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コーヒーから学んだ人生において大切なこと

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。
お店をオープンしてかれこれ3年が経ちましたが、当然最初からコーヒーの知識があったわけではなく、コーヒーに出会ってから沢山のことを勉強しました。

栽培・焙煎・抽出…
どの世界も奥深く、知れば知るほど沼にはまっていくような感覚に襲われました。

特に抽出(ドリップ)は、栽培や焙煎に比べはるかに身近であることから、Youtubeなどを見てみると山のように解説動画・実践動画がアップされています。

まちの自家焙煎店から世界的なコンテストにも出場経験のあるバリスタまで。
僕も結構動画を見て勉強もしましたが、ドリップの方法はまさに千差万別!
豆の量から注ぐお湯の量、温度、何回に分けて注ぐかなどなど…

とにかく一つとして同じ人はいません。
当然、使っている器具・提供する量・使用している豆・表現したい味がそれぞれ違うので、ドリップのアプローチが変わってくるのは当然ともいえますが、それでも「ここまで違いがあるものか!」とびっくりしたものです。

しかし、何個か動画を見ていくとバラバラのように見えて共通していることが見えてきます。
例えば、「沸騰したてのお湯は使わない」
沸騰したてのお湯はコーヒーの苦みや雑味が出やすくなってしまうといわれています。
注ぐときの温度はバラバラですが、沸騰後少し時間を置いたり、他の容器に移し温度を下げたりと沸騰したてのお湯は使わないようにしています。

また、皆さん必ず豆の量と注ぐお湯の量、注ぐ時間を測っています。
ここを測ることで、常時同じ環境でコーヒーを作れるようにされています。

こういった最低限
「これはやってはいけない」
「これはやるべき」というポイントは踏まえたうえで、みなオリジナルのドリップの仕方をしていました。

これって人生のあらゆることにいえる大切なことなんじゃないかと思います。
何をするにしても
「正解はなにか?」「何が一番ベストか?」ということをまず考えがちですが、なにが正しいかって案外その先に進んでみなければ分からないもの。

だからこそ、
「とりあえずやってはいけないことはやらない」という考え方って意外と大切なのかなと思います。

学生時代に起業させていただいた経験から、学生さんの相談に乗ったり、講演でお話させていただいたりすることもあります。
そんな時、必ず聞かれるのが
「やりたいことはどうやったら見つかりますか?」という質問。

これを聞かれたら最近は
「まずやりたくないことを考えてみて、そこから逆算してみるのも面白いよ!」と答えています。

やりたいことなんて浮かばなくて当然だと思います。
とりあえず色んなことをやってみて、自分の中の判断軸を磨いていくことが一番大切なのではないかなと!
どんな決断でも、「やってはいけないこと」を守っていれば、自然と自分のオリジナリティが分かってくるようになるのではないでしょうか。0

コーヒーから人生を学んだお話でした。









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