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インドでも頭のかたち矯正・ヘルメット治療はできます。

電気ラケットで退治してもしても蚊がどこかしら窓の隙間からやってきて辟易しているおなじみ団長です。ちゃんとした窓、サッシ作ってほしいよね。地上G階のお宅にはついにネズミが出て大騒ぎしたそうです。

第二子がインドでヘルメット治療を始めています
日本でもここ数年認知度がアップしつつあると思うが、とはいえまだまったく一般的ではないし、ましてやインドではさらにまったくと言っていいほど誰も知らないヘルメット治療。しかしインドでも治療できます。

治療費は14万ルピー

ヘルメットの製造、途中のスキャンや削って調整・パッド貼って調整等すべて込みで140,000Rs。ここのところ円安傾向がすごいんだが、24万円強。
ちなみに初回スキャンを行う費用が5000Rsで、そこから治療するとなると残り13.5万Rsを支払うことになる。

バンガロールの施設

KARE Prosthetics & Orthotics Bangalore
# No. 93, 1st Floor, 6th Cross, Off of Bannerghatta Main Rd, Dollar Layout, BTM Stage 2, Bengaluru, Karnataka 560076

スターバンドを製造しているOrthomerica Products, Inc.の提携施設。初回のヘルメットはアメリカにて製造・発送される。

なお公式HPのOur locationページの地図が2022年6月現在も誤っており、通訳サービスに指摘してもらったもののまだ直っていない。Google mapでSCOOT- Wheelchairs, Seating and Mobility Aidで表示される施設が正。

治療の経緯

  • 生後数週間して頭の形が絶壁+片方が斜めっていることに夫が気づく。

  • 毎日接するのでだんだん気になってくる。

  • 赤ちゃんの頭のかたち測定アプリを使うも、撮影角度によって結果が結構違うので使いものにならない。程度の判断ができない。

  • インドの担当小児科医に話すも、問題なしと言われる&ヘルメット治療が行える施設は聞いたことがないとのこと。

  • 私は諦めていたが、夫がググってKAREを見つける。ダメ元でやるの大事!夫に感心。

  • KAREで治療するにせよ、まずは脳外科医にて病気でないかどうかの診断は必要ということでSakra病院を往訪。触診により「まったく異常なし」であり、あとは審美上の観点で問題視するかどうかというだけだが、正直ヘルメット治療も金儲けなので、Dr.自身はやらなくていいと思うとのこと。病気のケース以外はあまり薦めてないようで、気にせず子育てを楽しんでほしいとのこと。

  • 一安心しつつも、とはいえ気ってしまいドーナツ枕、ごろごろ体を左右に回転させる、頭マッサージ等試すも、改善している感なし。

  • 日本に一時帰国中、大阪の梅田にあるAHS Japanにてレーザーによる頭の形診断(当時10,000円)を実施。短頭度、斜頭度ともに中等度と診断される。また頭の変形の要因はおそらく吸引分娩による部分が大きいと思われるとの見解。ちなみに同じスターバンドを扱うでも日本のAHSとインドとでは連携が取れないため、治療を始めるにしても滞在期間が短い日本では難しいと判断。

  • 悩む。が、(1) 絶壁だけなら身の回りにもいるが、斜めで左右非対称なのは気になるのと、(2) 親として毎日気になってしまうのが辛いということで、費用も日本より安価で済むということで治療することに決定。

治療の流れ

  1. いずれかの病院で病気がないか確認(上述のSakura病院)。

  2. 頭の形をスキャンする
    日本のAHS大阪で行ったフロー(レーザー+マシーンで一瞬で終わるもの)と違い、キャップを被って表面にシールを貼ったものをスマホ撮影する。精度はレーザーと同じとのこと。

  3. 私たちでヘルメットデザインを選択し、KAREからアメリカにてヘルメット製造を依頼。

  4. 1週間強でアメリカのOrthomericaよりヘルメットが届き、装着。

  5. 経過観察、Orthomericaのでっかい木製ノギスで頭を計測、都度ヘルメットの調整を行う。月に1度を目処にスキャンを行う。(←今ここ)

暫定の成果

症例はいくらでも日本のスターバンド他ヘルメット治療を行う企業のHPにあるが、うちの子も同様で、2週間で目視でも分かるほどに改善されてきている。私も夫もナニーも異口同音で「丸くなってきたね。」と言っている。

その他の話

ポジション調整が難しい

自宅での私たちで行う正しいポジションへの調整が難しい。どうしても空洞がある部分に向かって少し回転してしまい、真ん中に持って来れないときが多い。できれば1hに一度&気づいたら真っ直ぐ調整するのがよいらしいが、これインドとか場所問わず、世界中のみんなはどうしているのだろう。

汗とかゆみと清潔の保ち方

ピークアウトしたとはいえ、涼しいデカン高原とはいえインドでヘルメットは暑いと思う。これは子供にかわいそうだなといつも申し訳なく思っている。においもするので、お風呂前にベビーソープ+水で洗い、朝はアルコールで拭いている。本来石鹸洗いは推奨されていないが、KAREの技師曰く、インドにあっては石鹸で洗って清潔を保った方がよいとのことでそうしている。それでも後頭部に赤い湿疹が少しできているしヘルメットを脱ぐと痒がる…….。

インドでヘルメット治療にリーチする難しさ

KARE訪問時、同じくヘルメット治療を検討している親子連れに会った。結局彼らも治療を始めて、番号交換をしてやりとりしているのだが、彼ら曰く「小児科等、病院を何軒も回ったがすべてのDr.が気にしなくて大丈夫!と言っていた。でもどうしてもどうしても気になるので自力で探してここに辿り着いた。」と。結局1歳にはなっていないが遅めの開始になったようだが、この心配する親心はすごく共感できる。日本ならまだしもインドだとここにリーチするになかなか至らないと思う。

周囲の反応

「そんなのあるんだ〜。」、「インドではゴザみたいな硬めのマットに寝かせてごろごろさせるよ。」といった反応だったが、恐らく心のうちではヘルメット治療なんて不要だと思っていると思う。ご近所さんの一人は、「かわいそうに…頭の形なんてみんなどこか歪でしょう?」と言っていて、実際その通りなのだが、この数ヶ月がんばった方が後々よかったと言えるだろうという判断をした。私もそんなに頭の形が歪ではないが、日本人にありがちなハチが張ってる感じで、これ、嫌なのだ。義母だって絶壁を気にして夫をごろごろさせた結果いい感じになった、とのことだし。況んや左右非対称をや……。

第一子でもヘルメット治療を検討していた

「頭蓋骨縫合早期癒合症を幾人もの小児科医が発見できなかったが親が異常を感じ発見した」という記事をネットで見かけて、何があったわけではないが我が子を心配し、その流れで第一子もスターバンドで診断した経緯がある。レーザーではなく手動計測だったが、中等度〜軽度ということと、左右は対象であるということで治療はしなかった。第一子は頭の形が完璧じゃないということで何かしら悩むときが来るのだろうか。

授乳の邪魔ではあるし、かわいい赤ちゃんの頭をなでなでしづらいし、といった不便もあるが、あと2、3ヶ月頑張ってもらおうと思う。

ちなみにググると出てくる「べびきゅあ」ってのはどういう仕組みなのだろうか。

ありがとさーん!学習(書籍購入・アプリ特にmikanのPro版費用)に充てます。KISSのジーン・シモンズが、英語を学ぶのが大金をつかむ秘密だと言ってました。