる。そんなわけがないのに、そうとしか思えなくなる。好転させるには、自分がどうにかするしかないと思いつつも、動かない。お地蔵さんくらい動かない。動いた結果、なにも変わらなかったときのことを思うと怖いのだ。はぁ、でもどこかでストップをかけなきゃな。ほんとに混乱期。なのに、どこからどう手をつけていいかわかんない。


0412|時間オーバー

夜は定例のインスタライブ。本紹介。最近、本紹介でカンペを用意するようになったのだが、喋りすぎて時間オーバー。反省。あと花粉症で声が出にくかった。


0413|オッペンハイマー

今日はひとりの休み。あらかた家の掃除を終わらせて映画館で『オッペンハイマー』を観る。オッペンハイマーの聴聞会のカラーパート〈核分裂〉と、ストローズの公聴会のモノクロパート〈核融合〉の場面を交互に行き来する。戦後のこれらの尋問中に出た証言を手がかりに、オッペンハイマーが原爆をつくるまでの過去を振り返っていく構成。オッペンハイマーの科学を奨励するわけでも、断罪するわけでもない演出がよかった。ただ観客に続きの思考を委ねられているような終わり。「私は世界を壊した」という言葉が印象的だった。あとノーラン監督作品は音響が好き。


0414|えらい

もう花粉でぐずぐずなんだけど晴れの日はやっぱり外に出たくなるよね。今日は家族3人の休み。鴨川沿いを歩く。北の鴨川沿いにはまだ桜並木が残っていて、トンネルみたいになっていた。植物園が閉まってなかったら通らなかっただろうから、ラッキーな気分。川原にはたくさんの人たちがいた。四条では、カップルが等間隔で並んでいるが、北大路らへんでは主に家族ずれがシートを広げたり、走り回っていたりしてくつろいでいた。こんなところで本を読めたら気持ちよさそう~なんて思いながら、川に沿って歩く。たぶん1kmくらいはあったと想うけど、息子は構わず歩き続けた。えらい。


0415|言語ゲーム

よくねむって起きた。よくねむるのは、気持ちがいい。夜は妻と息子がはやく寝たため、近内悠太さんの『利他・ケア・傷の倫理学』を読了する。他者の大切なものを知るためには、他者の言語ゲームを知る必要がある、というところが一番心に残った。“聞く”とはつまるところ、他者の発する言葉の“意味”よりも、他者が生きている“言語ゲーム”を知るためにあるのだと思った。


0416|バカ話がしたいんよ

先日退職したスタッフからLINE。飲みに行きましょう、と。ええええ、ぜひ飲みに行きましょう。飲みに行きたいです。喋りたいです。話したいです。たぶん、私、話すのが足りてないです。毎日顔を合わすような職場では、話すのが鬱陶しく感じる時もあったのに、誰にも会わない毎日だと誰かと話したくなる。適度はないもんかね、まったく。それもそれも、知識比べとか討論とか、そんなんいいからただただ笑ってバカ話がしたいんよ。

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