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日記、ときどき本|0424-0430

日記、ときどき本|0424-0430

0424|何もしなくていいが許されている時

ばかみたいに寝て起きた。10時間くらい。10時間くらい眠れると気持ちがいい。というか、眠るってほんとうに気持ちいい。寝ているあいだって何もできないじゃん? その間だけは、「何もしなくてもいい」が許されている。堂々と何もしなくていいのが「眠る」という行為で、だから途中で起こされたら人はみな不機嫌になるのだろう。

0425|寂しさがある

先日、短歌を詠

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三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』|読書とはノイズである

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』|読書とはノイズである

映画『花束みたいな恋をした』を下敷きに、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を論考していく一冊。サブカル好きが高じて付き合うようになった麦(菅田将暉)と絹(有村架純)。しかし、社会人となって働くようになってから、麦はサブカルから離れていってしまう。そこから着想を得て書かれたのが本作らしい。

日本の読書史を振り返っていく構成がすごい。印刷技術の発展によって本が市民のもとに明け渡されてから、現在

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読書の気分

読書の気分

読書の気分ってまちまちだなあって思う。エッセイを読みたい時もあれば、知識欲に任せて新書を読みたくなる時もある。かと思えば小説に行ってみたり。

本を開いてみなければ、その本がいま読めるか? がわからない。一度開いてみて、「あ、今日はエッセイじゃないな」「小説じゃないな」という時もある。

小説は意外と体力を使う。感情や思考が物語によってあちこちに運ばれて忙しい。椅子にじっと座って読んでいるはずなの

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日記、ときどき本|0913-0919

日記、ときどき本|0913-0919

0913|日記と夜の相性

日記は夜に書く。夜に書くのがいいと思っている節がある。それも寝る前に書く。寝る前に書くのがいいと思っている節がある。夜寝る前の、少しボケた頭が日記を真面目にも不真面目にもしてくれるような気がする。自分の理性をギリギリ乗り越えた言葉たちが、スマホの画面に映し出されていくのだ。普段なら恥ずかしくてかけないようなこと、気持ち。そんなのを書いてしまえるのが夜。だから日記は夜に書

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169回芥川賞受賞作をガチで予想する

169回芥川賞受賞作をガチで予想する

〈追記〉
7/19(水)夕方に169回芥川賞が発表されました。
芥川賞は市川沙央さんの『ハンチバック』!!
おめでとうございます!!🎉🎉

***

168回から始めた趣味「芥川賞受賞作を予想する」。
今回は候補作5作品全て読めたので、noteに講評をまとめて、ガチで予想してみようと思います!!

まずは各書の講評!その後、予想を載せています。
*読了した順です。他意はありません。

① ハン

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〈第169回芥川賞候補作発表〉純文学にハマるなんて思ってもみなかった

〈第169回芥川賞候補作発表〉純文学にハマるなんて思ってもみなかった

6月16日。この日は、朝4時30分に目が覚めた。

二度寝をしたいのに、なかなか眠りに落ちてくれない。少しずつ心臓がトクントクンとして、全身に血を送る力が強くなる。手や足のほうに血が行き渡るのを感じ、これは起きろの合図だなと、体にしたがって渋々起きる。

今日は芥川賞候補作発表の日だ。

芥川賞・直木賞の候補作は、なぜか毎回朝5時に発表される。誰が起きてんねん。と思うが、発表を楽しみにしていたので

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井戸川射子 『この世の喜びよ』|“私”を取り戻す物語

井戸川射子 『この世の喜びよ』|“私”を取り戻す物語

オンラインで読書会をした。課題本は『この世の喜びよ』。168回芥川賞に選ばれた作品だ。私はこの作品が大好きで、文章に仕込まれた仕掛けに震えた。

ところが、この作品は結構好みが分かれる作品で、「理解できない」「意味がわからない」と評する人も多い。今回の参加者の方の中にも同じように「理解できない」という方がいた。

別段それが嫌というわけではなく、ケンカするわけでもなく、それぞれの意見の相違を擦り合

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文章を書く力

文章を書く力

文章を書く力は、見ている世界の細かさに比例するのかな。昔、自分がHSPなんじゃないかと思って、そういう本を読んで付録の質問紙をしてみたことがある。

結果は、ぜんぜん違った。まったく繊細さんじゃなかった。むしろ、どちらかといえば大雑把で、細かいことは気にならない性格らしかった。思いあたるフシはありまくった。

このような質問紙を通さなければ、自分の雑さにも気づけないという雑さに泣きたくなる。けれど

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大切なものを胸に抱く

大切なものを胸に抱く

もうすぐ2歳になる息子と2人の朝は、なぜかマクドナルドに行くことが多い。私は朝マックを買い、息子にはプチパンケーキを買ってあげる。彼はプチパンケーキが好きで、目の前に出してあげると、口元を両手で隠してニシシシと喜ぶ。「そんな笑い方する人、ほんとにいるんだ」と私は毎回思う。でも、その顔を見るのが好きで、マクドナルドに連れて行っているような気もする。

朝食のあと、図書館へ行き、いったん帰宅するも、息

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140文字の読書感想文

140文字の読書感想文

がらんどう / 大谷朝子

とってもよかった…。
物語にはずっと平井の焦燥感と寂しさが漂っています。ラストは、泣けました。だけど、「よかった」と、私は思います。すばる文学賞受賞作。この賞の作品群、好きすぎます。

変身 / フランツ・カフカ

説明不要の古典的不条理小説。
主人公グレゴールが「変身」した理由。それは一切明かされません。意味も理由も与えられない物語は、逆に読者が作品に与える意味の自由

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AIと日記

AIと日記

私にしてはめずらしいことに、日記を書く習慣が続いている。
昨年の7月から日記を書き始めて、いま現在まで毎日日記を書いている。

日記があまりにも自由に書けすぎるので、noteをあまり更新しなくなってしまった。「noteで日記を書く」以前に、日記自体が楽しくなってしまった。でも、今後は1週間に一度のペースでもnoteを更新できたらいいなって思う。

↑日記を書こう〜と思ったってnote

ある日、ラ

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noteで日記を書く

noteで日記を書く

日記を書いてみよう。そう思った。

なんでそんなことを思ったかというと、インスタグラムで繋がっている方が自身の日記を出版したからだ。
出版といっても、出版社からの依頼での出版や自費出版などでの出版ではなく、あるワークショップの一連の流れで冊子になるといった類のものだ。

そのワークショップは『日記屋 月日』という東京 下北沢にあるショップで行われている。

インスタグラムで仲良くしてくださる方も、

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僕のモーニングルーティン

僕のモーニングルーティン

今日、ポッドキャストを聴いていたら、モーニングルーティンの話題になりました。

僕も今年から、朝勉を始めたばかりです。
どのくらい続くのか分かりませんが、こんなことを昔やってたよ、という自分の備忘録として、今のモーニングルーティンを残しておこうと思います。

それではお布団の中から時計を進めます!

5:45 アラームがなる

正直、このアラームでスッと起きられたことはありません…
大体5分くらい

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ユーモアの正体は記憶にあった

ユーモアの正体は記憶にあった

昨日は休日だったので、Netflixで「トークサバイバー」というドラマ?バラエティ?を観た。

全8話あるのだが、とても面白くて一日で全部見てしまった。

『トークサバイバー』は千鳥のノブがMC、大吾が主役となり『ドラマ×アドリブトーク』という掛け算で展開される。それ以外の脇役に劇団ひとりさんやドランクドラゴンの塚地さんなど多数の芸人さんが出演する。

ドラマパートは結構シリアスで、物語自体も謎め

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